見出し画像

ロンドンの朝食

3年程前にイタリアのファブリアーノ社のスケッチ帖を買って、旅の記憶のイラストなど描いてみていました。
ちょうど、あべまりえさんの「時短スケッチ」の本を購入したころで、いろいろ描いてみたくなったのでした。
その時のものが左、ロンドンのB&Bの朝食。
右は、先日買った同じくファブリアーノ社の水彩紙に「時短スケッチ」オンデマンド講座を受講した今、あらためて描いてみました。

1988年のことなので当然フィルムカメラだし、当時は食べてるものを撮るなんて発想もほとんど無かったので、写真も残っていません。
ただ、狭い朝食ルームのテーブルの上とか、持ってきてくれたトーストが冷めていたとか、そんな情景をぼんやり覚えています。

6か国をまわる初めての海外、初めてのヨーロッパの旅の最初の到着地がロンドン。「地球の歩き方」を見て、ヴィクトリアステーション近くの飛び込みで入った安宿でしたが、さすがイギリス、朝ごはんにはちゃんと卵とベーコン、ソーセージがついていました。
この後のヨーロッパ大陸では、朝はほとんどパンとコーヒー、紅茶だけのコンチネンタル・ブレックファストでした。

旅の日記には「イギリスの食べものはまずい」とはっきり書いてあります。スーパーのようなところで買ったから仕方ないだろうけど、サンドイッチすら不味かった。イギリスからフランスに行くには、ドーバー海峡を船で渡る時代です(渡って船内で吐きそうになった)。

2度めのロンドンは一人で。他を良く知らないので、またヴィクトリアステーション近くの宿を予約しました。
のちにツアコンさん達と仕事をしたとき、「ヴィクトリアステーションは上野駅みたいなものだよ」と言われました。要するに色んな人種がごちゃごちゃいて、あまり治安もよくないということ(当時)。

2度めのときの朝ごはんは、思い出せないんですね。
もしかすると、1度目と2度目の記憶の情景が混ざってしまっているかも。
その時はイタリアの帰りにロンドン経由したので、時計を1時間ずらすのをすっかり忘れて危なかったです。
22時になっても窓の外がまだ明るかった。そのホテルの窓からの情景をうっすらと覚えています。

タイトルのわりに朝食をあまり覚えてないけど、パリの朝ごはんもまた描き直してみようかな。
なかなか旅に出られないけど、思い出を描くことでまた旅する気分を思い出します。
いまnoteで「わたしの旅行記」を募集しているので、ひさしぶりに旅の思い出をいくつか書いてみるか、と思います。


この記事が参加している募集

私の朝ごはん

書くこと、描くこと、撮ることで表現し続けたいと思います。サポートいただけましたなら、自分を豊かにしてさらに循環させていけるよう、大切に使わせていただきます。