中途半端な広告は、やっぱり嫌われる
カナイです。
今回は動画や広告のトレンドを考察してみました。
1年前に↓の記事を書きました。
海外でスタンダードになりつつある、代理店、メディア、クリエイターがひとつに集まった「デジタルスタジオ」の事例を紹介し、このトークショーに登壇した渡辺氏・栗林氏が所属するCHOCOLATEが、今後この仕組みを目指していく…という内容でした。
ご存知の方もいると思いますが、今年はじめ、CHOCOLATEは多くのクリエイターのジョインが発表され、脱広告、コンテンツスタジオとしての活動を本格化させました。
なんだかんだAbemaTVも定着しているし、Youtubeもライフスタイル系や、ASMR動画といった、バズとかインパクト関係ないゆるくて癒される内容が流行っているし、やはり今はコンテンツisキングな時代になっているような気がします。
こうやって1年前の記事を読み返してみると、この時はフツーだったことが、ガラリと変わっている。
記事にはこんなことも書いていました。
良質なコンテンツ作りはもちろんですが、
その周囲の環境が変わらないとなーと感じます。
■Webメディアの地位が上がる(若者はテレビを見ないと言われても、なんだかんだテレビが強く影響力が大きい)
→むしろ、個人のツイッターやインスタの方がパワー持ってる?
情報収集や口コミは、SNS発からが多い気がする。
あと、テレビ番組でも中には「ネットで話題化される」ことを狙って作っているものも、増えてきている気がする。
■コンテンツ制作への予算アップ(制作よりも広告配信費に予算が多く割かれがちなので、Web施策全体への予算アップが不可欠)
→むしろ、予算下がってる?(個人の感想)
しかし、この記事直後に圧倒的に予算と出稿を割き制作された「ハズキルーペ」のCMが大ブレイク。
かと思いきや、低予算で制作された「カメラを止めるな!」も口コミから大ブレイクしたので、予算はもはや関係ない?予算より熱意?
■視聴分析の最適化やメリットの可視化 (どのシーンで視聴率が上下したか、どのターゲットが多いとか…何人が何分見たなど…現状だと再生数や拡散でしか評価できない)
→非広告であれば、ここまでロジカルな指標は必要ない?
余談だけど、同じ動画や見出しでもテレビだと炎上しないけど、ツイッターだと炎上するってことが増えた気がする。
■スマホでYoutubeのバックグラウンド再生ができるようになる(LINEしながらとか、BGM代わりに見てくれる?)
→できるようになった。これは大きいかも。
■スマホの通信環境などのインフラ整備
→進行中?
こうやって振り返ると、不特定多数にイメージやインパクト重視で、最後ちらっと商品を見せる「バズ動画」や「バイラル広告」は、もう飽きられている気がします。ハズキルーペの成功で、明らかに常識が覆されてしまった。
特定の層にちゃんと「広告」するか、ちゃんと「脱広告したコンテンツ」で届ける。
中途半端にメッセージやストーリーを重ねることで、見づらくなったり、炎上することも増えているから、考えないといけないし、ここで何を伝えることが重要かを、ちゃんと言えるようにならないといけないんでしょうね。
ちなみに、ハズキルーペのCMを自ら手がけた松村氏の書籍が最近出版されています。ぜひ。
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