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ホットケーキの思い出

フラの後、むさしの森珈琲店でランチとおしゃべり。
むさしの森珈琲店、宇都宮では今のところ1店舗のみ。初めて入ったので、このパンケーキは初体験。ランチでかなりお腹いっぱいになっていたので、食べられるかどうか不安でしたが、中がふわっふわっのとろとろで、全く問題なし💕美味しくいただきました。

今さらですが、ホットケーキとパンケーキの違いは、

パンケーキ
小麦粉・卵・牛乳などを混ぜ合わせ、フライパンで円形に焼いた菓子。ホットケーキ。クレープ
広辞苑第六版/岩波書店
ホットケーキ
小麦粉・牛乳・砂糖・バター・卵・ベーキングパウダー・塩などを混ぜ合わせ、鉄板またはフライパンで円形に焼いた菓子。バター・メープルシロップ・蜂蜜などをかけて食する。
広辞苑第六版/岩波書店

となっています。
ホットケーキの説明の方がめっちゃくちゃ長い😅
ネット検索してみたところ、「欧米では、甘味を抑えたパンケーキを朝食として取ることも多い。」というような記載もありました。
確かに、ホテルのビュッフェスタイルの朝食で、パンケーキがあるところも多いですね。
つまり、パンケーキの中で甘味が強くおやつ感覚で食べているものをホットケーキというのかな?
また

「ホットケーキ」というのは和製英語なので、欧米では通じないことも多い。

なんて記載もありました。

とにかく、私の年代の人間にとっては、パンケーキという呼び方より、ホットケーキの方が馴染み深いのではないかと思います。

私の亡き父は、結婚前は海上保安官だったらしく、当時としては珍しく洋食やコーヒーが好きで、出かけると、その頃横須賀中央に1店舗しかなかったデパート「さいか屋」の食堂によく立ち寄りました。

今思うと、お金なかったのによくぞ・・・
ただ、不思議とその記憶の中に、母はいなくて、父と私たち姉妹だけなんですよね。
父が、コーヒーを飲む横で、私と妹で1つのホットケーキを分け合って食べました。
今よりずっと薄手のホットケーキが、お皿の上に3枚くらい重なっていました。値段によって枚数が違ったのか、自分たちのより高く重なったホットケーキを食べている子を羨ましく思った記憶があります。

重なったホットケーキ1枚1枚に丁寧にバターを塗り、メープルシロップをとろりとかけて切り分ける父の手元をじっと見ていた私たち。こんなとき、父は絶対に私たちが手を出すのを許さないのです。でも、確かにホットケーキを切り分ける父の手捌きはスマートでした。ようやく目の前に出されたホットケーキ。私と妹にとって、数少ない至福の時間でした。

初めて家庭用ホットケーキミックスなるものを母が買ってきたとき、メープルシロップの素を水で溶かしたときの微妙な気持ちが忘れられません。
ホットケーキは手軽に家で食べられるようになったけれど、銀色の容器から流れ出るシロップをじっと見つめていたあの幸せ感はもう味わえなくなりました。

そういえば、インスタントコーヒーの普及とともに、父が外でコーヒーを飲むこともなくなり、いつのまにか私たちも外でホットケーキを食べる機会は少なくなったように思います。

アイスクリーム、プリン、ゼリー・・・

どれも父が教えてくれた、おしゃれデザートでした。

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