キジねこ

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桜桃忌、さみだれ挽歌訳

桜桃忌なので、檀一雄氏の小説太宰治の巻末の「さみだれ挽歌」を訳した物を載せます。 以前オプチャの中学生からお願いされて訳した物です。檀一雄氏の詩の後に私が訳した物が続きます。 『さみだれ挽歌』 むかしわれきみと並びて 書もたずそが手のうへに 質草のくさぐさうだき 銀杏生ふる朱門を入らず 学び舎の庭に入らずよれよれの角帽かむり いづこぞや大川端の おどろしき溝蚊 (どぶか) のほとり いきぐをみなを漁り 酒あふり命をあふり かきゆらぐたまゆらの夜をたふとしとゐ寝ずてあ

    桜桃忌、さみだれ挽歌訳