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タダで物を手に入れる「Dumpster diving」とは?日本では違法?

Dumpster diving(ダンプスターダイビング)とは、スーパーやメーカーなどのゴミ置き場から「まだ使えそうな"ゴミ"」を拝借することを言います。Dumpsterは企業用の大型ゴミ箱のことです。お金がないから漁るわけではなく、無駄な生産をしている企業への抗議や、環境保護を目的として行うことが多いです。

ダンプスターダイビングとは

ゴミ置き場もしくはゴミ箱などから
・まだおいしく食べられる食品
・まだ普通に使える服やコスメ
・ちょっと直せば着れる服
・小さいダメージを気にしなければ、今からでも着れる服
などをゲットしちゃう行動をダンプスターダイビングと呼びます。

スーパーやコンビニなどで働いたことのある方はご存知かと思いますが、お店のゴミ箱って、腐った食べ物だけじゃなく、賞味期限が当日の「まだギリセーフ」な食べ物、値下げしたけど売れなかった雑貨なども山ほど捨てられているんですよね。

私がスーパーでバイトしていたときも、賞味期限切れの缶詰や調味料などをたくさん捨てていました。パンや冷凍食品などはスタッフミールとして使っていましたが、それでも全ての廃棄食品を身内で使い切るのは困難でした。かと言って、近隣店舗の人たちに無料であげたら「味をしめて、これから店で買い物してくれなくなるかも」と思っちゃうわけです🙄

しかしある日、こんなことが起きました。私が上の指示で食べられる食べ物を捨てたとき、他店のインド人スタッフが現れ「ちょ!それまだ食べられる?何で捨てる!おかしいヨ!!僕食べるよ!」と言って、大事そうに持って帰っていったんです。

日本人スタッフたちにとっては「ごみ」でも、彼にとっては「宝」だったんです。私はこのとき、自分が恥ずかしくなりました。彼の時給は2000円はあったはずですから、決して貧乏ではありません。ただ「もったいない!ありえない!」と思ったから行動に移したわけです。

ダンプスターダイビングする理由は?

捨てられたものを拾う理由はいくつかあります。
・過剰生産を抑制し、環境保護するため
・ゴミの最終処理場を溢れさせないため
・企業への抗議活動の一環
・単にお金がないから
・お金はあるけど、欲しいものがタダで手に入ってお得だから
などが主な理由です。

どうやってするのか

直接ゴミ箱に入ってトレジャーハンティングする人もいれば、マジックハンドで衛生的に探す人もいます(笑)大体の人は手袋をして、手探りで探す感じですね。

生肉や魚はさすがに危ないと思いますが😅よく拾われるのはスナック菓子やジュース、皮付きの果物ですね。

ニュージーランドやオセアニアだと、粗大ゴミの日は一大イベントです。だって、直せば使える家具や家電などがゴミ置き場にゴロゴロ落ちてるんですよ。キレイなものや、壊れてないものだってたくさんあるんです。

向こうではDIYや家電修理ができる人がたくさんいるので「え、これ全然使えるやん!」となって、気に入ったらものは普通に持って帰ります。家主にとってはゴミ、拾う人にしたら「超ラッキー🥺」となるわけです。

オセアニアは地理的に外国から遠いですから、昔から資源を大事にする習慣があるんです。お金持ちの人でも普通に「これ拾ったんだよ!ちょっと直したけどさ!良くない?😀」とか言って自慢してきます。

日本を出れば、ごみを拾うのは悪いことではなく、資源を大事にする良いことなのです。

衛生面は大丈夫なの?

とはいえ、捨ててあるものですから衛生面が気になりますよね。私個人的には、Gが出る地域のゴミ箱はあさりたくないと思っています。でも、パッケージに入った食べ物なら問題ないです。だって、袋の中は衛星が保たれていますから👍

お店によってはゴミの捨て方は違います。ゴミ箱に直接捨てられているパンならちょっと嫌ですが、ゴミ袋に入っている売れ残りのパンなら食べれるなぁと思います。

でも、家畜やペットの餌、コンポストで堆肥を作るためとかなら、直に捨ててあるゴミでも構わないと思います。

法律は?違法にならないの?

