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「The White Lotus」と ジェニファー・クーリッジ②

前記事「The White Lotus」と ジェニファー・クーリッジ➀の続きです。
「The White Lotus」でのジェニファー・クーリッジを観て、今までの私が観てきた彼女や、知らなかったことなどをまとめてみたいと思います。

*「The White Lotus」の話は殆どないのであしからず。


私のジェニファー・クーリッジ史

私が観てきた作品を中心に彼女の作品年表を追っていきます。
(観てない、観たけど憶えてないものも振り返って載せてます)

「Seinfeld」

彼女が全米で認知されたのは、当時大人気だったコメディ「Seinfeld」(邦題:となりのサインフェルド)にマッサージ師役で出た時だそうです。1993
年。30年前。

主人公ジェリーとデートしている女性ジョディを演じ、マッサージをして欲しいジェリーと、したくないジョディとの攻防を笑う回のようです。この頃は金髪ではなく赤毛っぽい茶髪だったんですね。

どうでもいいけど、この髪色だとテニスのロジャー・フェデラーの奥さんのミルカさんにちょっと似てますw。

フェデラーとミルカさん

「サインフェルド」は時々見ていたけど、そこまでハマってなかったので彼女が出ていたエピソードとかは全く知りませんでした。

「American Pie」

そして映画「Mr.ダマー2 1/2」(1997)、「オースティン・パワーズ・デラックス」(1999)「アメリカン・パイ」(1999)にも出演。

「アメリカン・パイ」は観ましたけど、言われて、あ~そんな役あったな~という感じ。あれがジェニファー・クーリッジだったとは意識してなかったです。
"スティフラーのママ"役。セクシーで男の子たちがMILFと騒いでる。
(↓ジョン・チョーがこんなところでMILFって叫んでたんだと感慨深い)

MILFとはMom I like to Fuckの略で、SEXしたい子持ち女性、日本で言ったら熟女人妻枠が近い感じ?
(余談ですが、ある動物動画でペットにミルフって名付けている方がいて(由来は洋菓子のミルフィーユ)、物凄くモヤモヤしたことがありますw)

この役のイメージが強かったので、若い男の子のファンタジー的存在としてモテてモテて(男性関係に)困らなかった。映画効果で200人は相手にしたんじゃないかしら…的なジョーク?も話してましたw

「Best in Show」&「 The Broken Hearts Club」

そして2000年に彼女が出演した2作品。
ここで初めて私は彼女のことをちゃんと認識したような気がします。
ひとつは「Best in Show」(邦題:ドッグ・ショウ!)

モキュメンタリーというジャンル(mock(まがいもの)+documentary(実録))。ドキュメンタリー風に撮ったコメディで風刺的にドッグショーに出場する人たちを描いている。

この中でジェニファー・クーリッジはゴールド・ディガートロフィーワイフ。富豪と金目当てで結婚した女性役。

旦那さんが往年のクシャおじさんみたいですw。妻のシェリー・アンは飼い犬のプードルをドッグショーに出す。しかし彼女はただの飼い主で、トレーナー役が「glee」のスー・シルベスター先生でおなじみのジェーン・リンチ

ネタバレしちゃうと、実はこの二人がデキているんです。
ショーの最中にハグから熱烈キス。ショー終了して数か月後、もう旦那は出て来ず(死んだのか?w)二人で「アメリカン・ビッチ」という雑誌を出すとか話してる。ビッチは元々は雌犬の意味ですけど、アバズレとか女性蔑称として使われますから、旦那の金を奪って好きなことしてるレズビアン・ビッチって感じでしょうか…表紙も皆レズビアンっぽい 苦笑。

もう一つは「The Broken Hearts Club」。
ゲイの野球チームのメンバーの恋愛模様を描いた映画…だったと思う(うろ覚え)。
この映画でメンバーが通う美容師役をジェニファーが演じている。

彼らの悩みを聞いてあげる役なんですね。観たはずなんだけど、これまたそこまで印象には残ってなかった。

でもこの2作品で、レズビアン役をやり、ゲイフレンドリーな役をやり、グンとゲイのファンも獲得したに違いない。この辺りが彼女がゲイ・アイコンになる始まりかと。

余談ですが、この年、サンフランシスコに行った時にこの2作品観たんです。現地でも評判になっていた映画「Billy Elliot」(邦題:「リトルダンサー」 今やミュージカルにもなってますね)も同時期にやっていて、それが観たくて訪れた映画館でやってました。ブロックバスター系でなく、ちょっとミニシアター系の映画館。海外は鑑賞料金安いから時間があればよく観てました。

「Legally Blonde」

2001年「キューティ・ブロンド」で、主人公エルのネイリストの友達ポーレットを演じる。

アメリカン・パイもシリーズ化(1999,2001,2003,2012)、この作品も続編「Legally Blonde 2: Red, White & Blonde」(2003)が作られ、世界的にも認知度が上がったのはこの辺りでしょうか?

