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1-4 3で十分

眠眠スネークの東京サバイバル
2024年1月22~28日





 月曜、正月休みに働いた振り替えでお休み。大人しく眠眠を書く。半日あれば一週間分は大方書ける。
 鰯買ってたのでゴボウも一緒に梅煮を作ったよ。計量スプーンがどっかいき調味料の量が感覚になってる。怖い。
 途中味見をするとやけに酸っぱくてこれは終わったと思った。酢少々なんて入れるんじゃなかったか。
 煮詰まった後をイメージしつつ必死に調節。絶対失敗したと思ったがいざ皿に盛り鰯を食べてみると全然食べれたのでホッとした。甘辛くなった生姜も美味かった。

イワシとゴボウの梅煮




 火曜、昼からテレワーク。夜は蓮沼の雀荘へ。いつもの同僚達とセット。寝不足で激しく眠かったがなんとか数時間耐えたわ。この日は飲酒してなかったのでまだ助かった。
 オーラスのハネツモ条件をクリアした逆転トップが2回もあったので多分ツイてたな。特に南待ちのチートイリーチを一発でツモれた時は震えた。
「リーチイッパツツモ、チートイドラドラウラウラ、親の倍満ハッセンオール!!」こんな気持ちの良い台詞久々に口にしたわ。大満足で帰宅し全力で寝た。




 水曜、夢にAO木さん出てきた。もう十年近く会ってないのに本当によく出てくる。
 午前中また大学病院へ。CTの結果から副鼻腔炎の症状はなかったがやはり鼻中隔の湾曲が激しく難しい手術になると伝えられる。正直めちゃくちゃ不安で、若い先生に色々訊ねるもイマイチ要領を得ない。
 その先生は実際に手術を担当する訳じゃないので想像で話してる部分が多くはっきりしなかった。ここが大学病院の不愉快なところ。経験の浅い学生上がりが調子に乗ってくる。
 僕も学生の頃までは相当高飛車なガキやったのでその痛さは身に染みて判る。生意気な話し方や態度を今の会社に入ってから先輩に注意されこれでもかなり反省したつもり。尊敬する大好きな先輩に叱られた時はショックやったが今となっては感謝してるし、社会人として当然のことやったわ。
 医大なんか出ちゃってエリートな人生歩んでると勘違いしちゃうのも頷ける。自分だけではどうしようもないことなのかもな。勿論人にもよるやろけど。
「なんだかなぁ」と煮え切らず。納得するまで質問攻めするつもりでいたが「他の患者さんもいるので」と一旦待合室に帰された。何時間待たされたとしてもとことん話を聞くしかない。ノートPC出し仕事でもしつつ待つかと思ったが何故かすぐに呼び戻された。
「大変申し訳ないです、、」といきなり謝られたわ。なんと手術を担当する医師に確認したところ僕の術式は時間がかかるので2月に取った手術枠ではそもそも対応できなかったとのこと。
 この若い先生では計り知れないことが多々あったらしくとりあえず素直に陳謝してくれた。悪い奴ではなかったわ。逆に良かったよ、それでいい。早いとこ詳しい担当医と替わってくれ。ということでまた別日に出直すことになった。
 中途半端な状態で話が進むよりも良かった。決して無駄足ではなかったが今回の会計って一体いくらなのかとビビッてたらなんと無料やったわ。兄ちゃんいいとこあるやん有難う。大学病院良心的。ワンコイン海鮮丼買って帰り午後はテレワークをした。

 定時で仕事を終えコインランドリで下着を洗濯してから自転車で新代田へ行く。バッファロードーターのライブを見に。ちょうどザゼンボーイズの新譜のニュース記事を読んでいたところに、顔を上げるとこの日のサポートドラマーが柔道二段で驚いたよ奇遇。彼のタイトなリズムで心地良かった。
 ライブ中盤僕の目の前に結構年配の男女が割り込んできて、特に女の方が謎のコンテンポラリーダンスを踊り出して閉口した。
 ライブハウスで踊るのは自由やが自由演技をしていい訳ではない。音を体で表現したいなら自分でライブハウスを押さえてそこで披露すべきや。気になって気になって途中からライブどころじゃなかったな。ババア大迷惑。
 酔った若者ならまだしも僕より相当上に見えたので随分謎やったが終演後楽屋に通されてたので演者もしくは業界人やったんやわ、納得。ああはなりたくないね。
 大岡山Yで酸辣湯麺食べて帰る。最初はちょうどいいピリ辛と思ったが食べ進めるうちに汗が止まらず苦しかった。情けない。ピリ辛ってやっぱり難しい。

