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夏越の大祓と八百万の神々〜半年間の穢れを祓い無病息災を祈る〜

こんばんは。Vinoです。
はじめましての方へ。

明日は、夏越の大祓という神社行事の日です。

この時期に神社へ行くと、茅の輪(ちのわ)と呼ばれる茅(かや)で作られた大きな輪が、神社の参道に飾られています。

日本文化研究ブログさんよりお借りしました


この茅の輪をグルリと8の字に左側と右側を順番にくぐり、最後もう一度左側をくぐります。

夏越の大祓は、半年間の穢れを祓い、残りの半年も無病息災に過ごすための、ご神事です。

ちなみに、半年後の大晦日は年越の大祓と呼ばれるそうです。

茅の輪を飾ってある神社には、人型の形代が置かれていて、それを身体のあちこちにこすりつけて厄を落とし、名前と住所を書いて神社に提出します。

上記のサイトによると、大祓は、日本神話のイザナキの禊祓い(みそぎはらい)が起源と言われ、701年の大宝律令によって正式な宮中行事、神社行事となり今日まで続いているようです。

イザナキの禊祓いは、死んでしまった妻のイザナミを黄泉の国に迎えに行く神話の最後に出てくるらしいです。

このイザナキが身を清めた川から、天照大神(アマテラスオオミカミ)、月読命(ツクヨミノミコト)、須佐之男命(スサノオノミコト)が誕生したそうですよ。

茅の輪くぐりは、この神々の一人であるスサノオノミコトに由来し、大きな輪を飾るようになったのは、江戸時代からでした。

こういう話を聞くと、日本人は、特定の国教を持ちませんが、八百万の神々を信仰し自然と共に暮らし、古来から神話の国だったのだなぁと思います。

天皇陛下の祖も天照大神ですし、ある意味、日本人の心には、八百万の神々が宿っているとも言える気がします。

キリスト教が広まるまでは、ヨーロッパでもケルト文化や北欧神話などの土着信仰が有りました。

ケルト文化は、主にアイルランド、フランス北西部のブルターニュ地方、スペイン北西部のガリシア地方で見られます。

実は、ハロウィンもケルト文化から生まれているらしいです。

私は、昔からヨーロッパの中でもケルト文化に心惹かれるところがありました。
ケルト文化の土地を訪れるのが好きで、どこか懐かしい感覚を覚えました。

このケルト文化は、自然、宇宙、自己を一体化する思想らしくて、日本人の八百万の神々と通じる部分があるのかもしれません。

神社に置かれている鏡は、自分自身が神であることを思い出すため、という話を聞いたことがあります。

外側に救いを求めなくても、わたしたちの中に、本当は無限の宇宙のパワーと神が宿っているそうです。

肉体を持って生活していると、日常に追われてしまいますが、季節ごとのご神事は、自分自身の力を思い出せる良いチャンスなのかもしれません。

明日は、全国的に大雨のようですが、半年間の穢れを雨が洗い流してくれようとしている気がします。

さすがに線状降水帯は困ってしまいますが、大雨が去った後は、水で清められ清々しい気持ちになれそうです。


最後まで読んでいただき、ありがとうございます!

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