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歴史 平坦な裏板をアーチ状に

「コーナー」で横板を押し曲げる、の話しを続けます。
 
表板の「コーナー」を外に押し出すことで、
横板を押し曲げて、裏板ふちを押し下げる。
 
言うは易し。
平坦な裏板には問題があり、ふちを下に押し下げると、
反対側の魂柱位置を持ち上げてしまう。


やりたいことは、裏板の魂柱位置とふちを同時に押し下げて
裏板中腹をしならせることなので、これではダメ。

では、どうすればよいか。

答えは、裏板をアーチ状にすることだった。
つまり、押し下げる場所よりも低い場所を用意してやることで
力は内側に下方向に伝わっていく。

裏板をアーチにしたことで、現在に近い
「初期ヴァイオリン」の形が出来上がった。
 
ここで、上の断面図をぼんやりと見てほしい。
円に近い形が見えないだろうか。
表板、裏板をアーチにすることで、
ヴァイオリンボディの中腹は、円に近くなった。
 
そして駒は、上下運動から回転運動への変化を
余儀なくされる。
 
 
 
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