『noteで好きなことを書いていたら、なぜかAbemaPrimeに出演していた話』
noteを始めて早9ヶ月。
連続投稿はついに200日。
まあ、そのへんはのちのち振り返るから良いとして、私はこの半年間、ただ自分の好きなことを書き綴ってきました。
推しについてのこと、好きなものの話、趣味の話、仕事について、自分の内面を吐露すること、夫婦生活、母のこと、ちょっと変な旦那の話。
そして人よりも少しだけレアな過去の話。
ひとつのジャンルに絞ることはせず、ただその日思い浮かんだ話を、つらつらと書いてきました。
私自身は、いつかnoteのコンテストで優勝したいな、とか、読んでくれる人が増えたらいいな、とか、毎日書き続けられたらいいな、とか。
小さな目標が出来たりしたけど、あくまでnoteは自分にとって思いを綴る大切な場所。
気負わずに、のんびりと。
『好きなことを書く』というスタンスは変えずに、それで何かを成し遂げられたら嬉しい、くらいの感覚で、毎日書いてきました。
誰かに寄り添うこともなく、ただ自分勝手に。
自分がやりたいことをやる、というスタンスの中で、誰かの目にとまるなんて、妄想はしても、想像はあまり出来ていなかったのです。
1.「話を聞かせてもらえませんか?」
今日も今日とて仕事を終えて、疲労困憊の体を引きずりながら、家路につく夜。
12月は年に数回ある繁忙期のひとつで、この時期はみんな、営業は死んだような顔をしています。
更に今年は、新しい人を採用するという、イレギュラーな業務が自分に舞い込んできたこともあり、その多忙さは熾烈を極めていました。
あまりnoteに割く時間も取れず、大型の記事も書けず、ただ悶々と過ぎ去っていく日々。
「ああ、しんどいなあ」なんて、ガラにもなく心が折れてしまいそうなとき、私のもとに1通のメールが届きました。
noteの、クリエイターへの問い合わせ機能。
自分が使うことはないだろう、と気にもとめていなかった場所から送られたそのメールには、
ご自身がAbemaPrimeという番組のディレクターであること、私の婚外子についての記事を読んだこと、今度番組の企画で婚外子を特集テーマとして扱うので1度話を聞かせてほしいこと、が丁寧に書かれていました。
最初はね、冗談だと思ったんですよね。
悪戯か、詐欺か、まあ、そんなようなもので。
だって、私はただの素人です。
人よりもちょっと変わった人生を送ってきたとは思いますが、書くことを生業にしているわけでもない、表に出て話したこともない、本当にただのズブの素人、そこらへんにいる有象無象の一般人なんですよ。
そんな一般人である私が、TV番組に出る?
ネット番組とはいえ、ひろゆきさんで有名なあのAbemaPrimeに?
はっはっは、ご冗談を。
世の中にはアレだな、手の込んだ詐欺が出回ってるんだなぁ、と思いながら、「ひとつ、noteのネタにしよう」とnoteにつぶやきを投稿して、自宅に戻った私は、ついさっき起こったこの出来事を、面白おかしく旦那に話して聞かせたのです。
2.これ、冗談でも詐欺でもないの?
「( ゚д゚)いや〜、さっきAbemaPrimeから取材?お話を聞きたい?みたいなメールが来ちゃってさ〜。ありえないよね。だって私、普通の一般人だし。そんなのに騙されるわけないじゃんね」
と、旦那に話しながら笑い飛ばしていると、神妙な顔をした旦那が、そのメールを見せてくれ、と言います。
「見たって仕方ないよ」と言いながら、私がそのメールを見せると、旦那はすぐに顔を上げて、私にハッキリと言いました。
「(´・ω・`)嫁、たぶんコレ本物だよ」
「( ゚д゚)は?」
「(´・ω・`)送信元のドメイン見てみなよ。テレビ朝日からだもん、コレ間違いなく本物だと思う」
「( ゚д゚)…嘘やん…」
冷や汗が吹き出しました。
え、これ、詐欺じゃないの?偽物でもないの?
じゃあ本当に、私のnoteをTV番組のディレクターの人が見てくれて、企画内容に合致したから、本気でメールを送ってきてくれた、ってこと?
