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女性の活躍を支えるチームビルディング

私のチームは、女性だらけだ。もちろん男性もいるのだが勢いがあり、リーダーシップを取って仕事を前進させている女性が多い。プロジェクトのヘッドは大体女性である。

長年、チームビルディングをやってきて感じることがある。それは女性は強い、ということ。

最初の段階では女性は非常に自信がない。これは日本における、ジェンダーギャップの影響もあると言えるかもしれない。勉強したってどうせ子供を産んで家庭に入るのだから、、、のように親からの心理的な圧力や、政治家含め世の中の表舞台の中心にいるのは男性であることが多いのでイメージできるロールモデルが少ないというのもあるだろう。

―4年制大学進学率そのものに性別によるギャップがあります。2016年度の学校基本調査によれば4年制大学進学率は男子55.6%、女子48.2%と7ポイントもの差があります。この差は成績の差ではありません。「息子は大学まで、娘は短大まで」でよいと考える親の性差別の結果です。―
東京大学入学式にて上野千鶴子名誉教授より行われた祝辞より引用:https://www.u-tokyo.ac.jp/ja/about/president/b_message31_03.html

会社組織でも、上を目指そうにもいわゆるガラスの天井が目の前に立ちはだかり諦めてしまうケースも多いと思う。

そのような社会の現状の中で、実際に独立する前に準備段階としてやるべきことを完了させた結果、女性が経営の道に進んだケースが圧倒的に多いのがチームビルディングだ。

女性の強みを活かせる

本人が自覚しているかどうかは別として女性は精神的に強い。ふにゃふにゃしていた女の子が子供を身籠った瞬間に見せる強さとか、離婚を決意してからの行動の早さなどを見れば明らかだ。いざとなった時、元来の強さが出る。

また、成功していく女性ほど周囲への感謝の気持ちや気配りを欠かさないし、偉そうにしない。こうした姿勢が好感を持たれ、チームの仲間が献身的にかつ自主的に仕事に取り組むことで事業の拡張がスピードアップしていく。

時にはリーダーとして頼られる存在であり、時にはみんなに支えてもらい受け取る側になる、このバランスが女性は上手だ。

チームビルディングは上下関係ではない。だからこそ縦横を自由に横断するティール組織のような対等さが守られたチームの中でこそ、女性の強みが発揮される。

男性と張り合うのではなく、女性ならではの視点や感覚を大切にしながら、自分にしかできない独自の視点を経営に活かし成功を収めていくのだ。

女性こそチームビルディング

『経営』というと、女性は特に、自分には難しいしできるわけがないと感じてしまう人が少なくない。

しかしながら、みんなで協力し合い、情報や体験を分かち合いながら自分の力をつけていく、と教えると少しずつ行動し、失敗を重ねながら学んだ結果、実績が伴い自信をつけて大活躍をしていく女性を今までにたくさん見てきた。そしてそのリーダーは、また他の誰かのロールモデルになっている。

人生の中に、夫や子供以外でたくさんの仲間がいる女性は本当に幸せそうだ。仲間といっても、ただ遊ぶだけのサークルとかではなく、それぞれが自立して仕事を前進させて結果を作っていく仲間達だ。

子育てで仕事のペースを緩めても全く心配がいらない。むしろリーダーが現場にいない方がみんな伸び伸びと仕事をするくらいだ。今までお世話になってきたのだから、リーダーがいない時こそみんなで数字を作ろう、とまた新しいリーダーと空気が生まれる。チームビルディングにおける人との相互関係は一朝一夕にはいかない。もっというと、たまたまそのような結果になったのではなく、そうなるように準備をしたのだ。

女性が安心して仕事やプライベートに時間を使えるには、ある程度の知恵と戦略が大事になってくる。そしてその結果をもたらすことができるのがチームビルディングであるのだと声を大にして伝えたい。


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