キューティ・ブロンド2で、国旗みたいなスカーフしてるエルを見て、ボーレットが言うセリフ。
「You look like the 4th of July! it makes me wanna eat a hot dog real bad!」(7月4日みたいな恰好ね。それを見てたらホットドッグを物凄く食べたくなったわぁ~)

これが面白い名台詞として有名で、いまだに皆に言ってくれと言われるんだとか。
何が面白いのかというと、1916年の7月4日独立記念日に、コニーアイランドに出来たネイサンズ・ホットドッグ店で、4人の移民が、誰がホットドッグを早く?多く?食べれるかの大会を開き、誰が一番アメリカンかを競ったんだそう。その伝統がひろがり、独立記念日にホットドッグ喰い大会が今でも開かれている。そういう背景を知っていて初めて笑えるセリフのようです。

「Friends」&「Joey」

そして次に彼女が私にインパクトを残したのは、大人気ドラマ「フレンズ」
2003年
のファイナル・シーズンで、モニカとフィービーの昔の友達アマンダとしてゲスト出演します。私は「フレンズ」の大ファンなので、アマンダはしっかり覚えてます。

イギリスに移住したので変なイギリス・アクセントを話す、かなり自己中なウザいキャラ。そんなアマンダを無視しようと決めるモニカとフィービー。しかしチャンドラーが電話をとったせいで会わないといけなくなる。それで会って話していると、昔フィービーがアマンダと一緒にモニカを無視しようとしていたことがわかる…という話。
面白いキャラではあるんだけど、最後のプロのレッスンを受けた訳じゃないのにこんなに踊れるのよ!っていうところは、イマイチ面白いポイントがわからない(;^_^A。

そして「フレンズ」が終了して、そのスピン・オフとして2004年に始まったのがフレンズの登場人物の一人ジョーイを主人公にした「Joey」です。

そこでジェニファー・クーリッジはアマンダとは別人格、ジョーイのエージェント役ボビーとして登場します。(フレンズではこの二人、同じ場面に出てないんですよね)最初は準レギュラー、後にほぼレギュラーに昇格。全37エピソードに出演。

これまた過剰にセクシーな感じのボビー(ロベルタなのでボビー。ロバートもボビーっていうのと同じ)。ハリウッドで12番目に影響力のある女性なんだとかw。ジョーイの甥であるマイケルを狙ってる。

ジョーイのエージェントと言えば、「フレンズ」時代のエステルの方が強烈キャラで大好きでした。

ヘビースモーカーでいつもタバコ吸ってる。ご飯食べながらとかwww
このタバコ入れ?私も引き出したい!
確か最終シーズンでは亡くなってるんですよね。肺がんですかね?(;^_^A

話し戻して、

その後も、シンデレラを現代の設定で描いたヒラリー・ダフ主演のロマンティック・コメディ「A Cinderella Story」(2004年)では、意地悪だけど面白い継母役をやったり、

ジム・キャリーの「レモニー・スニケットの世にも不幸せな物語」(2004年)では

敵役オラフ伯爵の劇団員の一人「白い顔の女」という役で出ていたり、

その他にも私が観てきたドラマで色々とゲスト出演してました。

「SEX AND THE CITY」

Season 6 episode 3「 The Perfect Present」(2003年)というエピソードに出演。

キャリーの古い友人で、彼氏に振られて落ち込み薬物治療を受けていたが、そこから回復して鞄のデザインに目覚めた女性ビクトリア。しかし作品お披露目パーティでサマンサがスミスとセックスしているところを発見し、再び情緒不安定になってキレまくるという役。う~ん、まさにスポット・オン!ピッタリの役柄www。

「Nip/Tuck」

今や超大物プロデューサー、ライアン・マーフィー制作の整形外科ドラマ「Nip/Tuck」(2007~2009年の3エピソード)。基本ブラックなドラマだけど、ブラックジョーク的なものも散りばめられていました。最後までは観なかったけど、数シーズンは私も観てました。

