オタク生態研究所 -Otaku Life Research Center-

株式会社viviONが運営している「オタク生態研究所 -Otaku Life Rese…

オタク生態研究所 -Otaku Life Research Center-

株式会社viviONが運営している「オタク生態研究所 -Otaku Life Research Center- 」、通称OLRC(オレルク)です! その名のとおり、オタクの生態、文化を研究することを目的とした場所です。発見したオタク知見を発信していきます!

最近の記事

社内ユーザーテストのすすめ

こんにちは!viviONのUXリサーチャーの古川と申します。 今回は、直近でリサーチチームが実施した「社内ユーザーテスト」について、実施のコツや振り返りを併せて書いていきます! UXはユーザー体験なので、UXリサーチは必ずユーザーにコンタクトしなければならないと思い込んでしまうこともあるかもしれません。しかし、意外にも社内など身近な人にユーザー役をやってもらうだけでも、分かることは多いです。その感覚を共有できればと思っています! いきなりユーザーテストは不安…弊社のあるアプ

    • インタビュースクリプトの作成で気をつける5つのポイント

      こんにちは!viviONのデザイナーskwkです。 今回は「インタビュースクリプト」についてお話します。 私はデザイナーで、日ごろUXリサーチは兼任メンバーとしてちょっとしたインタビューの速記や分析のヘルプに入っていたのですが、先日美少女ゲームのUXリサーチのすべての工程に関わる機会があり、インタビュースクリプトの作成を行いました。 ユーザーに聞きたい項目を各々スプリプトに書き込み、その後内容や順番を調整しようという流れで進めることになりましたが、何が聞けたらその後の分析

      • viviONのリサーチプロセス紹介!!

        こんにちは!viviONのUXリサーチャー後藤です。 今回は社内で実践しているリサーチプロセスについて紹介したいと思います! 【STEP1】 ステークホルダーとの調査連携調査連携ではステークホルダーへのヒアリングからはじめます。初回ヒアリングでは抱えている課題や調査目的を議論し、そもそも調査が必要な案件かどうかを判断します。もしかしたら、調査コストをかけずともすでに持っているデータから解決案が得られる可能性があるからです。 調査が必要と判断された場合、調査後に何を得られて

        • 【初挑戦!】 英語を話せないUXリサーチャーが“海外ユーザーインタビュー”するためにやったこと

          こんにちは!viviONのUXリサーチャー及川です。 今回は英語をネイティブレベルで話せないUXリサーチャーが、どのように海外ユーザーへインタビューしたのかについて書いていきます! (ネイティブレベルで英語が話せる人生は何処へ…😫) 海外ユーザーインタビューの背景今回は海外事業部と連携して、英語圏と中華圏ユーザーへのインタビューを行う必要がありました。海外事業部には、様々な国籍の社員が在籍していますが、UXリサーチ経験がある人は一人もいませんでした。 一方で、UXリサーチ

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          推しが同じだけではわかり合えない!?

          こんにちは!viviONのUXリサーチャー後藤です。 今回はオタクコミュニティについて書こうと思います! 推しの一致 < 幻想の一致オタクの方々にインタビューする中で気づいたことがありました。 それは、『推しが同じだけではオタクは仲良くならない』ということです。 オタクは気の合う者同士でコミュニティをつくり、推しの話や日々の活動を共有し合うことがあります。オタクコミュニティには大きく2つのパターンがあり、1つは大学や高校が同じでずっと仲が続いているオタク同士のコミュニティ

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          インタビューで使える13のこと

          こんにちは!viviONのUXリサーチャー後藤です。 今回は弊社UXリサーチャーがインタビューをするときに実践していることを書いていこうと思います! STEP1:インタビュー前のマインドセット💗 インタビュアーとインタビューにご協力して頂くユーザーは、ほぼ100%初対面です。貴重な時間を割いて調査に協力してくださることを心に留め、下記3つのことを実践しましょう。 STEP2:避けた方がいい質問🙅‍♂️ インタビューではリサーチャーから多くの質問を投げかけ、それをきっか

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          "UXリサーチ"って何のためにあるの?

          こんにちは!viviONのUXリサーチャー後藤です。 今回はUXリサーチの目的や調査方法についてお話ししたいと思います。 『最高のギフト』を届けるために ユーザーにとってより良い体験(User Experience)を創造するため、様々な調査や分析などを行います。 UXリサーチを説明するために、1つ質問をしたいと思います。 同僚のことを理解していれば、「甘党だけど、最近は体型を気にしてるからおいしい低糖質プリンを買ってこよう!」のように考えられます。 一方、同僚のことを

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          「ファン」と「オタク」の違い!オタクが「ファン」を名乗ることの違和感とは...?

          こんにちは!viviONのUXリサーチャー及川です。 先日、同社のUXリサーチャー後藤さんが「ファン」と「推し」の違いって何?という記事を書いてくれました。 その記事の最後に「ファンを自称することに違和感があるオタク」についての考察を求められたので、この記事ではオタクが「ファン」を名乗ることに対する違和感の正体は何なのかをオタク視点で考察していこうと思います! 「〇〇のファン」と自称することに違和感があるオタク発端は「ファンと推しの違い」について社内メンバーと話している中で

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          オタクナレッジ共有会をやる意味

          こんにちは!viviONのUXリサーチャー後藤です。 今回はviviONのUXリサーチャーが行なっている取り組みについて書いていこうと思います。 オタクは謎に満ち溢れた存在 2006年に大澤真幸さんが書いた論文「オタクという謎」には、オタクがいかに謎に包まれた存在か、が語られています。 実際、私もこれまで多くのオタクにインタビューをしている中で、上記のことをしみじみ実感しています。例えば、ある二次元オタクの方は「普段から好きなキャラのイラストを描いているけど、推しについて

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          「ファン」と「推し」の違いって何?

          こんにちは!viviONのUXリサーチャー後藤です。 今回は私が入社して最初に抱いた疑問とその考察について書いていこうと思います。 viviONで飛び交う「推し」という言葉 弊社デザインチームが公開しているこちらの記事でも触れていますが、viviON社員はオタクが多いです。 社員と雑談すると「私の推しが〜。」と言われることが多いのですが、ふと『あれ?なんでファンって言わないんだろう?ファンと推しってどう違うのかな?』と素朴な疑問をもち、考えてみることにしました。 推しは

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          オタク生態研究所-OLRC-を始めた理由

          こんにちは、viviONでUXリサーチャーをしている後藤です。 この度新しい研究所を設立した為、初回記事を書かせていただきました! OLRCとは何か Otaku Life Research Centerの略で日本語訳は「オタク生態研究所」となります。その名のとおり、オタクの生態、文化を研究することを目的とした場所です。 なぜ設立したのか? 理由は次の2つです。 日本が誇るオタク文化についてその面白さや本質を知ってもらいたい オタクと呼ばれる人々がもつ多様な感性につ

          オタク生態研究所-OLRC-を始めた理由