「(´・ω・`)受ける受けないは別として、話だけでも聞いてみたらいいと思う」
そんな旦那のアドバイスを受けながら、返却されたスマホを受け取って、私はもう茫然自失。
突然舞い込んできた嘘みたいな話を理解するだけで精一杯でした。
慌ててディレクターの人(以下Dさん)にメールの返信を出して、「とりあえず話を聞かせてほしい」と連絡してみました。
しかしこの時、この話を受けるか受けないかは正直半々。
それには色々と理由があったのです。
3.やるべきか、やらざるべきか
番組の特集テーマは婚外子。
つまり、私の生まれの話です。
番組でもお話しましたが、私は他に家庭を持つ父と、妾である母の子として生まれました。
父は経営者でしたので、それなりに地元では名前も知れ渡っていますし、私自身が婚外子であることを知っている人もそれなりにいます。
そこへ来て、noteではほとんど真実を喋り倒している、わたくし、リト。
まず考えたのが、身バレの危険性でした。
もし私が誰であるか、が、番組を通してバレてしまったら。
怖い。……それは流石に怖い。
明確な理由もなく怖くてたまらない気持ちになっていたものの、よくよく冷静になって考えて、私は考え直しました。
「( ゚д゚)いや、バレても別に困らなくない?」
私が婚外子であることは、私と親しい人間であればほとんどの人が知っています。
会社には言っていませんが、上長たちは私が少し特殊な家庭環境であることを知っています。
そもそも友達が少ないので、バレたからと言ってどうでもよくない?(悲しい話だ)と、そのことに気づいた私は、そのへんはもう気にしないことに決めました。
もうひとつ、私の悩みの種は、他人と話さなければならないこと、でした。
私の記事を読んでくれている皆さんはもうご存知かと思いますが、私は人見知りの根暗です。
他人と喋ることが不得意で、緊張しいで、配信ライブやっても、他の人たちの助けがなければ、ろくすっぽ喋れないレベルの根暗です。
そんな人間が、Dさんという知らない人と会話をして、さらに、向こうの需要に合えば、キチンとした取材を受けるかもしれなくて、もしかしたらTVに出演して、芸能人と一緒に話さないといけないかもしれない。
無理です。考えるだけで恐ろしいです。
番組の木曜パーソナリティはEXIT。
かねてからお笑い好きであった私は、当然EXITのおふたりのことも存じております。
兼近やりんたろー。と喋る…自分が?
いやいやいや、冗談にしても面白くねえ。
ゲロ吐きそうな気持ちになりながらも、Dさんからお話を伺う日がやってきました。
4.それが運命なら。
その日、私はたまたま休日でした。
仕事に行く準備をしている旦那に「私、どうしたらいいと思う?」と訊ねました。
「(´・ω・`)旦那ならやる。ここからまた別の人に目をとめてもらえる可能性がないわけじゃないし、名前を売る、読んでもらう人を増やす、貴重な経験を積む、って意味では、やって損はないと思うから」と旦那は答えてくれました。
『noteと旦那とやりたいこと』にも書きましたが、私が迷うとき、必ずこの人は背中を押してくれます。
その答えを聞きながら、それでも迷ったまま。
ついにDさんと電話でお話をすることに。
Dさんはなんというか。
これはもう私の偏見なのですが、メディア関係者というのはもっとこう…、正直、横柄な感じだと思ってたんですね。
ましてやこちらは素人です。
芸能人でもなんでもなく、ただの一般人。
経験した過去は確かに珍しいものではありますが、それでも探せばいるもんです。
私以外の人たちにも声をかけているでしょうし、メディアに出るとなれば、もちろん無条件で出たがる人もいるでしょう。
だから、こう、上から目線で来られるのかな、と思ってたんです。正直な話。
でも、実際にお話したDさんは、自分が作っている番組に誇りを持って取り組んでるんだろうな、っていうのがお話していてとても感じられましたし、上から目線なんてとんでもないことで、すごく真摯に私の話を聞いてくれました。
疑問点はすぐにぶつけてくれるし、私が不安に感じていることは即、答えてくれるし。
