Yuzu: Vet in Canada
2013年から通称「北米獣医師資格試験」を経て、2021年に全ての試験を終え北米獣医師になりました。その時に同時進行でブロクを通じて情報提供をしていたのですが、ブログは諸事情で2018年に閉鎖しています。その中の記事を再掲していきます。
着物と和裁、そして和裁の先生との思い出を軸にした懐古録
Yuzu の個人的体験・事件・諸々人生観を綴ったお話。更新不定期。
カナダ、トロントで臨床獣医師として働く Yuzu の徒然日記。内容が獣医学関係のもの。
関連記事紹介 Nat-vet こと夏子さん、現在進行形で資格試験に挑戦されている方です。 上記の記事に、北米獣医師資格試験のざっくりとした概要と最初の筆記試験である BCSE の体験談が載っています。彼女、一発で合格したんですよ!流石です! 因みに私は4回目で合格しました (笑) 彼女が最近の試験体験と共に情報提供してくれています。興味のある方、是非読んでみてください。 アメリカ、カナダ、どちらの国から登録するか 北米獣医師資格試験は、北米の試験です。どちらの国
カナダは日本より遥かに休暇が取りやすいです。上記の記事を書いた当初は、あまりカナダの労働環境にも慣れていなかったので、休暇を取る報告をする自分が気負っている感じがするのですが、今なら通常運転で「試験なので休みます」って言いますね。 日本…離れて随分と経ちますが、姉を見ていると未だに長期休暇を取るのが難しいようです。
着物って、お正月や結婚式、あと成人式なんかでよく見る、派手なアレでしょ。帯締めるやつ。あと夏祭りでもよく見るよね、着方はわからないな。 和裁を始める前の、私の着物の知識なんてこんなものでした。 着物は文字どおり「着る物」、江戸時代までは人々の衣服全てが着物だったんだと思います。それが1858年に開国となり、アメリカとの貿易が開始され、 1868年には江戸幕府から明治時代に。西洋からの衣服が普及するにつれて、新しく「和服」「洋服」という括りが出来たのだろうと。そして次第に「
これ、NAVLE の試験日登録の話ですね。BCSE と違って、NAVLE は年に二回、12月と4月にしか実施されていないので。試験時期は悩みますよね…経験者からすると、とりあえず一回受けとけ、そして落ちたら次の対策を練る!という攻略法をお勧めしますが、試験費用が CA$1300 ぐらい(今、もっと高いかも)するし、会場が遠い人はホテル前泊いるし、精神力ごりごり削られるし、言うは易く行うは難しではないでしょうか。
「あのね、運針って知ってる?」 「ええと、祖母が縫っているのを見たことはあります。こんな感じ…?」 佐古先生は、着物は兎に角まっすぐに縫うのだという。ミシンは使うのかと尋ねると、先生が仕立てる場合、絹の反物はほぼ100%手縫い、着物コート等はミシン縫いだと言われた。 その手縫いの一番の基本が「波縫い」と呼ばれる縫い方で、それを成し遂げるのが「運針」という技術になる。この運針をカナダ育ちの友人に見せた時、「西洋の縫い方だと、針を動かすのだけれど、『運針』って生地の方を動か
結局、実地試験前にはコネも広がり、乗馬を趣味とする獣医看護師さんの采配で馬の歯科治療見学兼ちょっと扱い方を教えてもらうという機会に恵まれました。助かりました。
未だに尺の話題で恐縮なんですが、もう少し説明しておこうと思います。というのも、和裁で使う「尺」は「鯨尺」と言いまして、一寸が約3.6㎝なんですが、世の中には別の「尺」があるのです。 大工さんなどが使うという「曲尺/矩尺」 鍼灸師さんなどが使う「尺」 全部尺なんですが、長さの基準が一致しません。もう、この辺は本気でメンドクサイ。私も自分が使っている佐古先生から教わった鯨尺以外は、正直あまり良く分からないです。写真にある古いメジャーテープの目盛り、祖母の和裁道具の中から出てき
すみません、単語帳は途中で挫折しました。今なら楽勝とは言いませんが Veterinary Board Games については「あ、うん、いるよね…」という感じです。 教科書については今でも有効、でも Veterinary Board Gamesは絶版じゃないかしら。Zuku Review やり尽くして、VetPrep に移行するのがよさげとこの後に思った気がします。
前回から度々出てきている「尺(しゃく)」なんですが。 尺は昔の物差しに使われるもので、和裁を習い始めた頃、私は全く使う気なんかなかった。というか、それが何なのか知らなかった。 現在使われているのはメートル法で、日本での導入は 1885年(明治18年)らしい。1921年(大正10年)に、この尺を含めた昔の測定法は禁止されている。つまり現在では使用禁止令が出て100年以上経つ訳だ。 ところが、和裁はこの古い物差しを今でも使う。 佐古先生も使っていた。けらけらと笑ながら、政
この制限時間(上限年数)なんですが、今はグタグタですね。というのも、2020年にカナダはロックダウンに入って試験に係る全ての機関が停止したためです。2023年以降に試験登録した人に関してはまた適用されるのかもしれませんが、今のところコロナ前に登録した受験生に関しては「ロックダウン期間と個々の事情を考慮して決定する」が最後の通知だったと聞いています。
古い反物の幅が狭かったり、丈が短かったとすることがよくあるなんて知らなかった。 つる屋さんから反物を買って帰ってきた後、反物を受け取った佐古先生が真っ先にしたのは、反物の巾と丈を確認する事だった。 (補足)昨今では反物が何かを知っている人も減ったので、用語の説明をします。 「反物」、着物を作るために織られた長方形の生地 「巾」、はばと読む。反物の一辺の短い方 「丈」、じょうと読む。反物の一辺の長い方 私が買って来た反物は、巾が36cm、丈が11.3mだった。 佐古先
ほんっと、何度諦めようと思ったことか…!! カナダで暮らすようになって5年越しとか、阿呆だなと、凡獣医師は思います。試験登録してから4年。効率悪過ぎますよね〜(苦笑)
「綿反で単の女長着を縫う」 和裁教室、最初の課題が決まったのはいいけど、綿反が何かわからない。単もわからない。そう告げると、佐古先生は縫物の手を止めることなく質問に答えてくれた。 綿反は、木綿で織られた反物(生地)で、単は裏地のない着物なのだと言う。じゃあ、単は浴衣なのかと聞くと、それは違うという。更に混乱した。あれ、浴衣って木綿の生地で作られた、裏地のない着物じゃないの?と思ったから。 単の着物は裏地のないもの、その中で平織り、つまり凹凸のない生地で、かつ狭義では2~
しみじみ思うんですけど、ノートって自分でまとめるから面白いんですよね。覚えるし。割と小さな頃からノートまとめはしてきましたけど、あんまり手元に残っていません。作るのが重要だったので、作ったものは手放す事が多かったのです。 ちょっと勿体無いことしたなと思います。今更ですが、自分がどんな勉強をしていたのか振り返ってみたかったと思うのです。
今更だけど、よくこんなこと続けたなと思う…