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和裁の先生

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着物と和裁、そして和裁の先生との思い出を軸にした懐古録
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記事一覧

着物は八枚の長方形の布

着物の型紙がシンプルという話は前回したのですが、具体的にどれぐらいシンプルかと言うと…女…

着物の型紙

一般的な女性の着物の型紙(パターン)は、基本形が一つ。それを着る人の身長や体型に合わせて…

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「着物」の定義

着物って、お正月や結婚式、あと成人式なんかでよく見る、派手なアレでしょ。帯締めるやつ。あ…

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運針(うんしん)

「あのね、運針って知ってる?」 「ええと、祖母が縫っているのを見たことはあります。こんな…

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鯨尺、そして曲尺(かねじゃく)

未だに尺の話題で恐縮なんですが、もう少し説明しておこうと思います。というのも、和裁で使う…

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鯨尺(くじら じゃく)

前回から度々出てきている「尺(しゃく)」なんですが。 尺は昔の物差しに使われるもので、和…

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和裁教室、最初の課題

古い反物の幅が狭かったり、丈が短かったとすることがよくあるなんて知らなかった。 つる屋さんから反物を買って帰ってきた後、反物を受け取った佐古先生が真っ先にしたのは、反物の巾と丈を確認する事だった。 (補足)昨今では反物が何かを知っている人も減ったので、用語の説明をします。 「反物」、着物を作るために織られた長方形の生地 「巾」、はばと読む。反物の一辺の短い方 「丈」、じょうと読む。反物の一辺の長い方 私が買って来た反物は、巾が36cm、丈が11.3mだった。 佐古先

綿反とつる屋さん

「綿反で単の女長着を縫う」 和裁教室、最初の課題が決まったのはいいけど、綿反が何かわから…

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姉の浴衣と死装束

「あら、お姉さん死んじゃってるわよ〜」 私が縫ってきた浴衣を見た佐古先生は、冗談めかして…

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佐古先生

つる屋さんが連絡先を見つけるのに数週間を要した。連絡先を渡された私が電話をするのに更に数…

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つる屋さん

暇な田舎でする縫物はするすると進み、安価な生地を買ってゆかたを縫ってみるくらいには経験を…

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やさしい和裁

着付けにも慣れてきて、少しづつ自信がついた私は次の着物を買おうか迷い始めていた。 当時、…

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呉服屋さん怖い

意を決して向かったはいいけど、呉服屋さんの敷居は高い。デパートの上の方にあるし。滅茶苦茶…

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着物との馴れ初め

そもそも、何で和裁?とよく聞かれた。 昔は着物なんて興味なかった。格好いいけど、それだけだし。暑いし。草履痛いし。だから成人式に振袖を着付けた後はすっかり着物の事なんか忘れていた。興味があるのはキラキラした可愛い洋服で、テレビドラマ「大草原の小さな家」に出てくるような大自然だった。 そういう感じだった私が変わったのは、21歳の夏。1999年に大学を休学してワーキングホリデーでカナダに半年滞在した後のこと。 カナダでの滞在中に、思い出したくも無い事が山のようにあったのだけ