片岡ハルコ / スペイン「食」の案内人

スペイン在住。食品・食器輸出/ライフ&グルメライター/食コーディネーター。24歳でスペイン全土を食べ歩く。ワイン片手にアラフィライフ満喫中のラテン系関西人。スペイン『食』を日本に伝える会社『オルカ・スペイン』代表 お問い合わせはこちら→hkataoka@orkaspain.com
固定されたノート

【マテ貝の鉄板焼き】のオモイデ。父が問うた「幸せ」について

両親にとっては3度目のスペイン。次男も赤ちゃんから男の子になり、ようやく家族で出かけたりできるようになった頃だった。

あの日、夫の提案で、魚介料理を専門にする小さなお店で食事をすることになった。

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そこは、地元の人しか知らない、間口が狭くて特に目立った看板もない貧相なお店。それが、一歩入るとカウンター上の冷蔵ショーケースの中に、キラキラした新鮮な魚介類が並んでいる不思議な世界。

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たとえ自分のnoteが、ターゲットのないものだとしても

先週、noteのお題の中にあった#私のハンドメイドストーリーが目に留まり、なんとなく懐かしくなって応募してしまった。

父方の祖母も、父も、全く趣味に興味を持たない人種なのだけれど、母方はその逆。祖母も母も趣味に生きる人たちだった。編み物、貼り絵、紙人形、パッチワークとリストは果てしない。

姉のために手作りした大きな人形のアップリケの付いたコーデュロイのジャンパースカート。その後、3つ下の私のも

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感激です!サポートもしていただけると最高です!
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あっちゃん

歩いて2分のところに同い年の『あっちゃん』は住んでいた。

右隣に五軒、そこから神社に向かって延びる緩やかな坂を上がった三軒目があっちゃんの家。当時には珍しいローマ字書きの黒い表札がかかっていて、玄関にはいつも赤いゼラニウムが咲いていた。

あっちゃんといると遊ぶことに困らなかった。

特に「探偵ごっこ」と呼んだご近所探検が二人のお気に入り。狭い路地裏を通って反対側に出ると別の世界があって、また別

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こんなお酒も楽しいじゃないの、と思った日

週末4日間、娘のオランダ留学時の友達でフランス人のアナエ(ANAELLE)が遊びに来ていた。

留学時代の友達同士でお互いの家に泊まりに行くのはごく普通で、彼らは、「ちょっとソコまで」の感覚で国境に関係なく、バックパック片手に行ったり来たりしている。

我が家には、最近、息子たちの彼女たちも週末になると遊びに来るので、この年代の子たちがやって来るのは、「はい、また、お一人様ご案内」程度の緊張感。

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パエリアの未来予想図

6月7日。バレンシア南部アリカンテ市内のレストラン『El Poblet』にて2012年にミシュラン三ツ星を獲得したシェフ『キケ・ダコスタ』氏が、新たな挑戦として、場所探しから4年間もの歳月をかけて、ロンドン市内に薪炊きのパエリアをウリにするレストランを開店したという記事が、エル・パイス誌を含む、各社誌上にて取り上げられた。

客席数140席で、敷地面積1000坪。オープンキッチンでカウンターから見

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海が好き

海が好き。

山か海かと聞かれたら、秒速05秒で答えられるくらい。
そんれなのに好きな理由はない。

大阪で生まれ育った私には海の近くで暮らした記憶はない。ただ、子どもの頃、夏になるといつも海水浴に連れて行ってもらった。お陰で、夏休みの絵日記には必ず海の絵があった。

小学校3年生の夏だった。深い緑が映る日本の海。
紺色のスクール水着にオレンジ色のビーチサンダルで海辺に立つ。湿気を帯びた磯の香りが

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