ジェニファーはキャンディ・リチャーズという歌手?なのかな。しかしクリスマスプレゼントに貰ったDNAテストキットを試したら黒人の血が入っていたと(←そもそもキットの精度も怪しいのにw)。それで、これからはココと呼んで欲しいと言い、もっと黒人っぽくなりたいからお尻をビヨンセみたいに大きくしたいと依頼する。そして手術中に自分がHOT COCO名義で出すデモテープを流して欲しいとリクエストしていて、上動画の2:40分辺り、そこから HOT COCO by ジェニファー・クーリッジによるヒップホップミュージック・ビデオ「Yo Stink」が始まりますwww。
おめえ臭えよビッチ♪あそこにニンニク入れて密輸したのか?(そこで消臭剤を股間にスプレーする男達)胸揺らしながらDouble Ds×10(巨乳の意味)を連発…みたいな、超お下劣だけど面白いビデオで最高です!!

また別の回には、シーズン1で唇が火傷したので皮膚移植するのに自分の”陰の唇”を移植したという患者の回があり、主人公たちがハリウッドに行ってそれを元ネタにドラマを作るというエピソード。その患者役をキャンデイが演じるという話でも出てくる。

しかし脚本で女性陰部をプッシーじゃなくてもっと子供言葉で表現されていて、大人の女性がそんな言葉使うのおかしいわ!と監督に抗議しに来る。
しかし有料チャンネルじゃなくて公共ネットワークでの放送だから仕方ないと言われる。すると、言葉に合わせて幼児化すればいいのね!じゃあ赤ちゃんみたいにグルグル言うわ!ってことでそう言う演技をしだして皆ドン引き…という感じみたいです(苦笑)。

「The Closer」

ケビン・ベーコン妻のキーラ・セジウィック主演の刑事ドラマ「The Closer」(2008年1エピソード)にも出てました。主人公ブレンダは尋問のプロという設定。
天海祐希の「緊急取調室」はこのパクリだと個人的には思っている。あと上戸彩の「絶対零度」も「コールドケース」のパク…いやインスピレーションを受けたドラマと言った方がいいかな?(;^_^A

夫殺しを企てた妻の役。刑事のプロベンザとフリンが囮捜査で彼女を捕まえ、これからどうなるのかを説明していると、背後で犯行の証拠が全て入った車を盗まれてしまうという場面。

シリアスな役もたまにはしているんでしょうけど、殆どはセクシーMILF系やとぼけた面白キャラ枠での脇役として活躍してきました。

「2 Broke Girls」

邦題「NYボンビー・ガール」(2012~2017年)。NYに住む二人の貧乏な女の子がカップケーキ屋を開店しようと奮闘するコメディ。制作は「SEX AND THE CITY」のマイケル・パトリック・キング。ジェニファーは準レギュラーからレギュラーに昇格され、全122話に登場。

主人公たちのご近所さんで、ポーランド移民のソフィー。ハウスクリーニング会社「ソフィーズ・チョイス」(←メリル・ストリープがオスカー主演女優賞を獲った映画と同名)を経営している。コレ、日本語だと「ソフィーの選択」で洗濯と掛けてクリーニング会社なのはわかるんだけど、英語だとダジャレにもなってない気がするんだけど…。
主人公マックスとキャロラインが働くダイナーのシェフ、オレグと恋仲になって最終的に結婚する。出会いの時から「come」(”来る”と”(性的に)イク”のダブルミーニング)で下ネタ連発w。

「Promising Young Woman」

そして最近だとこの映画で観てました。
キャリー・マリガン演じる主人公キャシーの母親役で出ています。

この映画はコメディではないので、割とシリアスな演技かな。

そして今回の「The White Lotus」で、久々にガッツリ彼女の演技を堪能することになったのでした。


アリアナ・グランデ効果

ここ最近のジェニファー・クーリッジ人気の影の功労者はアリアナ・グランデにもあるようです。

彼女は上記した映画「Best in Show」の大ファンであり、そこに出演しているジェニファー・クーリッジの大ファンでもありました。

そしてジミー・ファロンが司会をするトークショーに出演した際、モノマネの話になってジェニファー・クーリッジのモノマネをするとその完成度の高さに大ウケ!!