色々とお話を伺って、でも、その時点では本決まりではなかったんです。
まだDさん側も決めかねていたのだと思いますし、「検討して明日ご連絡差し上げます」と言うDさんの言葉を聞きながら、けれど、これはただの私の勘なんですが、「たぶん決まるだろう」と思ったんです。
決まるとしたら、そこで受けるのか受けないのか。
「私はどうしたらいいんだ」と切れたスマホを見下ろしながら、呆然としている私の前にあったのは、見慣れた卓上カレンダーでした。
「( ゚д゚)あれ…?今日って…もしかして」
ドキ、と胸が跳ねました。
1年に1度、誰しもやってくる記念日。誕生日。
そう、私がDさんとお話ししたその日は。
なんの因果か父の誕生日だったのです。
5.決めたのなら迷わない
翌日。Dさんから連絡がありました。
正式な、出演のオファーでした。
私は決めました。
「( ゚д゚)やります」と答えました。
理由はふたつあります。
Dさんからお話をいただいた日が、
なんの運命か父の誕生日であったこと。
もうひとつは、事前インタビューの日やAbemaPrimeに出演する当日が、奇跡的に私の休暇にかぶっていたこと。
私は信心深いほうではありませんが、これはもう「神さまがやれって言ってるんだろう」と判断しました。
父が生きていた頃、幼き日の私に父が言った言葉がありました。
「リトは頭がいいから、自分の人生を自伝として綴ってみたら面白いんじゃないか」と。
そうしてnoteに書いた話が、奇跡のように誰かの目にとまって、とんでもない確率で、何万という視聴者の前で、話をすることに繋がった。
ならばこれは運命です。
父が私に「やれ」と言っているんでしょう。
「だったらやってやろうじゃん」
緊張しても、アワアワしても、震えがくるくらい怖くても。
1度やると決めたのなら迷わない。
そう、この世はすべて0か100か。
それが、私の唯一の信条なのですから。
6.「私喋れてますか!?」
私が出演を快諾してから数日後。
VTR作成用の事前インタビューがありました。
そうです、番組の冒頭で流れたアレです。
zoomでのリモート取材だったんですけど、私、そんなの会社の会議でしか使ったことないので、セッティングとかは全部旦那に頼みました。
持つべきものは、機械に強い旦那ですね。
休みの日だってのにわざわざ化粧して(事前取材は当たり前だけど顔出すからね)、40分みっちりお話させてもらいました。
とても聞き上手というか、流石はディレクターって感じでバンバン質問してくれるDさんに頼りきり、アワアワしながらも何とか答えました。
私も一応書き手の端くれですから、事前にもらってた質問事項にはキッチリ回答を用意してたんですよ。
どこが使われるのかも予想して、そこに印象の強い言葉を配置したりして、まあ、上手いこと使われたみたいで安心しました。
でも、リモートってこう、言ってしまえばライブの返しとは違うから、自分の言葉が聞こえるわけじゃないし、反応はダイレクトに来るけども、直接話してるわけじゃないから、自分の声がどんな風に聞こえてるのかわからないので、それはもう不安で不安で。
「なにかご質問はありますか?」ってDさんに最後に訊かれたときに、思わず「( ゚д゚)私ちゃんと喋れてますか!?大丈夫ですか!?」と訊いてしまったという。
Dさんは笑って「大丈夫ですよ」って言ってくれましたけどね。
7.生放送当日がきた
そしてついに生放送当日。
まあ、昨日の話なんですけど。
あ、そうそう、アーカイブについてなんですが、AbemaTVのアプリからであれば無料で視聴出来るの確認したんですが、YouTubeのほうとかだとまだ更新が来てないっぽいので、アップは難しいかもしれないです。すみません。
なにはともあれ、生放送当日を迎えた私は、朝っぱらから緊張で吐きそうになりながら、とにかくその時間をただ待つだけ。
合間に家事をしたり、noteにつぶやきをアップしたりするんですけど、本当に頭が回らなくて疲れてきてしまったので、回線チェックの時間まで昼寝したりして過ごしてました。(本当に緊張してるのか?)
