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週末の夜は映画をお供に『プラダを着た悪魔』

週末の夜は早めに家事を済ませてソファに腰掛ける。
サブスクの海からみたい映画かドラマを探り当てるこの時間が好きだ。
部屋の明かりを暗く、さながら映画館のようにしてみるのがお気に入り。
今回選んだのはこれ。

2006年公開の『プラダを着た悪魔』。
タイトルが強烈なのと、あまりにも有名すぎて観たつもりになっていた作品の一つ。全体の印象としては、マイ・インターンと似た雰囲気を感じた。
仕事系のストーリーかつ、アンハサウェイが出ているからかもしれない。

2006年といえば20年近く前になるが、全体の雰囲気は何も見劣りすることなく、テンポ良く見ることができた。
実はオチを知った状態で見始めたのだけど、それでも面白かったのでやっぱりこの手の王道ストーリーはハズレが少ないのかもしれない。

王道と書いたが、こういう女性の主人公が自分で切り開きながら人生を歩んでいくことを肯定されはじめたのって、本当に最近のことだと感じている。今でこそ、多様性が認められているが、映画が公開された頃の感覚としては、まだそこまで浸透している感じはなかった。

良くも悪くも、今は性別に関係なく仕事とプライベートの両立を求められている。どちらかを充実させようとすると、どちらかに皺寄せがくるというのは今も昔も変わらない。私自身、そのバランスをどう取ればいいのか悩むことも多い。

今の働き方で出会った恋人だからこそ理解してくれているだけであって、例えば結婚して子どもを持つことになっても今のままいられるかと言われるとそれは難しい。何かを得るために何かを犠牲にしなければならない、というのは仕方ないことだとしても、犠牲になるのがプライベートなのは悲しい。
かといって、仕事を諦めるのも悲しい。

全力で仕事をしたいし、プライベートの時間も大切にしたい。
それは欲張りでわがままな願いなのかもしれない。
覚悟が足りないと言われるかもしれない。

それでも、どうしても両方欲しいのであればどうにか方法を探さないといけないのだろう。この映画では、その希望がほんの少し見えたような気がした。もしどちらか極端にふれてしまうようであれば、こんなにすっきりとした気持ちにはなれなかったと思う。

今歩いているのは、正解のない獣道。
強さと柔軟さの両方を兼ね備えていないと歩き続けられない。
時々こうやって刺激をもらいながら、また前を向くのも悪くないなと思っている。


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