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好きなこと*アート、本、ものごと

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見に行った美術展、好きなアート、音楽、本など、好きなことを書いた記事をまとめています。
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記事一覧

ツボに入った『薬屋のひとりごと』

わぁああ〜、、、、めちゃくちゃ好みなアニメを見つけてしまいました。 『薬屋のひとりごと』 Amazonプライムで6話をほぼ一気見。 知りませんでした。 いやそういえば、最近ちらっとどこかで見かけて 面白そうな内容だな、と興味を引かれたのに、そのまま忘れていました。 つづきを見たい、、と思ったら 土曜日の24時55分から日本テレビ系で放送されているらしい。 夜中のアニメって知らないうちにやってるんですよね。 ライトノベルから漫画化、そして今秋アニメで放映と配信だそうで

聖フィーナの物語(2) フィーナの死と奇跡

聖フィーナの物語(1)から続きます。 サン・ジミニャーノという町に住むフィーナという10歳の少女が 身体が麻痺する病気にかかり、樫の裸木の上で闘病しながら5年間、祈りと苦行の日々を送ったお話を、ドメニコ・ギルランダイオの絵画とともに紹介しています。 その後のフィーナについては、 サン・ジミニャーノの参事会教会のサンタ・フィーナ礼拝堂にあるドメニコ・ギルランダイオの壁画に描かれています。 1253年3月2日、フィーナのもとに大聖グレゴリウスが現われ、 自分の命日である3月

年を重ねて見える景色 ~「茶の湯の冒険」を読んで~

森下典子さんの『茶の湯の冒険 「日日是好日」から広がるしあわせ』を、先日読み終わりました。 厚い本ではないのに、読み応えがありました。 森下さんの文章は、難しい言葉はないのに中身がぎゅうっと詰まっている感じで、数行読むと、ふーっ・・と天を仰いでしまうことがあります。 口に入れたご飯を、箸をいったん置いてよく噛むように、 言葉に込められていることが、胸の奥のほうまで到達して それを噛みしめるのに時間がいる時がある・・・そんな感じ。 森下さんの文章は、他の人とどう違うのかと思

少女マンガ的画家が好き*フィリッポ・リッピ~ボッティチェリ~フィリッピーノ・リッピ

すこし間があきましたが、 ルネサンスの画家についてまた書いてみたいと思います。 といっても、自分の好きな画家を語るだけなんですが。 言葉にはしたことがなかったけれど、うっすら感じていたのです。 私の好きな画家たちの絵、顔が少女漫画っぽいかも、と。 言葉にはしなかったのだけれども、 ヤマザキマリさんがはっきりと言語化してくれました。 あ、やっぱり? だよねー! そう、やっぱりそうなのよ。 イタリアの美術館で彼らの絵を前にして 「あー、これ好きだー」と思うとき 何度もその

結局、今年やりたいことは

外に仕事に出ると、メールもSNSも見ることがめっきり減りますね。 皆さん、よくSNSやってるな、、と思います(ひとごとのように)。 今週はnoteを開くこともちょっと減っています。 今年やりたいことをいろいろ掲げてみましたけれども、 ふと思いました。 結局それらのことはどちらでもよくて、 一番望んでいることは、人と出会っていくことじゃないかな、と。 調和のある場所で生きると決めた、と少し前の投稿で書きましたが 結構強く思ったせいか、ずっと有効で ここのところ人に恵まれてい

ショコラカヌレ

PERFECT DAYS

先日用事を終えて、せっかく平日なので美術展でも行きたいと思ったものの、あまりピンとくるものがないので、映画を観ました。 『PERFECT DAYS』 主演の役所広司が、カンヌ国際映画祭で最優秀男優賞をとった映画です。 以前テレビでの紹介を見て、観てみたいかもと思っていました。 仕事で何度か一緒になった人が「2回観た」と言っていて、3回目行くかもというので、そんなに?と思いました。 その人とは、「かもめ食堂」「めがね」「マザー・ウォーター」・・といった一連の作品が好みという