彼女はジェニファーだけでなく、歴代のディーヴァ達のモノマネも抜群に上手いです。ちょっと寸劇挟みますが1千万回以上観られている動画↓。


そして、それを観たジェニファーが、アリアナのSNSにDMを送ったら?と友達に言われ…そんな、何百万とファンからのコメントがあるのに読んでもらえないわ…と躊躇していたけど結局送ると、アリアナから返信があった。そこから話が進んで、彼女の曲「thank u, next」にカメオ出演することが決定する。

3:20辺りから。「キューティ・ブロンド」のポーレット役を再現しています。
このMVは「Bring It On(チアーズ!)」、「Mean Girls(ミーンガールズ)」、「legally blonde(キューティ・ブロンド)、「13 Going on 30(サーティン・ラブ・サーティ)」など、アリアナが好きな2000年代のガールズ・ムービーをオマージュした造りになっています。

前回書いた記事で、この辺りの映画について書いていたので、私的にもタイムリー。

そして、2022年のハロウィンには、友人のエリザベス・ギリースと「Best in Show」のなりきりビデオまで作ってる。


あと女優でコメディエンヌ(モノマネ芸人?)のChloe Finemanもジェニファーを真似たりしてます。(これはSNLで一年前ぐらいにしたもののようなので人気に乗っかったものっぽいですが…)


こういう感じで、彼女の長年の活躍でそれを知っているファン達(熟女好きファンベースやゲイファンベースなどの根強いファンを中心に)に加え、アリアナ効果で、今までそれほど知らなかった若い世代にも一気に知名度が上がった状態になった土壌があったところに、今回の「The White Lotus」での演技がハマって大ブレイクに至ったのではないでしょうかね。


バックグラウンドなど

wikiや動画などからジェニファーに関する情報をピックアップしてみました。

1961年8月28日生まれ。兄(or弟)と姉妹2人がいる。
出身はボストン。ボストンでカレッジやNYの演技学校に通う。
そのころはシリアスな女優を目指していて、メリル・ストリープのような女優を目指していた。(「NYボンビー・ガール」での「ソフィーズ・チョイス」というのもその辺りが由来なのかも?)
しかしのちに友人のジョンから君が目指すのはそこじゃないと言われる。

21歳の時にLAに引っ越す。そこで同じような女優の卵と共同生活。
そのルームメイトはビキニ・コンテストでの優勝を自慢するような子で、ジェニファーに向かって、「私はタレントを見抜く目を持ってるの。あなたが将来カメラの前に立つような人物になるとは思えないわ」と言われたんだとか。

同じ頃、キャスティング・エージェントに呼ばれた時も「あなたをキャステイングすることはないわ。ヘッドショットだけなら若い頃のキャンディス・バーゲンみたいだけど、実物は全然違う。私のドラマにはグッド・ルッキングな人しか出演させないのよ」とも言われたとか。

厳しいことを言われ続けるも夢を諦めることなく、再びNYに引っ越す
そこで「Canistels」というレストランのカクテルウェイトレスをしながら下積みを積む。そこで同僚のウエイトレスだったのがサンドラ・ブロックだったんだそう。

コナン・オブライエンとのトークショーやジミー・キンメル・ライブで当時のことを話しています。

夜遊びばかりしていたので、5回のシフトのうち3回ぐらいしか行かない従業員だったが首にならずに5年ほど働いた。そんななのに自分の土、日のシフト(稼ぎ時)の所にサンドラ・ブロックが代わりに入ったことに腹を立てて辞めたんだとかw。
LA時代、モデルたちの美女たちは見逃して貰えたりするんだろうけど、彼女は交通違反切符を見逃されるなんてことは無かった。しかし貧乏でナンバープレートも付いてない車に乗っていたら、警察に止められて、プレートついてないですよ?エエッ本当!?登録証はないの?エエッ本当!?とそれしか言わなかったら、よほど不憫な暮らしをしていると思われたのか、チケット切らずに去っていったことがあったんだそう。

白いジャケットを着ないといけなかったが、汚れてもランドリーが遠いので毎シフト新しいものを買っていたら千着近く溜まってしまった。
7月4日、独立記念日にずる休みをしたくて、病院に行って救急隊員の人にアイパッチと包帯を頭に巻いて貰った。そしてマネージャーのモレノ氏に電話して、飲み会で友達が煙草を目に入れて消そうとしたんだと嘘をつくと、とにかく来いと言われて行くことに。店に着くと、そんな姿じゃ働けないと言われ、結局休むことができた。しかしそんな大けがをしているはずなのにすぐアイパッチを外すことも出来ず、しばらく付けていたら視界がおかしくなったそうな(笑)。

