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人工知能学会2022@京都 参加報告(前半)

人工知能学会2022@京都の参加報告を前半と後半に分けて書きます。かれこれ約3年ぶりの出張でした。


人工知能学会2022一日目。いま私は、新幹線の中にいる。あと10分ほどで京都に着くところだ。午後の新幹線はガラガラで、隣に人が来ることはなく、窓際の席に移動して悠々と外を眺めている。


東京駅から新幹線に乗ってさきほどまでは、イヤホンとスマホでオンラインで人工知能学会に参加していた。ハイブリッド開催だと移動中でもオンラインで学会に参加できてすばらしいと思った。基調講演は、生命体がデジタル化された未来、宇宙に浸透する生命の話。バーチャルリアリティ、メタバースなどが現実的になりつつある中で、さらに先をいく人工生命的な話で、これは何の学会なのか…と思わずにはいられなかったが、人工知能学会ではこういう少し謎めいた講演も聞けることが、ある意味では醍醐味かもしれない。


新幹線の窓から見える景色は田んぼと山しかない。普段見える景色とはまるで違って、もし田んぼと山しかない土地で突然一人で暮らすことになったら、自分はどうやって生活するのだろう、と一瞬だけ妄想する。具体的なことを考え出すと自分には暮らすのは難しそうだ…と思ってしまったところで、京都に着きつつある。

京都駅から地下鉄の駅までの道筋をまっすぐ歩く。京都駅に並んでいるお土産に一瞬目が行くが、いやいや、スーツケースでいま一番大荷物なのに着いた途端にお土産を買ってどうする…と思い、まっすぐに地下鉄に向かう。地下鉄のトイレはリニューアルされたばかりでとても綺麗だった。ちなみに以前は新幹線の駅のトイレに石鹸がなくて悲しかったが、さすがにコロナ禍でリニューアルしたのか、どこのトイレにも必ず自動で出る石鹸がついていた。

国際会館駅は地下鉄烏丸線の終点らしい。20分ほど電車に乗って着く。地元の学生と学会参加者らしき人以外は降りる人はいなかった。地下鉄に乗っていた時に周りを観察したところ、濡れた傘を持っている人が多かったのと、明日以降もちらほら雨が降るということで、国際会館駅内のデイリーヤマザキでコンパクトな折りたたみ傘を買った。京都駅で買うよりも国際会館駅で買った方が安く買えた。ヤマザキのバイトのおばちゃんのばりばりの京都なまりを聞いて、やっと自分が京都にきたということを実感した。

ホテル


国際会館駅から傘をさして数分で、16時過ぎごろザ・プリンス宝ヶ池に着く。フロントの説明はとても親切で、部屋まで荷物を運んでくれた。ここでまず、ラッキーな出来事が一つあった。

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