中世イタリアのキリスト教世界が舞台のミステリ

きのう地元の本屋さんで買った本について呟きましたが 読み終わったら感想をちゃんと書こうと思っていました。 しかし、しかし・・ まだほんの80ページほどしか進んでいないのに いろんな思考や感情がどーっと湧いてきて、ちょっとづつしか進めないので、すこしnoteに書き出しておこうと思います 平積みになっていた新刊の文庫本は、 川添愛と言う人の「聖者のかけら」という小説。 中世イタリアを舞台とした、歴史ミステリです。 帯に「聖フランチェスコの遺体が消失」と書かれていて え!!と驚

MEALS are DELIGHTFULで、お買い物とランチ

今日は、以前から行ってみたかったお気に入りの食器メーカーの直営店へ。 場所は富ヶ谷。代々木公園前駅から歩いて5,6分ほど。 代々木公園のちょうど横のあたり、少し入ったところにありました。 3階建てのレトロなビル。 瀬戸のメーカー、マルミツポテリさんがやっている食器「スタジオエム」と「ソボカイ」というブランドが並ぶお店(1F)、カフェレストラン(2F)、講座などが開催されているらしい富ヶ谷食事研究所(3F)です。 今日はとにかく、前から気になっていたカップとお皿を見に、そし

考えつつ、感じる 〜「感性でよむ西洋美術」を読んでみた(1)

先日地元の本屋さんで、NHK出版の「学びのきほん」シリーズの1冊を購入しました。 『感性でよむ西洋美術』 著者は、東京工業大学リベラルアーツ研究教育院教授、伊藤亜紗先生。 ときどき雑誌や、たしかテレビでもお見かけしたかな、 理系専門の国立大学の、美学と現代アートが専門の先生です。 リベラルアーツについて少し書こうかと思ったのですが、 欧米諸国が意味するリベラルアーツと、日本でいわれるリベラルアーツは解釈が違っている、という記事にぶち当たってしまい、これはこれで一つの話題に

~源氏物語 THE TALE OF GENJI~ 東京富士美術館

今日は貴重な晴れの日。 洗濯物を干して、あとはゆっくり・・・と思うも いいお天気なので、なんだかすごく美術館に行きたくなり、お昼頃から出かけることにしました。 行ってきたのは八王子。 東京富士美術館で今日から開催されている『源氏物語』展。 初日から行こうと待っていたわけではないけれど、せっかく始まったところですから。 開館40周年なのだそうです。 以前もここの展示のことを投稿したことがありました。 創価大学の正門前にあり、創設者は池田大作氏。 特に学会の宗教色は感じません

それでもやっぱりルネサンスが好き〜「感性でよむ西洋美術」を読んでみた(2)

先日の「感性でよむ西洋美術」を読んで感じたことの続きを書いてみようと、数日前からルネサンスについて書いています。 書いてるうちに、どんどん枝葉が拡がっていってまとまらず、 週末は「源氏物語」展に行ったので、そちらの投稿が先になってしまいました。 拡がっていってしまうということは、興味が拡がっているということ。 この本をきっかけに、数年前に買った「ヤマザキマリの偏愛ルネサンス美術論」を読み返したりして、美術について「読む」ことがちょっと面白くなってきました。 時を同じくし

小さな版画のやりとり〜茅ヶ崎市美術館

昨日、急に時間が空いてしまったので、年末から気になっていた版画展に行ってきました。 茅ケ崎市美術館で開催されている、 「小さな版画のやりとり  斎藤昌三コレクションの蔵書票と榛の会の年賀状」 第一部は、紙の宝石といわれる「蔵書票」の展示。 第二部は、棟方志功や駒井哲郎など有名な版画家を含む161名が参加した 「榛の会」という年賀状交換グループの年賀状の展示です。 エクスリブリス(蔵書票)とは、所有者を示すために書物の見返しに張り付ける小さな紙。自身のものを制作したり、交換

茅ヶ崎市立美術館「ヨーロッパ古典絵画の輝き」

いいお天気が続いています。 家でじっとしている気にはならず、でも混雑している場所には行きたくない。 ということで、見たいと思っていた美術展のうち、都内ではないローカルな所にあえて出かけていきました。 美術展はだいたい都内に行くことが多くて、神奈川県内の美術館で行ったことがあるのは、いま閉館中の横浜美術館に、デパート内のそごう美術館、海の前のレストランも有名な横須賀美術館、平塚市美術館。あとは箱根ですね。 今日見にいったのは、茅ケ崎市立美術館の「ヨーロッパ古典絵画の輝き 模