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ほぼ素人がゆるく手がける完璧を目指さないguitar DIY③オイルとWAXの2刀流!

ども、VNDです

前回の②でストラトタイプ(ST)の塗装剥離をして

再塗装のための木地調整を終えました

今さらですがSTは生産性 メンテナンス性を
上げるためにネックとボディがネジ止めされています

電装系もピックガードと呼ばれるパーツに
ほぼついているので、それぞれ別々に作業ができ
効率よく仕上げられる形です

説明が足りんぞ!と詳しい方からは
お叱りを受けそうですが笑

詳しくはFenderの歴史、とかストラトキャスターの
仕組み
とかで調べてもらえるとより楽しめるかと

かなり長くなる話なのでそこは割愛させていただきます

ボディの完成形、色味の仕上がりは①でも述べた通り

「大人っぽくヴィンテージ家具の皮を被った
ノイズレスなギター」

なので

見た目の要になる木目を強調する為には
どうしていくか がカギになります

まずは木の説明から

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素材の名前はバスウッド という至って普通の材です

木目が綺麗にでる材でもなく 音質も普通

低価格帯の楽器によく使われる安い材
なんて舐められっぱなしのバスウッドですが

良い点は

材が柔らかく加工しやすい 音の伝わり方に
クセがなくつける電装系のキャラクターを
素直に出しやすい

それゆえDIY初心者でも扱いやすい

といった具合です

塗装の工程はヤニ止め 目止め 着色
サンディングシーラー トップコート 仕上げなど 
木材と塗料によっては たくさんの工程を経て
楽器屋に並びます

このリメイクを教科書通りにやるなら
塗装はかなり時間を要します

「限られた時の中でどれだけの事ができるのだろう...」

言い方を変えればどうやってこの面倒な作業を
いち早く綺麗に確実に終わらせられるか

そこで下地を一気に仕上げられて
色も入れられてすぐトップコートへ持っていけそうな オイルとWAXに決めました

バスウッドはもともと導管がそこまで大きくないので、との粉による下地もしなくていい

下地に時間かけたくないなぁ....ならいきなり着色行く?

って事で水性ステインで着色

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WAO!木目ないYO!!

塗った瞬間あじゃぱーです💦

ちょ待て待て待て待て!!!

あくまで下地着色で乾燥後 ココからペーパーで
削りつつ色を調整してけば良い...

てな感じで

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400番で色を落とす....落としすぎた.....?
水性ステインてなかなかムズいな〜
ヴィンテージ感は出たけど なんか思ってた色と
木目感が出ない....

ならばコレ

「ブライワックス〜」
色はラスティックパインというカラー

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木材塗料系で木の質感を活かすWAXなら
人気のコレ!

元の木の色が白系等の明るい材なら色も出しやすく

乾燥が早く磨きこむ事でツヤ感も出せる万能WAX

色味と表面のコーティングにはもってこいです
(ただし長期ではない)

注意点としては3回目から先は重ね塗りしても色が変わらない


乾燥後WAXは硬化して塗膜を作るわけではなく

あくまでも水や汚れから保護する為ので、

そこまで耐水・防汚の強い効果はないです

WAX塗って乾燥後に布、柔らかめのナイロンブラシなどでキズがつかないように擦って艶出し

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おわかりいただけるだろうか?

少し濃いめになりました

まだ木目は濃くならないなぁ....

そんな時はコレ!

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「ワトコオイル〜」

オイル系塗料ぶっちぎり人気のヤツです

コレを使って濃くしていきます

使用カラーはダークウォルナット

すると

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木目を出しつつ、色も濃くなりました

1度目のオイル塗布ではムラがないように
手早く全体を塗ります

ここから30分〜1時間ほど時間を置き
浸透できないオイルを拭き取ります

目安時間は 季節 気温 湿度 乾燥環境
にも寄るのでそこは探りながら


2度目の塗布では少量で全体を濡らし
オイルで濡れた状態で耐水ペーパーを使った
ウェットサンディング(濡れた状態でのヤスリがけ)
を行います

コレをやると塗っただけでは浸透しない部分や
仕上がり時に滑らかな肌触りになるので
できる限りやった方がいいです

自分はあえて最初のオイル塗布の時にウェットではなく

ドライでサンディング

それは「使用感」を出した色合いにしたかった為

なので400番のドライペーパーで優しくこすりながら少しずつ色味を抜きます

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日に当て色味をチェックします

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日に当たる場所だと茶色がハッキリ出る

日陰だとくすみがかった色合いに見える

この時点でムムム...となります

思ったよりも明るく木目が強調できてない...

そこでワトコオイルでも
1番濃い黒系の色の
ワトコオイル エボニー

を使います すると.....

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筋の部分に黒が入り、同時に使用感のある色合いへ

この後、エボニーとダークウォルナットのブレンド
2回目の塗布とウェットサンディング

耐水ペーパー400番と800番で仕上げました

1時間乾燥後、布で余分なオイルを拭き取り
ダメ押しでブライワックスを最後に塗って
ココで着色兼下地を止め

さらに乾燥を待って次のトップコートへ移ります
ある程度乾燥しないと油性ニスとの相性もあるので
24時間後まで放置..しかし

この乾燥時のオイルの匂いがすごかった....

揮発しながら硬化するので残り香が
1週間くらい部屋に残りました笑

手軽さでいうとWaxでささっとぬって色合いを濃くしていく方が楽かも

オイルは色味を1回でしっかり乗せられて、かつ塗膜を作れるメリットがある

今回オイルとWAXの順番が違う方もわかって
あえてやりました

実験的な部分もあるのでこれが正しいとは言えません


オイルの注意点は

・硬化した時の塗膜は、ニスやラッカーほど塗膜の強度はないので過信しないこと

・肌触りが最高な仕上がりになるがキズ、凹みにかなり弱く定期的に塗り直しが必要

・匂いがキツいので 乾燥時換気に
注意するのと、塗布時につかった
布やハケは可燃性になるので
注意書きの通りに破棄すること


WAXもオイルもどちらも塗り直し前提なので
ギターのような製品の場合
半端なやり方はオススメしません

トップコートをしないでそのまま仕上げた場合
時間経過で色抜けや色移りがあるので注意して下さい

自分はスプレーガンがない環境で
いかにそれっぽい塗装ができるかが課題で

木目を活かした色合いをキープしつつ
お手入れが楽な塗装が理想でした

最終的にトップコートはラッカーではなく、

音がめちゃくちゃコモる ぶつけた時パキパキになる
塗膜が厚くなりがちなポリエステル系も避けたい

ウレタン系塗料を薄塗りすることで
塗膜の厚さもそこそこに
手入れの楽さも色合いもちょうど良くできるのでは?

と思ってこのやり方になりました

木目を活かしたまま 古材のような色味の
茶黒系にしたいな〜って方は
ブライワックスのジャコビアンカラーと
ワトコオイルのエボニーとダークウォルナット

補助的に水性ステインを1番初めに使いつつ
WAX→オイル という順番がオススメです
オイルを先にしてしまうと色味の調整が難しくなります

難しい部分でしたが使ったことのない
塗料のやり方や工夫 色んな発見があり
やってて楽しかったのもこの部分ですね!

次のトップコートで心折れる事になるのですが....

さて次回は 強敵!!油性ニス!! の巻


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