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いつか描きたかった場所

いつか描いてみたいと思っていた風景を
やっとスケッチできました。

アッシジの町の城壁から外に出て、下っていったところにある聖堂と修道院、サン・ダミアーノ。
糸杉とオリーブの林に囲まれています。

3,4年前かな、がんばってスケッチしてみたものの、
うまく描けずに放置していました。
復活祭の真夜中のミサに出たときに見た、
聖堂の上に月が出ている情景です。

真夜中のミサのことは、以前投稿したことがありました。

このときの記事にも載せている写真、
糸杉とオリーブの間の坂道は、サン・ダミアーノに向っています。

ここは、アッシジの聖キアーラが亡くなるまで過ごした女子修道院でしたが、いまは男子修道院になっています。

中庭には井戸があり、柱廊があって、とても気持ちのいい気が流れている場所です。
そのせいか、同じ語学学校に通っていた人たちの中にも、この聖堂が好きで
毎日のようにミサに通ったり、「ここに住めないかしら」とまでいう女性もいるほどでした(男子修道院だってば)。

私も大好きなその場所を頑張って描いてみたけど、
ついつい描き過ぎ、塗りすぎてしまい
逆にへたくそさが際立ってしまう、ということがわかりました。

いま受講している「時短スケッチ」とは、
早く描くためのコツという意味の「時短」ではなく
目の前にある情景の何に、またはどこに自分が惹かれるのかを見極め、
必要のないところは省略しつつ構成を考えることで
「結果的に時短になる」という意味です。

つい描き過ぎてしまわないように
どこで止めるかが難しい・・・。

まあ、こんな私でも
少しづつ風景の描き方がわかってきて嬉しいです。
「旅の時短スケッチ」の本を買ったときはハードルが高くて
なかなか描き始められなかったのですが、
描いてみようと思えるようになっただけでも進歩です。

描かなくても、見ているだけでワクワクする本。

最近は、なにかスケッチのネタがないかと
昔の写真を引っ張り出してみたりしています。
自分の写真はだいぶ見飽きた感があるけれど、
まったく絵になっていない失敗のような写真でも、
スケッチの資料として使えるのがあるかも、と思うと
取っておくものだなあと思います。

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