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定年まであと1年!いや、まだ1年もある:大学教授の雑感(1)

この10月で70歳になる。よくここまで生きてきたなあ(多分60歳に行かないくらいで死ぬと思っていた)!その理由である、小学校2年生の時の交通事故と後遺症、その後のことは次に書いたので、お時間のある方は読んでいただきたい。(本当は結婚して、子供を持つのは危険だったのだが、ここまで来れて本当に幸せである)

本当は65歳から選べる選択定年制を選んで、そこそこに自由な生活に入る予定も、諸事情(本当に面倒だった)でここまで引き延ばされ、ついに定年一杯働くことになったことも、次に書いたので、これもお時間があればお読みいただきたい。

この諸事情というのは「人事」というやつで、大学に勤務すると、どうしても(死なない限り)簡単には辞められないしがらみがあって、僕の場合それが64歳あたりから続いて、ついにようやく僕の後任人事をこれから(6月から)片付けて、大学を去ることになるとは思ってもいなかった。

そんなこんなで、ついに最終年度に入ってしまい、早くも4月下旬とは時間は容赦なく流れていくが、すでに今週末からのゴールデンウイークが待遠しい気持ちなのは、いつもと同じで、この最終年度も淡々と過ぎていくのだろうなあと!

ただ一つだけ頭の痛いのは、研究室の整理(というか要らないものの処分が中心)であり、これだけはのんびりしていたら、あっという間に来年の3月になって、もし、そうなったら死んだふりでもしないといけない状況で、この夏あたりは真剣に取り組まないといけないことになってしまった。例えば、壊れた電気製品だけに限っても、大学で買ってもらった備品は大学で処分してくれるが、個人の持ち物は自分で処分しないといけなく、壊れた冷蔵庫が2台、テレビが1台、デスクトップのパソコンが2台他、小さいのも含めれば何があるのかは、本人も把握していない(多分昔のファミコンもあるぞ)。嫁からは何も家に持って帰らないようにと厳命されていて、本当に必要な本を数冊持ち帰る以外は禁止されているので、ほぼ全部捨てるしかない状況である。

★ 理論言語学(とくに生成文法)、スペイン語学などの本が数百冊あるが(1970年あたりから2000年あたりが多い)、ここで目録は書けないが、もし欲しい方がいれば、研究室まで見に来ていただいて、どれでも無料で進呈するので、遠慮なく申し出て欲しい。(verdeffaa@gmail.com)

とくに上記で面倒なのは冷蔵庫とテレビでいわゆるリサイクル券なるものが必要で、それを買って、ごみ処分場まで(クルマで)持っていかないといけないわけで、大学から我が家まで30キロ以上あり、さらにそこから処分場までは結構あるので、考えただけでも頭が痛くなる。(不法投棄したくなる奴の気持ちがわからないでもない)

さて、淡々と進む時間の中で、定年まであと1年となって、書きたいことは山ほどあるが、ここではそのシリーズの①ということで、2点ほど書いておきたい。(なお、シリーズが①で終わる可能性もあることはお許し願う)

一つは、上に挙げた二つの記事の2番目にも書いたように、とにかく本当に自由な時間が五体満足で過ごせるようになりたいということである。最近有名人や個人的にファンだった音楽家が、もちろん個人差もあるが、80歳に入ってしばらくしてからお亡くなりになっていて、その報がどんどん増えている。それに比べれば、僕の場合、過去の病気や現在の体調を考えても、そこまで行ける自信はなく、来年3月末で退職して、3年、いや、せめて2年でもそういう時間が持てればいいなあと、本当に人生最後のお願いである。そのあとは、嫁をはじめ周りになるべく迷惑がかからないように、人生の最後を迎えたいと祈るばかりである。

どこかに書いたと思うが、宗教というのは、どう人生を歩み、どう終焉(死)を迎えるかを説くものだと思っているので、死後の世界とかあれこれ説くのは無駄だし、根拠がないし、意味がないと思っている。単に、「者」が「物」になり、「思い出(記憶)」というものが得られない世界(というか、そんなものもない)状態になるわけで、そんなこと考えても仕方ない!むしろやがて来るその状態まで、どうやって過ごすかだけの問題であり、それを納得(まあ100%とはいかないが)できる形へ導くのが宗教であると思っている。なので、僕にとっての宗教とは、周りが説く生き方や生き様を参考にして、自分の中で作っていくものだと考えている。

でも、神頼みではないが、せめて定年後2年五体満足で自由な時間が過ごせればなあと願っている。

もう一つは、他にもいろんな願い(大きなものから小さなものまで)がある中で、そろそろ鬱憤が溜まりまくっている願いで、それは外国(とくにスペイン)に行かなければということである。本当にコロナのおかげで、2020年の春以降の活動を制限されてしまい、この3年は何もしていない。

最後にスペインに行ったのは2018年秋。マラガ市の日本文化週間のゲスト講演者として招かれ、下手な講演を2度もやり、恥も外聞もなく、地元のテレビにまで出演し、旧友(セビジャ大教授)のビセンテ他に会い、当地でOKAMIという日本食レストランの経営者のオルガさん、エスコート役のマラガ大の学生のディアナ他多くの友人ができて、近くまた行くぞと思って、2020年春に、航空券も手配、ホテル(ウィークリーマンションみたいなやつ)もセビジャとマラガに予約して、さあ、これからというときにコロナでの行動制限!これにはまいった!予定はすべてキャンセル!コロナの事情が考慮されて、キャンセル料は少なめで済んだが、何しろ気分は最低、おまけに4月からの授業はすべてオンラインで、僕のようなロートルには超・超大変な毎日!これが2年続き、去年からはようやく対面授業が再開されたが、それでもマスクをしての授業で酸欠になりそうになりで、ここに来てのようやく行動制限がほぼ解除で、ついに行けるぞという状況!なにしろ、ロートルなので、LCCみたいなやつでぎゅうぎゅう詰めで10時間以上のフライトはさすがに無理なので、国際線(パリかロンドンあたりまで)はエコノミーだとしても、まあまあ良い会社の航空券でせめてプレミアムエコノミーで、EU内は隣の座席に人がいないビジネスクラスくらいと思って検索していても、これが高い!2018年にマラガに行ったときは先方が手配してくれた航空券で、これがフィンエアー!ヘルシンキからマラガまでが足下も狭いLCCで4時間半はさすがにぐったりだったので、今回は少しグレードを上げてと思っていたが、あまりの値段の高さにギブアップ!

でも、諦めたわけではなく、まあ夏かなと思ってあれこれ調べているところに、次の朗報!

行きます!
12月8日、イタリア・ミラノ
12月10日、スペイン・バルセロナ
12月11日、スペイン・マドリード

なんと、BABYMETALが初のスペイン公演!!
日程的に10日のバルセロナはパスして、イタリア~スペイン旅行への絶好の機会!とくにマドリードの会場は15000人くらいは入れるアリーナ!
こんなの恐らく人生最後の大チャンス!!

すでに、チケットは21日から発売中(VIPは売り切れているぞ)!
当然申し込み済み!!
あとは、チケットが確定したら、どういう旅程を組むかだが、これもだいたい決まっている!

この件は後日詳報をお伝えすることにして、定年前の僕にご褒美が届いたとようやくうきうきしている、69歳の老大学教授のこの頃でした!

続く

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