何よりパクチーがうまい




 木曜、久々に出社。先輩方に聞くと入院費用は事前に申請しておけば支払いの段階である程度控除されるらしい。しっかり調べておかないとな。出社の良いところはこういう話が出来る所。
 この日も夕方から大学病院へ。遂に手術を担当してくれる鼻のプロと御対面。年齢は僕の少し上でめちゃくちゃ話早かった。スピードがじゃないよ、意思疎通がよ。
「確かにお兄さんの症状は珍しいが最高難度というわけではなくもっとひどい人はいますよ」とのこと。
「難しい術式もいいが正直な話施術が大変なので出来ればやりたくないのよ」という腹を割った話が飛び出た瞬間この人は信頼できると思った。
 彼曰くシンプルな方の手術なら15分で終わるが、難しい方は3時間もかかるとのこと。あとは二種の術式とリスク、費用、術後のケア、改善度とを天秤にかけて僕が選ぶだけやった。
「今の苦しみを10とするならば僕はそれが7か8になるだけで人生変わると思ってます」と伝えると、「難しい方の術式ではおそらく苦しみは1になるが、簡単な方でも3にはなる」と先生言ってくれて心は決まったわ。
 3で十分。だって今10やもん。息出来ないもん。
 数字で表現してくれる先生で助かった。こういう人となら楽しく仕事出来るんやけどな。
 昨日の若い先生も悪い奴じゃなかったがこの日の鼻プロには感動を覚えた。この人に委ねよう。経験からくる自信と発言の重みにいちいち安心感があった。
 手術の日も改めて決定し大前進の一日。流石に何千円かかかると思ったのにお会計はなんと220円やった。安過ぎて申し訳なくなるくらい。日本の大学病院って捨てたもんじゃないな。感謝。

 帰宅し野菜のカブと鶏の手羽で手羽大根ならぬ手羽カブを作った。鶏のうまみに助けられるので少々味付けが雑でも問題なし。美味しくできた。ただ大根と違いカブはあっという間に柔らかくなるのね、ドロドロ。まだ残ってるのでカブリベンジはしたい。

手羽カブ




 金曜、今年の昇給額を見て唖然とする。ブラザーM瀬さんが苦心し僕の昇給を後押ししてくれていたはずが結果何も変わっておらず目を疑った。点数が明らかに操作されている。これじゃあまるで問題を起こした社員への仕打ちじゃないか。
 女部長や役員たちは僕が辞めようと画策していることなどまだ全く知らないはず。どうしてここまで僕に対してピンポイントで攻めれるのか。その理由は一体なんなのか。
 馬券といい会社といい世界はよっぽど僕を破滅に追いやりたいようや。
 ここまでくると逆に凄いがもう悠長なこと言ってられない。一刻も早く去らなければ。陰で皆の笑いものになってる気がしてキツイ。
 仕事のモチベーションなどとうにないが、頼りにしてくれる仲間達を無視するわけにはいかないので今はまだ変わらず振る舞ってる。僕が今どういう気持ちで働いているのか皆はどう思ってるんやろう。知りたいような知りたくないような。
 自暴自棄にならないように気を付けるが会社や上司に忖度する気はなし。この期に及んで言い淀む事など何も無い。

 仕事終え食堂寄り何か書こうとするも頭が全く回らなかった。なんなら寝そうになった。もう少し睡眠取らないとアイディアも言葉も浮かばないな。スーパー寄って帰る。
 アベマプレミアムを解約してしまったのでMリーグを追っかけ再生出来ずちょっと寂しい。初年度はプレミアム入らずともしばらくは過去戦見れたのになぁ。昨日の手羽の煮汁に豚肉と新玉刻んで入れ豚丼にして食べた。23時に就寝。




 土曜、本屋を探す。本屋がない。遠い本屋にわざわざ行って目当てのものがないのも嫌なので在庫確認してから五反田へ。
 東海林さだおの『貧乏大好き』という文庫本を購入した。大人になったら当然金持ちになるものと思ってた僕は自立してからの二十年間ずっと貧乏である。なんでかな。さだおのエッセイを読んでその謎を解き明かしたい。
 ついでにブックオフ寄りファブルの抜けてた巻を購入。これでシーズン2の最終巻までが全て揃った。ようやく一気読み出来るわ。
 昨日スーパーで買っておいたホタルイカの刺身を食べる。肝付きなので肝醤油にすると抜群。菜の花とホタルイカがスーパーに並び出すと春の訪れを感じるよね。




 日曜朝、東京が揺れた。やっぱり災害ボランティア登録しとこ。
 ひたすら眠眠を書いていく。根岸ステークスのエンペラーワケア強かったな。
 夕飯は元祖ニュータンタンメンの袋麵を作った。にんにくと豚肉と菜の花を炒めてトッピング。ピリ辛で美味かったわ。汗だくなった。


 眠眠に昇給のこと書いてるとまたみじめな気持ちになった。『終わりなき旅』を聞いて元気を出す。
 胸に抱え込んだ迷いがプラスの力に変わるようにと僕は中三からずっと唱え続けてきた。また今回も固く重いドアが目の前で閉ざされてるよ。
 十年以上保留してきた鼻の手術が遂に決まった今週。会社を辞める決心がついたことで今年になりようやく動き出したが、生活の様々な事が一緒になって変化し出してる。もっと素晴らしいはずの自分を今こそ探す。

くねくね踊る僕の鼻中隔





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