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ある日私は障碍者になった~(6)社会復帰への道・就労支援センター見学編

前々回の(4)医師+αの支援の大切さのところで、少しだけ触れた就労支援センターについて見学なり、電話問い合わせしてみた感想をここではご紹介致します。法律の根拠や制度、枠組みとかはいつでも調べられますが、当事者が感じた空気を忘れないうちに綴ります。前半堅苦しいところは私もまだ勉強途上ですので読み飛ばして頂いて、後半を笑って読んでやってください。

精神障害者の「働くことを支援」=「職業リハビリテーション」

「障害者の雇用の促進等に関する法律」第2条の7より抜粋

(用語の意義)
第二条 この法律において、次の各号に掲げる用語の意義は、当該各号に定めるところによる。
一 障害者身体障害、知的障害、精神障害(発達障害を含む。第六号において同じ。)その他の心身の機能の障害(以下「障害」と総称する。)があるため、長期にわたり、職業生活に相当の制限を受け、又は職業生活を営むことが著しく困難な者をいう。
二 身体障害者障害者のうち、身体障害がある者であつて別表に掲げる障害があるものをいう。
三 重度身体障害者身体障害者のうち、身体障害の程度が重い者であつて厚生労働省令で定めるものをいう。
四 知的障害者障害者のうち、知的障害がある者であつて厚生労働省令で定めるものをいう。
五 重度知的障害者知的障害者のうち、知的障害の程度が重い者であつて厚生労働省令で定めるものをいう。
六 精神障害者障害者のうち、精神障害がある者であつて厚生労働省令で定めるものをいう。
七 職業リハビリテーション障害者に対して職業指導、職業訓練、職業紹介その他この法律に定める措置を講じ、その職業生活における自立を図ることをいう。

職業リハビリテーションを推進するものとして①ハローワーク、②障害者職業センター、③障害者雇用支援センター、④障害者就業・生活支援センターの機関が中心となるとされています。

※参考文献:『現場で使える精神障害者雇用支援ハンドブック』相澤欽一著(金剛出版 2010年3刷) 私の自前なので古いです。

※近年法改正があったようですのでリンクをいくつか貼ります。前回投稿でお話したように、私自身が活字を読むのがしんどい状況でして追々に勉強してまいりますのでご容赦ください。

実録:見学申し込みの電話をかけて行ってみた

障害者手帳を手にしたことがきっかけなのか、新しくお世話になっているドクターから「就労支援センターを利用してみますか?時間をかけて自分に合うところを探してみましょう。」と初めてご提案頂きました。そこでのサポートを経て、職場の産業医の審査をクリアできるようにという私の主治医のプランです。職場休職と復職を繰り返し、もうどうしたらいいのかわからなくなっていた私にとって新しい道が開けた瞬間でした。

「あ!!!!!」

なんということでしょう。お仕事で共通の知人を介して名刺交換させて頂いた方の中に、上記に挙げてあります④障害者就業・生活支援センターを開業されている代表の御名前があることを思い出しました。もう、そこでお世話になろうと心に決めていました。

私「もしもし、○○さんですか?覚えておられますか?あの…実は私がコケました。助けてください。」

快く面談の日取りを即決めてくださいました。が、面談を複数回かさねた後に利用契約、福祉サービス手帳の申請となるようで。まだまだこれからです。

その面談をしながら代表が教えてくださったのですが、社会復帰のお手伝いをしてくださるところも、「在職中」「無職」「働いていても、働いていなくても利用可」等、利用対象とする方々はいろいろなんだそうです。ですから、自分の置かれている現状に見合った機関を選ぶ必要があることを学びました。ただ、ほとんどの機関がプログラムを組んで集団で生活訓練などに取り組むかたちをとるようで。

私がお世話になろうとしているところにはプログラムがありません。

代表「心のバランスの不調を訴える人は往々にして集団行動が苦手だったりします。だから僕はプログラムを組まない。皆さん各自がやりたいことをやれる場所を作ろうと思ったんです。」

