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たとえ渡れなくたって自分の虹があれば

もう随分と前になってしまったけれど、森本しおりさんが、自分を中心にし #私の親しさサークル を描いてみようという個人企画をされていた。


私ときたら、いつも書くのが遅いものだから、この時も参加しそびれてしまったのだけど、自分の周りのサークルがどうなっているのかを考えていて面白いことに気が付いた。

どうやら、私を取り巻く人たちというのはグループごとに色分けされた場所いるみたいなのだ。

簡単に説明すると、こんな感じになる。

無色
サークルの中心で私自身がいる色のない透明な場所。誰も染めない、誰にも染まらない空間。

葡萄色
中央の透明な場所は葡萄色をした空間に守られている。ここが私が自分自身でいられる神聖な場所。日々の悩みやら痛みやらを持ち込んで昇華させたり、そのまま保存して熟成させたりする作業場のような域。

瑠璃色
紫色の域に隣接する外輪が、私が守るべき人たちがいる域。家族や私が愛して止まない人たち、私を受け止めてくれる人がいる絶対域。

金春色 
瑠璃色の世界を包み込むのがターコイズブルー。この域は人だけでなく、命あるもの全てに対するリスペクトを思い出させてくれる空間。同時に自由、自己の開放、創造、許容、といった精神面での教えをくれる場所。そういった影響を与えてくれる人たちもこの域にいる。

深碧色
緑色は私が信頼し安らぎをくれる人たちが居る場所。私が心を許せる友人たちがいる域。新緑の青々としたエネルギー溢れる緑ではなく、深く静かな緑色。大きく息を吸い込み、静かに立ち止まることを許してくれる場所。

山吹色
オリーブグリーンから移っていく先はレモンイエローではなく赤みを佩びた山吹色。ここには幸運にも私が接点を持つことができた人たちがいる。温かな光の中で幸せになってほしいと願う人たち。そして、自分自身で光を求める時も、この世界の方を向く。

橙色
黄色い域の外輪は橙色。世界中にいるまだ知らない人たちがいる域。黄色の域には入らないけれど、願わくば命を大切に争いのない幸せな世界であってほしい。

赤銅色 
一番最後の外輪が火星色の赤。大地の色。体に流れる血の色。ここは生命体のない世界。ただ力強く大きな愛でその中にあるものを守ってくれている場所。葡萄色で私が守られ、全体が赤銅色で守られている。

これを図式化するとこうなる。

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これが私を取り巻くカラーサークル。

すばらしい。虹色の人生じゃないか。

そうじゃない。
だだ、自分を取り巻く人々はグループ分けされていて、七色の世界に散らばっていると感じるだけの話。


虹の橋を渡って行けば明るい未来が待っている。

馬鹿なことを言うもんじゃない。
そんなに簡単に渡れるならば教えて欲しい。寝言は夢の中だけで言えば良い。

自分が勝手に感じているものに根拠なんてない。
それに、虹の橋が本当は何で出来ているのを知ったところで虹の橋を渡れる訳でもない。

それでも、こうして自分を取り巻くものをいつもよりほんの少し丁寧に見てみるだけで、自分の世界が虹色に彩られるような気がしてくる。




追記:verdeさんのカラー・エッセイが素敵で便乗してみました。


虹のサークルの中央にいるアイコンは猫野サラさんの作品


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