この頃から夜遊びが激しくなり、ERで目が覚めたり、外で目が覚めたりすることもあった。そしてコカインも嗜むようになり中毒に。

そして27歳の頃、親にリハビリ施設に入れられる。
施設から出た後、Improv clubという即興コメディ・クラブを見つけ、そこに参加するようになる。そしてそれが再びLAに行くことに繋がる。

LAにあるThe Groundlingsというコメディ・シアターでもあり、コメディ集団でもあり、スクールでもある所に入り、9年間所属する。

ここの卒業生としてウィル・フェレルや、「フレンズ」フィービー役のリサ・クドロー、「ブライズメイズ 史上最悪のウェディングプラン」なんかで有名なメリッサ・マッカーシーなどがいる。
研修生として先ほど出てきたジミー・ファロンクロエ・ファインマン「Lost」の制作脚本で有名なJ.J.エイブラムズやスーパーモデルのタイラ・バンクス、女優のダリル・ハンナなんかも名を連ねています。


32歳の時に上述した「となりのサインフェルド」に出演。
その後、小さい役や、長続きしない役など、中々チャンスに恵まれない。

そして「Best in Show」(2000年)で組んだクリストファー・ゲストやそのお馴染みのキャスト(ジェーン・リンチなど)とは「A Mighty Wind」(2003年) 「For Your Consideration」(2006年)「Mascots」(2016年)とモキュメンタリーのシリーズを何作も作る関係になる。

ゆるキャラに入っている人たちをドキュメンタリー風に撮った「マスコッツ」はなかなか面白そうw。

先述した「アメリカン・パイ」「キューテイー・ブロンド」「ジョーイ」など役も付き、人生設計を考えられると思うと打ち切りになってガッカリすることも…。
(コナン・オブライエンとのインタビューで、「アメリカン・パイ」のスティフラーのママ役のギャラは700ドルぐらいだったと言っていた。しかしあの役はイギリスでも有名で、11歳ぐらいの男の子からもスティフラーのママと呼ばれてビックリしたとか)

「デスパレートな妻たち」でフェリシティ・ホフマンが演じたリネット役にもう少しで決まりそうにもなっていた。

何度も訪れて気に入ったニューオリンズに、2005年、家を買う。
その家はソフィア・コッポラ監督の「The Beguiled/ビガイルド 欲望のめざめ」(2017年)のロケに使われている。
2011年以降、住居を構えるニューオリンズで、趣味であるアート・ショーのキュレーターの仕事もするようになる。

同時期、ビバリーヒルズ・ホテルで行ったスタンダップ・コメディが評判を博したので、全国ツアーに2年ほど回るようになる。さらにはオーストラリアやスコットランドの海外ツアーに行くまでにも。

チューイーという犬を飼っている。韓国の食用工場から救われた保護犬

ビーガンでPETA(動物愛護団体)のビーガン・クイーンに選ばれている。

「The White Lotus」の監督マイク・ホワイトとは2009年の映画「Gentlemen Broncos」で恋人役をやった仲。彼のボーイフレンドが参加できなかったアフリカ旅行に一緒に行き、同じテントでいろんなところを見せあったと笑う。その時に彼女のキャラクターを深く知ったので、「The White Lotus」において彼女にピッタリの役を作ることになる。

「The White Lotus」シーズン1の船から遺灰を撒くシーン。物凄い船酔いでバケツに吐きながら演じた。マイク・ホワイトは「サバイバー」に参加して過酷な生活になれているから、数時間気分が悪いくらいなんだ!と言って、陸で撮影なんてありえないと許してくれなかった。


ということで、「The White Lotus」をきっかにして、ジェニファー・クーリッジのことをより深く知ることが出来て、改めてファンになりました。

日本にはこのポジションの女優さんっていますかね?
コメディ系なら片桐はいり?でもセクシー系ではないか…。ふくよか&時々セクシーもやっていたかな系なら…もう亡くなったけどあき竹城とか?

最近はとぼけた役もよくやっている松坂慶子は近いかもしれない。昔はセクシーに網タイツで「愛の水中花」歌ってたし。

日本って、あまり多くの上質なコメディエンヌっていないのかもしれませんね。女芸人がちょっと挑戦してそういうポジションを担ってることが多い。でもその道をしっかり勉強してる人はやはり独特の間を作りだしたり、もっと世界観を上手に作り出してる印象。

ジェニファー・クーリッジがこれからどんな活躍するのか?凄い楽しみです。日本でも知名度上がって、もっと人気が出るといいなぁ~。「The White Lotus」のシーズン3が日本舞台なら…アッ、もうタニアは死んだんだった(笑)。なんとか復活してくれないですかね~。

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