日本だと、現代的でない法律があり、勝手にゴミを拾うことはゴミ拾い業者への威力業務妨害罪とみなされるそうです。理由が不明確ですが、ゴミ処理の量で給料が決まるのでしょうか?

これはSDGsのゴール達成に尽力したい企業への威力業務妨害じゃないですか?😇

とはいえ、私は実はチキン野郎なので、日本ではダンプスターダイビングしません。正しいことをしているのに、捕まるなんてイヤですもの!

日本でできるダンプスターダイビング例

日本でするなら、合法な範囲でスマートにいきたいものです。例えば
・コンビニの店長に「弁当捨てるならくれませんか」と交渉
・スーパーの店長に「早めに見切って、こども食堂へ寄付を」と交渉
・ご自由にお持ち帰りくださいBOXを探しに街歩き
・ショッピングモールに「売れ残った服はリメイクできる業者に売り、SDGs活動をアピールしよう」ともちかける
・建築現場の端材は地域の学校に寄付し、図工や美術で使ってもらう
・特殊清掃業者になり、依頼主に許可を得て、金になりそうなゴミの所有権をちゃっかりもらう
・ジモティーを活用し、人の不用品を積極的にもらったり買ったりする

とかが妥当でしょうか。私の知ってるこども食堂は、農家で過剰生産した野菜や、規格外の野菜を日常的に譲り受けてましたね。

ジモティーは、私は嫌な思い出があります。中古の自転車を買ったとき「整備済み」と書いてあったのに、ブレーキの部品がない、タイヤはボロボロで、サドルも固定できないという始末だったんです。

問合せしましたが返答はなく、5000円持って行かれました。見た目が清楚な人だったし、私は自転車の状態をぱっと見で判断できる能力はないから、疑わずに買ったのが問題でした。ク◯野郎😀

ジモティーに問い合わせましたが、解決しませんでした。二度と使うもんか….と思いつつも、自分が売る側のときはトラブルとか全然ないんですよね。買い主は私の家まで来てくれて、ゴミを有料で買い取ってくれるんですよ。結構役立つサイトだと思います(どっちやねん)

東京に住んでいたときは、よく「ご自由にどうぞ」と書かれた箱を一般家庭の軒先で見つけました。ハンガーはいくらあっても困らないので、嬉しかったですね。年末年始だと、オフィス街を歩けばカレンダーがいくらでも無料で手に入ります。都会でも、無料でものを拾うことは可能です。というか、田舎よりチャンスが多い印象。

自分の家を大掃除したときは、服や雑貨、工作用の端材などを箱にぶっこんで持ってけドロボーBoxを置いておきましたが、半日後にはほぼ空になってました。人通りの多いところに住んでいたので、減りが早かったみたいです。

有料ゴミ袋を買わずに済みましたし、地域の人は「タダでもらえてラッキー」な体験ができました。だれも損していない、平和的な行動です。(あ、小売店は「買えよ」って思ってるかもしれませんねw)

ところ変わって、サスティナブルの先端をいく徳島県の上勝町にはくるくるショップというものがあります。地域の方々が不用品を持ち寄って「欲しい人は持っていってね」的なスペースで、とても環境によさそうです。

小さい町なら近所の人の名前もわかるし、衛生面とかはそんな気になりませんよね。ショッピングモールはえげつなく遠いしですから、こういった施設は本当に重宝します。

法に触れない範囲で自分もやってみよう!

合法な範囲内でできるダンプスターダイビング的行動はたくさんあります。今はコロナが流行ってることもあり、ちょっと気が引けるところもありますが、気にしない人は気にしませんよね😇

最近はファーマーズマーケットとかで「不用品交換会」なんてのをやってるところもあるので、そういったイベントに参加するのも楽しいですよ♪

私は昭和のアイロンや本、服などをゲットしたことがあります♪

買い物する前に人からもらう、もらう人がいないから廃棄品からもらってみる、とてもサスティナブルな行動です。資源は有限です。なのに人口は爆発的に増えています。

使えるもの・食べられるものが捨てられているのに、なぜ毎日大量生産しますか?なぜ買い続けますか?消費・生産のあり方を今すぐ見直し、今後「資源争奪のための戦争」が起こらないように、今から計画性のある企業活動や生活を始めたいですね。


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