40代婚活の現実

自分が45歳で結婚してみて思うこと。

40代の婚活は甘くない。

結婚願望は10代のころからずっとあって、
20代後半から30歳くらいで結婚して、子どもを産んで、
という普通の結婚生活を思い描いていた。

でも、現実はというと、結婚できる男性とはうまくいかず、
なぜか結婚できそうもない相手とばかり恋に落ちる。
既婚者とか、二股かける男とか、結婚はしないと公言する男とか。

このままでは本当にマズイと思ったのは43歳のとき。
当時付き合っていた彼には長く付き合っている彼女がいたのだけど、
その彼女とはどうしても結婚に踏み切れないから
別れるつもりだと言っていた。
しかし、煮え切らない態度が続くこと2年。
本当は彼女と別れるつもりなんてないんだなと感じたとき、
「こんなこと続けていたら、歳を取るばかりで一生独身かもしれない。
私は、お互いに心から大切に思える相手と結婚して家庭を持ちたい!
一生一人なんてイヤだ!」と目が覚めた。
自分が崖っぷちに立っていることをようやく実感した遅い目覚めだった。

そこから、本気で婚活を始めたのだけど、40代婚活の現実は厳しかった。
私の場合、日本人と外国人の両方と付き合った経験を踏まえ、
最終的に婚活対象を外国人に絞ったことも大きかったかもしれない。
日本に住んでいる独身の外国人なんて、
日本人男性よりも圧倒的に母数が少ないわけだから。

普段の生活の中で出会う機会も少なく、婚活手段はネット一本。
20代や30代の若い女の子に混ざってパーティーなんかに
参加するよりよほど現実的だし、
そもそもそういうパーティーに参加する外国人は遊び人が多い。
もちろん、ネットでも遊び人はいるけれど、意外とまともな人も多い。
これは30代のときに経験ずみ。

しかしながら、ネット婚活も30代のときとは状況が全く違っていた。
外国人男性だって、やっぱり若い女性を好むのだ。
特に、相手の人となりがわからないネットの出会いでは。
つまり、まず年齢でふるいにかけられる。
いくら印象の良いプロフィールを書こうと、素敵な写真を載せようと、
最初の段階で検索に引っかからない。
これは、日本の結婚相談所なんかでも同じだろう。

待っていても、自分のプロフィールは見てもらえない。
メッセージを送ってくるのは50代、60代のおっさんばかり。
自分もおばさんなのはこの際、棚に上げておく。
気になる男性には、自分のほうから「興味ありますアピール」を
しまくるしかない。
自慢ではないが、私は実年齢よりもかなり若く見られる。
とりあえずちらっとでもプロフィールの写真を見てもらえば、
同年代で興味を持ってくれる男性もいるのではないか。
もう必死だ。

そんな私の涙ぐましい努力の甲斐あって、
何人かの男性と直接会うことができた。
残念ながら次につながる出会いではなく、
ときに落ち込んで諦めそうになることもあったけれど、
踏みとどまれたのはやはり「後がない」という思いだった。
30代のときは、この段階で諦めて、
手近な魅力的な出会いになびいてしまっていた。
その結果がこれなので、さすがにもう同じことを
繰り返すわけにはいかない。まさに自業自得。

最終的には、1歳年下の今の夫と出会い、
1年半後には結婚することができた。
ネットで出会って結婚できたのは単にラッキー、
という人もいるかもしれないけれど、
そういうカップルも少なからずいるわけなので、
普段の生活の中で出会いがない人は、
婚活の手段の一つに加えるのはありだと思う。

結婚する・しない、子どもを産む・産まないはその人の自由だけれど、
もし、いつかは結婚したいと思っているなら、
できれば30代のうちに出会う努力をしてほしい。
女性にとって「40歳」はやはり大きな壁になる。
私が「興味ありますアピール」をした男性から、
「子どもが欲しいので40代の女性は対象にしてない」と
断られたことがある。
ショックだったけれど、それが現実なんだと思う。

40代の婚活には、厳しい現実と向き合う勇気が必要だ。
その勇気の先に幸せが待っているかもしれない。

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