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「水のかたち」宮本輝著になぐられる

今朝は思い切りどんよりしています。
昨日の朝は「寒さ」すら感じちゃうという今までとの気温の違い。

先日まで一つの物語に入り込んでまして、涙、涙で戻ってまいりました。

「水のかたち」 宮本輝著

主人公の志乃子という女性が骨董品を
譲り受けた事から始まる「動き出した歯車」のような日々。
そこに絡む戦時中の家族の物語。

圧倒されます。

こんな風に小説の中で現世に存在しない人々がそれぞれの人生を躍動し
私に見せてくれる。
「小説」は不思議です。
出会いが変える物もあれば
いつもの情景が変えるものもある
いつもの情景が「変える事」を手助けしてくれるのだろうなぁ・・・・。

やはりすべては本人の中にある

あれこれ説明出来ませんが
最後は涙と鼻水でした。笑

たまたま私は最近ある出会いから「もしかしたらこの金欠から逃れられるかも」の事案にあたりました。
判断を委ねられた結果
「お互い与え、お互い受け取る」
そこになんの損もない方法を選びました。相手に何度も念を押されましたが、「こっちは有難いけどほんとにそれでいいんですか?」

確かに金銭的にこれはきちんと頂くことになんの違和感も起こらない。
それはそれで当たり前の事ではあったのですが、この事案に「良好な結果」が見られた時に私の今までの道のり全てが活かされると確信がありました。
それはお金に変えられない莫大な形のない収入になるものでした。
訳のわからない説明で申し訳ありません。
それを思うと普通の結論は出せませんでした。

なのにふと「欲な黒い私」が顔を出して捻りハチマキをして古いそろばんを
はじく時がありました。
その度に「出てくるんじゃねぇ!」
と白い私が戦うのです。

そんな今の私にこの本の中に生きる「志乃子さん」は
あっぱれな「選択」を何度も見せてくるのです。
そしてラストの彼女はかっこよく
勇敢で潔く。
ところが今の私は真逆で
グズグズと勇敢になれず
ズルズルと潔くなれず
なんともカッコ悪く・・・・
情けない。

涙が一気にあふれでてきました。
今このタイミングでこの本に出会えた事を感謝しました。
一発殴られました。

迷わず、潔く、勇敢に、どうせなら
少しでもカッコいい人生に・・・・
心が余裕でいられる人生に・・・・
「あこがれ」を持って笑顔で行こう

それが「幸せ」だ。
まだまだガキンチョの59歳の私。
まだまだ成長中の私。



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