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やるの?やらないの?紀里谷監督から学ぶ『決断』とは 1

2年ほど前に、映画監督の紀里谷和明さんの講演会のファシリテーターの仕事をさせていただいた。

ただただミーハーな私は、宇多田ヒカルさんの元配偶者であり、日本人でありながらハリウッド映画を作り活躍している人ってだけで心臓がバクバクになる。

美輪明宏さんが本の中で【緊張するのは自分のことしか考えてないからだ】と言っていた。

取って食われるわけじゃないし、同じ人間だし!緊張しっぱなしで遠慮していたらせっかくの時間が台無しになる。そして何よりも参加者が紀里谷監督の話を聞いて『決断するきっかけ』になったら嬉しい。

なーんて無理矢理落とし所を見つけるのに必死だった。

紀里谷監督のことをそんなに知らなくても、宇多田ヒカルさんのPVは見たことがあるのではないかと思う。

FINAL DISTANCE、traveling、SAKURAドロップス、光、誰かの願いが叶うころ

これらのPVは全て紀里谷監督の作品だ。デジタルアートと色彩の使い方が秀逸で宇多田ヒカルのカリスマ性をよく引き立たせていて、もう15年近くたつのに全く色褪せない。

15歳でカメラを勉強するために単身で渡米、26歳で帰国してあっという間に売れっ子カメラマンに。

2004年に映画初作品、【CASSHERN】、2009年に【GOEMON】、2015年には【ラスト・ナイツ】を世に送り出した。

輝かしい功績の裏にある凄まじい努力の数々。驚いた。監督なのにそこまでやるのか。いや監督だからそこまでやるのか。メディアを通して見ていた紀里谷監督像がどんどん貼り変わっていく。

イメージしていたのとまったく違うし、その情熱をリアルな火で表したら間違いなくやけどしている。


つづく


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