八王子の牧場が、子供たちに居場所を提供

八王子の牧場が、子供たちに居場所を提供しているというニュースを読んで。
都市の住宅街にある牧場として、牛とのふれあい、農体験を開放し、数々の取り組みをしている都市住民と共生している磯沼牧場さん!さすが!まったくもって大賛成。拍手を送りたいと思った。

日本農業新聞の記事の内容はこう。https://www.agrinews.co.jp/p50324.html 

磯沼牧場が休校の子どもたちに居場所を提供。牛とのふれあい。
新型コロナ感染の発生リスクを心配したが、屋外の「公園」は開いている。
牧場”公園“で子供が気分転換できれば。
アルコール消毒や手洗いを徹底して受け入れを決めたそう。

小学2年男子の母親は「体力が余っているのでこういう場所は本当にありがたい。癒される」。
磯沼さんは、
「社会がしんどい時期だからこそ多くの人に知ってほしい」
「食料生産だけでなく、農業には人の心を癒す、健康にする、多面的機能がある」と語る。
都市における農の意義、農の本質とは何か。
磯沼牧場へは取材や遊びで何度も訪ねているけれど、
目に見えない価値をわかって実践されている希少な生産者だと改めて思った。
牧場では自家製牛乳のヨーグルト販売もして人気。
土に触れ、牛と遊んで、牧場ヨーグルトを食べれば免疫力もアップするというもの!
給食停止で「国産食べようキャンペーン」が各地や各企業で展開されていますが、
本来、農業は、都市に助けてもらう社会のお荷物なんかじゃありません。
都市の抱える病を、課題を、飢餓を、不安を、昔も今も、救ってたのは農業・農村です。
いわば疎開先として。
都市にすべてが集中し過ぎた今は、過密ゆえのストレス解消としての居場所機能を見直すべきなのではないでしょうか。
飛沫感染は、人口過密より「過疎」の方がリスクが低いのは周知の通り。
こうして新聞やメディアで取り上げられることで、もしも休校の親子がどどどーっと牧場へ押し寄せたら~
入場制限や予約制とか、ヨーグルト買ったお客さんを優先にしたり、経済に結びつけるやり方もあるだろう。
それを知って他の農家も、牧場や畑や田んぼの開放を始めれば、効果倍増。
けさ、NHKあさイチを見ていたら、休校で子供の兄弟げんかが増えたなど、心のケアが課題になっているという。
体力のあり余った子どもが外で走り回れず、ストレスたまるのは、誰にでも想像できます。
地方の子は、同じ休校でも過ごし方がだいぶ違うんじゃないか。
知り合いの農家(鳥取)は、子供に畑や味噌づくりの手伝いをさせ、軽トラで配達に連れ出したりして、さすが農家は強い~と思った。
(ただ、畑を手伝わせた結果、畑にiPhone落として探すのに1時間かかり液晶が割れ、散々だったそうですが、それもまた最高の思い出~)
一昔前なら子供は親の手伝いが当たり前だったのに、家にいてやることがないとは、消費都市の病としか言いようがない。
農業の多面的機能を、今こそ発揮するとき。
畑でも田んぼでも、磯沼さんのような考えがもっと増えればよいと思う。
いまこそ、農を開放しよう。
農が都市を助けてあげよう。
そうして、都市の消費者が、農の持つ本当の価値に気づいたとき、
頭を下げてお願いしたり、タレントを使って呼びかけるような「国産消費拡大キャンペーン」は、いらなくなるのではないでしょうか。

「コロナに負けるな 牧場が居場所を提供」(日本農業新聞)よりhttps://www.agrinews.co.jp/p50324.html 

遊びに行ってみてね⇒磯沼ミルクファーム 牧場(八王子) http://isonuma-farm.com/

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