見出し画像

友人の出店祝いで料理の鉄人、坂井宏行シェフのラ・ロシェルへ 1

10年以上の付き合いのある夫婦が出店する。

この二人、夫婦揃って仕事ができる。旦那さんのYくんは、戦意喪失するような膨大な作業をいとも簡単にさばき、しばらく時間がたつと彼なりの仕事のやり方が確立されていて彼しかできない職人芸みたいになってしまうので注意が必要だ。

どういうことかというと、Sクワドラントの自分だけしかできない仕事の世界ではそれで通用するのかもしれないが、チームビルディングでは、自分もできて他の人もできる、という再現性が大事になってくるからだ。

そうでないとビジネスが拡張しない。私の師はそれをラーメン屋で例えていた。

ラーメン屋の『天下一品』はハワイのホノルルにまで店舗があるんだ。

いくら美味しくても1店舗しかないラーメンやと、全国展開、世界展開しているお店だったら単純にビジネスとしては、後者の方が売り上げは高いよね?

確かに。

自分しかできないというのは、自分流を貫くことができたり、特別さを味わえたり面白いかもしれない。けれど、ずーーっとそのことだけに縛られ自分の時間は一切ないだろう。

Yくんは頭がいいので、そのことを重々承知している。早々とその仕事がリレーションできるよう、できるだけ普通の人でもわかりやすく教えてあげ自分はまた他の仕事に着手してチームを大きくしてきた。

余談だが、私の師は一緒にハワイに行った時、上記のことを教えてくれた。

それはいいのだが、『天一が食べたい!』と突然言い出した。

『食べたい!食べたい!食べたい!』


画像1


ハワイにきてまで、天一!?

せっかくハワイにきてるんだから、ここでしか食べられない物とかここでしか行けないところに行きましょうよなどとわかりやすい私はきっと顔に出ていたはずだけど、私の師は言い出したら達成するまでやる。

それが成功者だ。

瞬時に観念し、天一へ向うタクシーを呼んだ。

ハワイで食べる天一。これも私の楽しい思い出。


つづく





この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?