見出し画像

復職と降格

育休が終わり、また働きはじめた。

元々いた部署に戻っただけなのでそこまで浦島太郎状態というでもなく、復職後早々にそれなりにやることがあって、わりと充実している。

ただ、役職は外れてしまった。
係長くらいのポジションだから世間的には大したことないけど、新卒から配属され、決して優秀な人間ではないなりに真面目に誠実に働いてきた結果得られたものだった。

昇格は自分にとっては一つの節目として得がたいものだったし、
よりスムーズに業務を進めていくうえでかなり役に立った。

給料にはそこまで反映されないけれど、
「◯◯は係長」そういう評価が必要だったし、自信になった。

けれど、子供を産んで1時間時短になった。
私は平社員に元通りになってしまった。

稼働時間が減ってしまうから給料が減るのはわかる。
「子持ち様」なんて気持ち悪い言葉もSNSで使われてしまうくらいだ。
私の場所も独身世帯や子無し世帯の方が多い。
みんながみんな、気持ちよくフォローしてくれてるなんて微塵も思っていない。申し訳なさは産休申請前からずっと感じている。

分かっている。色々と分かっているけれど、
でも、これまで積み重ねてきた周りからの信頼とか、自分で進めてきた仕事とかもリセットされた感覚になった。

上司の前では
「いや、前みたいに働けないので仕方ないです」
と言ってみせるし、それも本心だけど、
でも、いざ働いてみればめちゃくちゃ悔しい。

やりがいをもっていた仕事は後輩へ。
夫は変わらずキャリアを積んでいく。

夫の方が稼いでいるので文句は言えないしありがたいことだけれど、私だってずっと前向きに働いてきたしこれからも働いていくのになと思う。

もう、悔しいから、早く戻れるように、
「時短にしては働きすぎなのでそれなりのポジションを与えないと申し訳ない」
と思わせるくらい時間内で十分働き、再度認めてもらうしかない。

しかし「保育園の洗礼」は予想してたより早くわが家にもやってきてしまい、まんまと家族全員発熱した。
これが続くと出社なんて出来ないな……と途方にくれている。

仕事への悔しさと焦燥感も、
怠い身体に鞭打って育児や家事をするしんどさも、
子どもがいなければ分からなかったことだ。

そのぶん、子どもへの可愛いな、いてくれて幸せだなと思う気持ちをつど大切にしながら生きていくんだと思う。

育児第2章が始まったという感じがした、子どもが産まれて2度目の4月でした。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?