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茅ヶ崎市立美術館「ヨーロッパ古典絵画の輝き」

いいお天気が続いています。
家でじっとしている気にはならず、でも混雑している場所には行きたくない。
ということで、見たいと思っていた美術展のうち、都内ではないローカルな所にあえて出かけていきました。

美術展はだいたい都内に行くことが多くて、神奈川県内の美術館で行ったことがあるのは、いま閉館中の横浜美術館に、デパート内のそごう美術館、海の前のレストランも有名な横須賀美術館、平塚市美術館。あとは箱根ですね。

今日見にいったのは、茅ケ崎市立美術館の「ヨーロッパ古典絵画の輝き 模写に見る技法と表現」
以前行ったことがあったかな・・・と思ったけど、茅ケ崎駅に降りたのも、もしかすると初めてかも!?と思いました。(発車メロディがサザンなのを知らなかったので、たぶん初めて)

駅から徒歩8分ほど。
図書館や小さな日本庭園のある高砂緑地の中にある緑の多い環境で、とても気持ちのいい場所でした。
今日は緑地内でコーヒーの試飲や販売、本の物々交換ができる本棚「ブックトレード」も設置されていて、イベントのようでした。
ローカルでのんびりしているけれども、それなりに活気がある感じ。

緑に囲まれたゆるやかなスロープを上がっていくと、あります。

美術館でいま展示されているのは、イタリア絵画、フランドル絵画、イコン画などを模写したもので、すべてではないけれど、模写した作者による技法や工程の解説も展示されていて、とても興味深いものでした。

模写とはいえ、「美術史研究に基づいて技法と表現から忠実に再現しつつも、日本の風土に合わせるために工夫、研究がなされた」とのこと。

ほとんどの絵が撮影OK、SNSにアップOKでした。

ジェンティーレ・ダ・ファブリアーノ「東方三博士の礼拝」(部分・模写) ところどころ盛りあがっている部分があるのですが、シーリングスタンプのワックスも使われているそう
フラ・アンジェリコ「リナイウォーリ祭壇画」(模写) 金箔も色も美しい。周囲の楽奏の天使たちも綺麗です。
フラ・アンジェリコ「リナイウォーリ祭壇画」の周囲の天使のうちの一人(模写)
カルロ・クリベリー「マグダラのマリア(部分)」(模写)
制作過程もわかりやすい。
時代はくだって、バーン・ジョーンズ「フラジオレットを吹く天使」(紙と不透明水彩絵の具による模写)。写真がまがっていてすみません。

このほかにも、ジョットー、ボッティチェッリ、ブリューゲル(父)、また20世紀の作品の模写などもありました。

見出し写真は、シモーネ・マルティーニおよびリッポ・メンミ「受胎告知(部分)」です。

こじんまりしているけれど、きれいで気持のいい美術館です。カフェもあるよう。来館者もけっこう多くて、でも混んでいるわけではなく、ちょうどいい感じでした。

それにしても、茅ケ崎駅であらためて路線図を見ていたら、隣が平塚か!とか、小田原近いな!とか、相模線で寒川神社行けるな!とか(逆からしか乗ったことがなかった)、いつもの行動範囲を越えると、いろいろと気づくことがあって面白いです。


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