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歴史考察 #151『三条大橋に十字架?!』

三条大橋を通るたびに目に入るのが十字架の形をした飾り金具です。

この色と形、どこか見覚えが...
そう!「キリシタン街道」という書籍の表紙にある十字架にそっくり!!

こちらは長崎や五島列島の墓標として使われている十字架。
...ということで、三条大橋の飾り金具の意味を知るべく、京都市のサイトを覗きました。

すると青銅でつくられた「飾り金具」とだけしか書かれていませんでした。

うーん、ただの飾り金具なのでしょうか?(そうは見えない...)
なぜならば、三条河原はかつて罪人の処刑や晒し首の舞台となった場所といわれているからです。

...であるならば、墓標があったとしても不思議ではありません。
とはいえ、なぜに十字架?

ちなみに三条大橋には、幕府が決めた法度(はっと)や掟書(おきてがき)が掲げられ、その中には、「キリシタンの不審者を発見すれば銀五百枚の褒美が出る」とした「切支丹の札」もあり、そうした「キリシタン禁制」の高札は1873(明治6)年になるまで掲げられていたそうです...

いずれにしましても三条大橋を通る際には、三条河原の負の歴史にも思いを巡らせ、手を合わせることも大事なことと思いました。

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