そういうの大好きです。そして図星、私は集団行動苦手です。

以前から面識はあって、何度かお目にかかった方でも私の現在の病状だとか、何に困っているかとかお話するのは初めてです。簡単にペーパーにまとめたり、ドクターからでている診断書の写しなどは持参していました。

私「私の取り扱い説明書(診断書等)お渡ししたほうが?」

代表「うちは利用契約を結ぶまでは個人情報は頂かないことにしているんで、いまはお話だけで大丈夫ですよ。」

私「はい。(いそいそと片付ける)」※これが普通なのかと思いました。

ここでお世話になる以外考えられませんでした。面談というか、懐かしい話やらなんやかんやで久しぶりに人と話して笑えたのが私自身とても嬉しかったし、崖っぷちにいる私も安心感で満たされました。

ただ、ドクターもいくつか見学してごらんと言っていたし、こんな社会勉強の機会はなかなかありません。ドクターが挙げた中から、体力もつ範囲内でいくつかお電話、見学してみました。

<ケース①>----------------------------------------------------

通うのにはちょっと自宅から距離がある機関。お電話にでてくださった方も土地勘のない私に「○○までお迎えにでますよ」とまでおっしゃってくださいました。見学の予約までは入れたのですが、障害者手帳ではJR在来線の割引がないことに気付き、見学断念致しました。お優しい穏やかな電話口のご対応有り難かったです。

<ケース②>----------------------------------------------------

フリーダイヤルのコールセンターにいきなり繋がりまして、機械的に早口で「病名は?」と尋ねられ「ん”!?」っとなりました。どこの誰かも知らない人になぜ???ああぁ、流れ作業ですね、そうですか、そうですか。

そうなると、俄然見学してみようじゃないのという私のチャレンジ精神がメラメラと燃えてくるわけで。どうやら全国大手の関係機関らしいです(小声)。面談室に通され、当然の如く病名も含めてありったけの個人情報を書けという書類を渡されました。私は個人を特定できない程度のことしか、この用紙には記入せずに渡されたパンフレットをパラパラと眺めて待っていました。10分くらいすると担当者が入室してくるなり…「え!?なに?」もう帰ろうかと思いました。

担当「僕、異動してきたばかりなんでまだここの名刺まだ持ってないんです。だから、これ前のところの名刺なんですが○○と言います。」

これは如何なものでしょう。見学者は、その担当の人事異動がどうのこうの都合なんか知りません。余った名刺を処分するために渡されてるって感じます。私も社会人としてそんな人、いままで出会ったことがありません。百歩譲って突然異動したとしましょう。じゃあ、異動前の事業所の利用者との関係性?信頼関係は?利用者目線のケアより企業組織優先と感じました。

心のシャッター閉店ガラガラ、ガッシャンです。

ここでさらに、今まで見たところ、電話したところと違うなと気づいた点が3つ。[ラ○ザップの運動カリキュラムもあるだけに月額利用料がやたら高い][スタッフの年齢は20~30代のみとのことで、専門性・経験値に疑問符][場所がラブホ街と目と鼻の先のビルの1室] ざっと気づいただけでも。

「(私の心の声)高いお金払って腹筋をシックスパックにする余裕ないし、利用者同士で交流の時間とか求めてないし、ずいぶんと年下のスタッフに人生相談(…さっき心のシャッター閉めてもうたし)するつもりないし、いくら全国展開でいくつも事業所もってますいうて…精神衛生上、立地から宜しくないわ。」…※個人の感想です。

結論:自分に合ったところを探すべし

私が最初に門戸を叩いたところの代表が「個人情報は利用契約を結ぶまで受け取りません」「団体行動ではなく、各自好きなことをやってもらえる場でありたい」とあのとき言ってくれた意味、その有り難さが身に沁みてわかりました。このご縁と、これからの学びを大切にしていこうと思います。

自分に合ったところは必ず見つかる。

追記:大切なことを思い出しました


最後まで読んでくださいましてありがとうございました。

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