ロシア・北朝鮮首脳会談後に両国を往来するIl-62Mの動向
2023年9月、ロシアのプーチン大統領と北朝鮮の金正恩総書記が行われて以降、軍事面で両国の連携が加速したことが指摘されています。
そのような状況下、ロシアの人員輸送機が通常よりも頻繁に平壌を訪れていたことが公開情報から確認できました。
ロシア政府のIl-62M
Il-62M(イリューシン62M)は旧ソビエト連邦製の旅客機です。旧式ではありますが、北朝鮮では政府専用機として、ロシアでも要人などの人員輸送機として運用されています。
ロシア政府・ロシア軍の管轄下にあるIl-62Mは少なくとも4機あると見られ、これらはFlightradar24で追跡が可能です。
会談後の両国間のフライト
9月以降、RA-86559が両国間を盛んに往来しています。
以下、日時は全てUTCに基づきます。
2023年9月25日 - RFF7237 (RA-86559) モスクワ→平壌
2023年9月27日 - RFF7237 (RA-86559) 平壌→モスクワ
FR24の追跡の関係上、スクショが分割されていますが一続きのフライトです。
2023年11月6日 - RFF78376 (RA-86559) モスクワ→ウラジオストク
2023年11月7日 - RFF7260 (RA-86559) ウラジオストク→平壌
上記RFF78376の約2時間後に出発しています
2023年11月11日 - RFF7260 (RA-86559) 平壌→ウラジオストク
2023年11月11日 - RFF78376 (RA-86559) ウラジオストク→モスクワ
FR24の追跡の関係上、スクショが分割されていますが一続きのフライトです。
2023年11月21日 - RFF78364 (RA-86559) モスクワ→ウラジオストク
2023年11月22日 - RFF78364 (RA-86559) ウラジオストク→平壌
上記RFF78364の約1時間後に出発しています
推測(?)
もちろん、このフライト情報だけから判断できることはありませんが、11月21日には北朝鮮による「人工衛星の打ち上げ」がありました。
また、会談において9月にはロケット技術の供与を示唆する発言があったことも報じられています。
少なくとも軍用機での人員の往来が、通常見られないペースで行われたことは事実であり、本件あるいは別の軍事的連携と何らかの関連性があると考えられます。
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