事前にもらっていた本番用の質問事項をまとめたり、本番中に吸えないであろう煙草を吸いだめしてみたり、お腹鳴ったら嫌なので煎餅をバリバリ食べてみたり。
手汗脇汗はもう常にびっしょびしょで、何気なく旦那の顔をびしょびしょの手で触ったら、
「(´・ω・`)汚いからやめて」と怒られました。
離婚ですね。
21時にはAbemaPrimeの生放送が始まっていたので、旦那と一緒に観ていました。
Abemaって、番組の下に視聴者数が出るんです。
いま番組を観ている視聴者の数がね、表示されてるんですよ。
そこが3万人を超えたあたりから、頭真っ白になりました。
まあ、そんなこんなで22時過ぎ。
前のコーナーが押していたので、だいぶ時間的にズレ込んでしまいましたが、私の出番です。
最初のVTR中には既にスタジオとリモートで繋がっていたんですけど、時々EXITの「はーい」ってスタッフさんに応える声が聞こえてくるし、「1分前でーす!」ってスタッフさんの声も聞こえてくるし。
「( ゚д゚)うわぁ、マジでTVなんだ…」と、感慨深いやら感動するやら。
ちなみに、この時点で緊張MAXです。
そこからVTRが終わり、平石アナにスタジオでご紹介されるまで、リアルに頭真っ白ですからね。
しかし、ご紹介の後に「( ゚д゚)よろしくお願いします」と答えたあとから、吹っ切れました。
ここでアワアワしてたら女が廃る。
もう1人の当事者の方がすごく落ち着いた方だったのもあり、「( ゚д゚)年上として負けたらあかん」と、自分のモードを営業モードに無理やり切り替えて、とにかくスタジオから飛んでくる質問に全集中。
今回、いちばん印象的だった質問は、
りんたろー。さんの「やるせなさ、悔しさの対象はどこですか?」ってやつですかね。
このへんはまた明日、今回の番組の裏話とか、番組でいただいた質問に対する答えをもう少し深掘りして考えたいと思ってるので、そのときにまた語ります。
実質の出番は、30分ほどでしょうか。
とても緊張しましたが、なんとか終えることが出来ました。
テレビで話すって面白いですね。
8.番組を終えて思うこと
これがスタエフの配信なら、きっと「ああ楽しかった」で終わるんですけど、今回はそれで終わらなかったのが心残りです。
考えた内容の10分の1も話せなかったし、私の言葉が足りなかったせいで、世間の皆さまに誤解を生んでしまった、っていうのもありますし。(このへんは明日)
まあでも、素人ですからね。
TVなんか1度も出ず、縁遠い世界に生きてきた奴が初めてやったにしては、上手くいったほうなんじゃないでしょうか。
番組終了後、Dさんから「予想より早く終わってしまって、深く掘り下げられなくて申し訳なかった」と謝られましたが、とんでもないです。
貴重な体験をさせてもらって、本当に勉強になりましたし「( ゚д゚)私、りんたろー。と喋ったんだぜ」って私が婚外子だと知ってる友達に自慢できます。
TVって、何気なく観ているものだけど、その裏側には本当に沢山のスタッフさんがいて、演者の人がいて、番組をひとつ作るだけでも、すごく、すごく大変なんだなぁ、と思いました。
今回、私がTV出演という貴重な体験をさせてもらえたのは、もちろんお話をくれたDさんがいたことは当然として、背中を押してくれる旦那がいて、ある意味当事者なのに私に文句のひとつも言わなかった母がいて、たまたま奇跡的に自分の休暇のタイミングとも合っていた。
noteに報告したときに、私を励まして応援してくれた皆さんがいて、楽しみにしてるって言ってくれた人たちがいて、右も左もわからない私の相談に乗ってくれた西尾さんがいて、一生懸命「頑張れ」って言ってくれた『面ゆる』マガジンの3人がいて。
本当に、ほんっとに、色んな人の助けがあったから、出演出来たんだな、って思いました。
番組で私が言った言葉を借りれば、
「感謝しかない」です。
ありがとうございました。
本当に皆さん、ありがとうございました。
年末前に大きな仕事を終えた気分です。
明日はまた、今回の番組の裏話をお話する予定ですが、そのあとはいつもの私に戻ります。
よかったら明日の話も『あとがき』的に付き合ってくださいね。
また機会があれば、こういうのに出てみるのも面白そうですが、さすがにそう何度もチャンスは訪れ…たら面白いよね。
しかし。
これでようやくゆっくりゲームが出来る…。
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『面ゆるマガジンって?』
5人のメンバーが、自身の記事の中で、これは面白い!と思った記事をあげていくマガジンです。
今回、本当にマガジンのみんなには色々と助けてもらいました。
私は毎週月曜日担当。ぜひ読んでみてください。
もしもサポートをいただけたら。 旦那(´・ω・`)のおかず🍖が1品増えるか、母(。・ω・。)のおやつ🍫がひとつ増えるか、嫁( ゚д゚)のプリン🍮が冷蔵庫に1個増えます。たぶん。