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あなたの街で、エンゲージメントフォト


こんにちは。

木村です。梅雨も明けてうだるような暑さですね。
毎日冷たいアイスコーヒーを飲みすぎて、胃腸も不調です。少し控えようかと思います。

突然ですが、みなさま。エンゲージフォトというものをご存知でしょうか??
結婚式場でドレスとタキシードで撮る「前撮り」じゃなくてですね。

エンゲージフォトというのは、結婚が決まって挙式までの期間に撮るもの。それ以外はなんの定義もなく、場所や服装など、すべて二人の好きなように演出することができる。という記念写真です。

私はエンゲージフォトという単語自体、初耳でした。

今回の撮影場所は、ご自宅と市役所、とその道中。
披露宴は行わない予定だそうで、その代わりになにか形に残るものを、と思ってのご依頼です。

カメラマンの千里ちゃんとともに、まずはご自宅へ向かいました。


お二人はまだ新居に引っ越してきたばかりで発注した家具が届いがておらず、お部屋は広々としていました。
「いやぁー、ソファがめっちゃ楽しみなんですよ!」と旦那さま目を細めます。インテリア考えるのってわくわくしますよね。

奥様が入れてくれた冷たいウーロン茶を飲みながら、まったり雑談。

「てるてる坊主が効いたのかねえ。」
6月も中旬。最近はずっと雨ばかりだったのですが、今日1日だけ晴れました。よかった!!


自宅を出発し、撮影スタート。


自宅の裏の小さな公園で、おもむろに熊にまたがってくれた旦那さま。
と、絶妙な距離で見守る奥さま

合流。笑いこらえてる?


市役所に到着。お昼休憩に出かける職員さんたちに横目で見られながらパチリ。

無事夫婦となったふたり。


さぁ、届出も終わったので、おうちに帰りましょう。

交際開始から6年と1か月。爽やかで大人な温度感です。

てくてく。


いつものカフェで寄り道。コーヒーとマフィンを買う。
店員の青年に祝福の言葉をもらい、照れる二人。


ふぅ。

ひと休みしていると、お散歩中のわんちゃんが通りかかりました。

おばあちゃん、「ほれっ、いくよ!」って言ってるわりにはリード引っ張らないから、結局10分くらい二人の前にいました。プードルちゃんかわいい

アイスコーヒーおいしかった!!


帰宅。
自室に戻ると、修平さんが高級そうな青い紙袋を取り出しました。
「これ、まだ開けてないんですよね。」


この日のために、購入したまま開封せずに取っておいてくれたそうです。
でも開封の儀を行おうにも、テーブルがない。
4人でうんうん悩んだ末、ベッドならある!ということで、寝室で撮影することになりました。

「しゅうくんやって。」
「え俺?わかった。」
リボンしゅるしゅるの大役は修平さんが担うことに。

ああ なんで私は この瞬間に バラの一輪くらい持ってないのかぁ。
私は感動屋なので、うるうるしてしまいまして(知里ちゃんは頑張って撮ってました)。
ゲストの声もピアノの音もしないけれど、ささやかな結婚式に参列しているようでした。

入籍の日、初めての指輪交換の瞬間。

「綺麗やね。お店で見るよりずっと綺麗。」
梅雨の薄曇りの空から光が差していて、理恵さんの指輪がキラキラと輝いていました。

ご自宅の寝室でもこんなドラマチックな写真が撮れるのですね。

リビングに戻ると、修平さんのiPhoneにつながれたスピーカーから、ブリグリの『There will be love there-愛のある場所-』が流れてきました。
iPhoneもついに空気を読むようになったのかと。
川瀬智子の声が、二人の空気感に合っていて、心地良い空間でした。


寝室と、ふたりの住んでいる街。

今回、派手なロケではなかったんですが、思ったよりすごく良かったです。

ポージングもあまりお願いせず、普段通り歩いて、食べ歩きしてもらいました。それを私たちがパシャパシャ撮って歩くという感じで、いつものふたりの空気感を写すことができました。

誰に披露するでもない、完全に二人だけの誓いの時間。
その瞬間を、日常の流れの中から切り取る。10年後20年後見返せば、それはなによりもキラキラしていることでしょう。

はわわー。
西川と木村は胸いっぱいで家路についたのでした。

エンゲージフォト。絶対流行ると思います。


おわり


photo/西川千里

text/木村

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