見出し画像

自衛官からドライバーへ転職後、ITエンジニアへのキャリアの変え方(no.29)

高橋 真悟さん
現職:ITエンジニア
自衛隊在職時最終役職:陸上自衛隊陸士長

経歴

ーー本日は退職予定自衛官、元自衛官のキャリアを考えるインタビューにご対応いただきありがとうございます。まず、高橋さんの経歴を教えていただけますか。

高橋さん:高校卒業後に自衛隊入隊。神奈川県の武山駐屯地で新隊員教育を受け、久里浜駐屯地の通信科へ配属。曹候補士として3年勤務し、退職しました。

自衛隊在職中に大型免許取得していたため、退職後は、まず運送会社へ2年勤務しました。ただ、腰を痛めてしまい、その病気療養中にたまたまWindows 98が販売されるというニュースを見ました。

そこで、これからはパソコンやインターネット時代だと思いたち、PCを買い、独学でパソコンやプログラミングの勉強をして、システム開発会社へ転職。

自分の思い描いたキャリアチェンジをしたのですが、開発系企業で、激務だったことや、システムを作る側からシステムを使うエンドユーザー側の立場でいろいろ見たいという思いもあり、その後、当時あまりIT化されていなかった介護やタクシーを経験しました。

現在は、そうしたエンドユーザーの視点を得て、再度システムエンジニアの仕事に従事し、IT化されていない分野にITを提供できるような仕事をしています。

ーー自衛隊に入隊された背景と在職時の職務内容を教えていただけますでしょうか。

高橋さん:自衛隊へ入隊したのは、もともと父が自衛官だったため、高校卒業後の就業選択肢として漠然と考えていました。

当時、父から写真や職場の話を聞く中で、仕事としてやりがいがありそうだという印象でした。

また高校の時、アマチュア無線部で無線にハマり、無線に関係するような仕事をしたいと考えていたところ、自衛隊の通信科職種があることを知り、受験。

通信科へは、かならず希望が通るとは限りませんでしたが、前期教育隊の班長がたまたま通信科だったこともあり、希望通りの配属となりました。

通信科は基地通信と野外通信の2種類がありますが、私は野外通信でした。

野外通信なので、通信機器の構造や通信方法等を勉強する以外にも、演習時は作戦部隊の通信やネットワークを構築する必要があり、演習場を駆け回って大変だったことを覚えています。

また、方面通信群配属だったため、基幹系の通信のネットワークを任されていました。基幹系とは、災害時、民間の通信インフラが断絶されている時、NTT等通信企業が復旧するまでの間を持たせるための任務でしたので重責です。

コミュニケーションが円滑に取れないと、組織は動けませんから。そうした責任感の中、大変充実した勤務をしていました。

私が在籍していた際に、阪神淡路大震災が起きました。当時休暇で帰省中に、切り上げて部隊へ戻り、部隊全員が被災地への支援命令のため待機していました。

結果的に私は出動命令は出ませんでしたが、いまかいまかと緊張の中過ごしていたことは強く記憶に残っています。

自衛隊を辞め、民間企業へ挑戦した思い

ーー大変に重要な任務ですね。そうした中、なぜ自衛隊から民間企業へ転職されようと思ったのでしょうか。

続きをご覧になりたい方は、下記にて公開しています!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?