#51 秋のおさらい会が終わりました
秋のおさらい会。盛りだくさんのかなり大規模な発表会になりましたが、無事終了しました。私と息子は、アンサンブル、協奏曲ワークショップ、ソロの3部門出場でした。
サン=サーンス/動物の謝肉祭より 第7曲 水族館
アンサンブルのコーナーですが、今回は子供から大人まで、ピアノ連弾からピアノトリオ、弦楽カルテット、ピアノ+弦楽合奏など盛りだくさんで、家族の入りも多く、満員御礼状態でした。
本番の前にリハーサルの時間があるのですが、息子は授業終了後直行するので、リハの順番に間に合わず。リハの最後の順番に先生に調整していただいて、何とかリハに間に合いました。
リハでは、私はウナコルダを忘れたり、ザッツでミスしたり、最後のアルペジオ間違えたりと失敗しっぱなし。本当、リハがあってよかったです。
で、本番でリハでは試せなかったソフトペダルを踏んでみたところ、あまりにも音の響きがなくなってしまったのでビックリ。これはアカンと、途中でひそかにソフトペダルをやめて弾きました。
本番の出来は、プリモとセコンドの異なる数の連符もぴったり合い、練習時よりもよく、今までで一番良い出来。この曲は、とても幻想的で高音の響きが綺麗な曲なので、弾いていてとても楽しかったです。
ショパン/ピアノ協奏曲 第1番
コンチェルトのワークショップですが、中学生でいちばん若い息子がトップバッター。ムードメーカーなので、先生をふくむ弦楽器メンバーの人達からの印象も和やかでよさそう。先生も一緒に舞台に上がって、弾き始めなどを指示したりしていろいろサポートしていただけました。
ところどころ間違えて弾きなおしたりしましたが、弦楽器の人たちがうまく合わせてくれたので、出来は今まで聴いたなかでもかなりよかったです。正直、私も含めて、後で弾く人たちのプレッシャーになったような。。。
私の出番ですが、舞台にあがったとき、先生が弦の人達にすかさず「普通で、手加減抜きでお願いします」といったので、いつもの丁々発止みたいなじゃれ合いをして笑いをとってから弾き始めました(当然、私には先生のサポートも何もなし。。。)
やはり、弦をバックに弾くとかなり気分がよいです。自分でいうのもなんですか、かなり旋律を綺麗に響かせて弾けました。しかし、最後に失敗して、グダグダで終了。ちょっと残念でした。。。
それにしても、弦などはVn×5、Va×1、Vc×1、Fl×1と小規模なので本物のオケとは全く違うはずなのですが、ピアノと弦を合わせるだけで、本当に音というか全体の音が素敵になりますね。
家や教室で一人で弾いていたり、先生にピアノで伴奏したりしてもらったときとは、まるで別次元の響きです。ホールの音響もよいのでしょうけど、やはり、ショパンの協奏曲はすごいな、と改めて思いました。
ショパンコンクールの本選みたいな気分がちょっとだけ味わえて、贅沢な時間を過ごせました。弦楽器を弾いてくれた人たちには本当に感謝です。
モーツァルト/ソナタ K.333 3楽章
自分のソロの本番。遠い昔の小学生時代の発表会以来、何十年もブランクを経て大人になってから初めての暗譜の挑戦になります。
なので、今回は、何が何でも暗譜を成立させること、それだけを念頭に楽譜を手に持ちながら舞台に向かい、客席先頭で司会をする先生に楽譜を手渡してから舞台に上がりました(おさらい会は舞台袖を使わない方針です)。
そして、先生とバトルしたときのように、観客に迎合せず、自分の好きなように、楽しんで弾くことを忘れないように。。。
で、結果ですが、それはもうたくさん間違えました(10回以上?)。曲が長いせいもありますが、おそらく、未就学児を合わせても、今回のプログラム中、これだけ間違えて弾く人はいないじゃないか?、というくらい。
暗譜が飛んでしまったところも2か所発生。でも、楽譜を持った先生による緊急ヘルプを招くことはなく、自分が弾きなおせるフレーズのところまで大胆に戻って弾きなおし。そして、ミスタッチしても、焦らず、誤魔化して進まず、あえてキッチリ弾きなおしたので、かえって落ち着くことができ、その結果、楽譜なしで最後まで弾きとおすことができました!
以前から、典型的な長調のモーツァルトのソナタをホールのピアノで弾いて、響きを試したいと思っていたのですが、やはり試せてよかったです。
自分の弾き方だと、ホールのピアノではペダルなしでは綺麗なレガートにならず、マルカート気味になってしまうのですが、モーツァルトではそのコロコロした音の響きが逆にぴったりで、弾いていて楽しい。。。
教室のピアノだと、私のタッチではモーツァルト特有の速いパッセージが浮いた音になって、よく音が抜けてしまうのですが、ホールのピアノだと私の軽いタッチでもそんなことは全くなく、すべてキッチリ音が鳴って、かなりのハイテンポでも綺麗に気分良く弾くことができました。
カデンツァの部分は間違ってしまったけど、ほぼ自分のイメージ通りに弾けました。ただ、やはり先生に真っ向から逆らうのはやめにして、アゴーギクは少しマイルドに調整。その代わり、カデンツァ直前では演奏停止になったと思われるくらい、思い切り“間”を空けましたが。。。(笑)
自分の思い通りのイメージ(瀕死の武士の必死の剣技)で弾けて自分的にはかなり満足しましたが、客観的に見れば音楽的にはとんでもない出来。何度倒れても起き上がってくるゾンビのような、鬼気迫る必死すぎる演奏で、イメージは最悪だったと思います。
ただ、弾き終わった直後、初めてお辞儀する前から拍手が起こったので、観客にはそんなに悪印象ではなかったのかもしれません。。。
(やっと演奏が終わったのがうれしかっただけかもしれませんが。。。)
先生からのフィードバック
おさらい会の後は、先生に御礼と今日の感想のLINE をし、先生からも返信が来ました。先生のLINEには、「㊗️暗譜」の文字が。散々な出来の演奏でしたが、先生には「暗譜」だと認めてもらえたようです!
それに音も綺麗に響いていて、フォルテも割れずに綺麗だったとのこと。これで1年以上弾き続けたK.333を成仏させることができました。
さては次は何を弾こうかな。。。
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