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私に、創作のたのしみをくれた

ピリカグランプリに参加しました。

この記事からすべての結果などが見られるようになっているので、興味のある方はぜひ。皆さんは参加しましたか。


私が、最初にピリカグランプリに出したのは前回。だから今回が2回目になります。1回目は、創作に限定されてるのでどうでしょう、と思いながらも


女は黙って、書くべし!


とか意味わからん事おもいながら、なんとなしに出してみた。そしたら、創作というものが自分の中から、絵ではなく文章で出てくることが驚いて、意外にも書けてしまうことに驚いて。なんだ、完璧を求めなければ書けるんだなって、思ったのを覚えています。


その時は、本当に書き逃げ、ってかんじで、書いて、あとはしーらね!ってかんじでいました。だから書き続けなかった。それだけで終わりました。


そうしたら、ピリカさんからピリカ文庫の依頼がきて、それはピリカグランプリに応募した人を順番に指名しているみたいな感じなんだけれど、短い小説を書いて投稿して、ピリカさんがマガジンにまとめてくれるっていう。そのために、書きました。かなり、サクッと書いたと思う。


その時も、なにも用意がなくて、何かできるんかね?じぶん。って感じだったけど、頼まれたからできた。そこまではすごくふわふわしたもので、自分でも自分の書いたものを読まなかったし、こういう向き合い方はすごくだらしなくて嫌われそうだけど、まあ、こんなもんか、と思っていた。


私は本も全然読まないので、完成形がよくわからない。いい!っていわれる小説とかもよくわかんない。だから、そんな人が書いても、いいものができるわけないと思ってた。


そしてピリカさんに送ったら、なんとなくすっきりして、これって、続けてみたらどうなるんだろ?って思った。投稿したら思ったより多くの人が読んでくれて、もしまた投稿したら、どうなるんだろ?って思った。投稿はしなかったんだけど、とりあえず、ちまちま書き始めた。


そしたら行く先のわからないような、脈絡のないモノばかりが出来上がって、なんだやっぱ、ダメなんじゃん、って思って、辞めた。別にそれでいいと思っていたし。


そしたら、とき子さんが、スタエフで私の創作を朗読してくれて。え、こんなことしてくれるの?って驚いた。それが転機かな。自分の作った話って、こんな風に聞こえてるんだ?全然知らない、存在しない町と人を、自分で作り上げたんだ。それって、可笑しくないかい。


それで、書き始めたと思う。けっこう本気出して、書きだしたと思う。長編小説を書き始めて8万字くらいまで書いて、困った。全然、ゴールに向かわない。見えてこない。このまま続いたら、村上春樹だったらみんな読んでくれるけれど、微熱だったら読んでくれないわ、って長さになるって思った。


ずっと昔、誰かは忘れたんだけど小説家が「長編が書けないときは、短編をたくさん書いて練習する」と書いていたコラムみたいなのを思い出して、素人考えで、長編書けないなら短編!みたいに単細胞で始めた。何事もやってみるべきだと思う。


いま、9編からできる短編集を完成させようとしていて、もちろん、全然無理。でも、とりあえずできることしかやるしかないから、やってみるだけです。


いま、4つ目を書いていて、現時点で感想を言うとしたら、苦労とたのしみのマーブルアイスって感じ。もう味がごちゃ混ぜでどっちだかわかんない。でも、できた時は、苦労の部分が全部なくなっちゃって、楽しいだけが残る。絵と同じ。やっぱりね!創作ってそういう風なんだよね。文章でも同じなんだ!って結構びっくりした。


私は、ピリカグランプリとピリカ文庫のためだけに創作を書いていたんだけれど、今はその枠を飛び出して、普通の時も書いている。こういうのを、「きっかけをもらった」っていうんだなって思って、そういうのって運命的な出会いのような気がする。


私が、ピリカグランプリに応募しなかったら、これは起きなかった。こんなことをしようとは1ミリも考えなかったはずだ。文章で創作することに興味がなかったから。できると知らなかったから。だから、参加して本当に良かったと思っている。すごい宝物をもらった気がして、得しました。


ピリカさんと、とき子さん、運営を手伝っている方々に心から感謝します。私の新しい楽しみをありがとうございます。この楽しみがなかったら、私の生活は今よりも地味だったし、楽しみが少なかったと思う。


もし、短編集を見せられる時が来たら、ここにのせたいとおもう。実は私の創作を楽しみにしているといってくださる方が数名いて、その方が読んでくれるから、と自分を励ましながら書いている。どうか仕上がる時が来ますように。創作大賞の締め切りとか、もう気にしなくていいから、とにかく完成だけはしてください。それくらいは、やってください、自分。

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