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ほぼ素人がゆるく手がける完璧を目指さないguitar DIY⑤叩け!魂のフレット!!

ども VNDです

リメイクする上で仕上がりに不安しかなかった
塗装が一区切りして

これで全工程の3分の1が終わりました

今回はSTタイプのデタッチャブルネックにおける
「リフレット」という作業になります

必要な工具
・喰い切り
・玄翁(げんのう)※ハンマーの一種
・60センチスケール
・15センチスケール
・紙やすり240.400番あたり
・フラットが取れている長方形のサンディングブロック
   (以後、長Sブロック)
・マスキングテープ
・はさみとカッター
・鉄工ヤスリ中目 油目 太めの物と細くてフラットな物各1本ずつ
・ピカールなどの研磨剤
・ウエス
・好みの太さ・高さのフレット
→できたら指板Rにあっているもの
スタッド部が元のものより大きいものがベター
・フレット打ち込み治具
→ない場合は玄翁の丸い面で手打ち
※未経験の方は手打ちがかなり難しいため
治具を買う 作る方が失敗が少ない
フレットプレス機を買う余裕のある方はそれが1番
・アロンアルファゼリー状
→木工、鉄工とか普通のとかありますがゼリー状が万能で使いやすいです
・ネックがフラットにおける作業台か机
そして段ボールかタオル
→養生のため 作業効率を上げる為


①ついてるフレットを喰い切りで抜く

※これはちゃんと喰い切りの先が
フラット処理されてる物を使ってください
半端な喰い切りだとフレット抜くだけで
指板ボロボロになります

抜く時は両端の抜きやすそうなトコから
喰い切りをちょい指板面に押し付けながら!
引っ張る 抜く というより
喰い切りがフレットを「持ち上げる」イメージで!

抜こうとするとだいたい指板面やらかします笑
テコの原理ですね
コツが分かると抜きはかなり早くなります
でも焦らずゆっくりと、「急がば回れ」です

②フレットが入っていた溝の掃除をする
抜く時にカケたり割れたりした指板面も同時に補修
フレット溝専用ノコがあると捗りますがなくても可
接着剤処理されたフレットの場合は必要です

溝に詰まってるゴミを取り除くため
15センチスケールとか紙やすりとかで
耳掃除する感覚で綺麗にしてください

面の割れ・カケは指板と同じ材の粉末を作って
アロンアルファで固めておく...のがセオリーですが
見た目を気にしない方はゼリー状アロンで
ほんのり盛っておきましょう笑


③指板面すり合わせ
ネックのトラスロッドを使いネックを真っ直ぐな状態にして60センチスケールでフラットを確認
やらないと悲惨な目にあいますよ....
面を補修した場合はここで綺麗にしておく
長Sブロックを使い紙やすり240〜400番で仕上げ
削りすぎ注意!指板面の®️を崩さないように丁寧に!
最終Fから1Fへ縦に!真っ直ぐに!慎重に!

※ネックがどうしようもなく反っている場合は
できる限り直してから

「ギター ネック 反り 矯正」とかで検索すると
トラスロッド以外の矯正方法があります
クランプと鉄製アングルを使ったやり方
時間はかかりますがヤバいねじれ方
極端な反りの時は試す価値ありかと

④フレットを一つずつ仮打ち・本打ち

今回使用したフレットはFender純正の
ミディアムジャンボです
元からRのクセもついていて指板Rと確認をしてみたら
ややフレットの方がRがキツめになっていて
フレット曲げ加工しなくてもそのままいけそう

元のフレットが細く高さも無くなっていて
弾きにくく何とかしたいと思って太めにしました

打つ前にフレットのスタッド部分が
なるべく指板のキワにならないように
キワにスタッドがくると面取り
バリ取りの時にフレットが抜けやすくなります

○仮打ち・・・手でフレットを軽く押し込み 
 玄翁で手打ちで軽目に叩き 6分あたりまで
 手打ちの仕方は真ん中から落として
 両サイドへ滑らすイメージです
 叩き込むと斜めになりやすいので
 そっとやるのがオススメです

※この時フレットの足が斜めに入らないように注意!
 上から真っ直ぐが基本です

○本打ち・・・治具を使い上から垂直に!
 玄翁で魂を込めて!
 俺はダイの大冒険のロン・ベルクだ!
 と言わんばかりの集中が大事です笑
 なるべく1発でいけるように...でも

曲がってフレット入っちゃったよ…て場合ありますよね?
指板から下の根元ならギリセーフだと思いましょう

打つフレット以外に余ってるものがあれば
それで打ち直すのが良いです
ない場合は、よほどの浮きがなければ妥協点です...

本打ちした後 浮いてないかどうかチェック!
※最初に打ったフレットも他のを
叩きまくる内に浮いたりします
浮いてたらもう一度叩く

⑤喰い切りでサイドに余ってる分をカットして鉄工ヤスリでできるだけ指板を傷つけないように研磨

本打ちが完璧なのを確認して指板面のマスキング
箇所によっては2枚重ね以上にしたり 
サイドにもしっかりと貼りますマスキング1枚分だと
指板をゴリッと削ることになります

なるたけ喰い切りでサイドに余ったフレットを切るのを
ギリギリにした方が後は楽です
カットする時、必ずフレットを抑えながら
カットしてください

勢いよく切って反動でフレット抜けることがあります
上下で挟むやり方で切るとなりやすい
左右から挟むやり方でも端が浮く
オススメは治具か手で抑えながら!

1本ずつ丁寧にサイドのバリをできうる限り
鉄工ヤスリでギリギリまで削って
最終はブロックと紙ヤスリを使って仕上げ
※ここもフレットを手で抑えながら削らないと
簡単にフレット浮きますよ!
思ってるより力は弱めでゴリゴリ削りましょう
削る方向で絶対ダメなのがフレットの下から上に力をかける事、フレットが弾けて飛んで迷子になります


⑥フレット両端を約60度で内側に角を落としバリを丁寧に処理

鉄工ヤスリ 中目で指板サイドを直角の壁と見て
内側へ約60度の角度で固定して最終Fから1Fにかけて丁寧に真っ直ぐ研磨
角度を倒しすぎると弦落ちの原因になりますし
角度がぶれないようにするのが大事です


粗方削れたら油目で仕上げ さらに紙やすりの仕上げへ
フレット端のバリはここで時間かけて
紙やすりとかで丁寧に取っておくと
仕上がりに差が出ます

特にグリッサンド、スライドプレイ時引っかかるような処理だと手が血だらけになります笑

⑦フラット確認とフレットすり合わせ

ネックのフラットを再度確認して調整
長Sブロックを使って紙やすりですり合わせをします

60センチスケールであらかじめ1Fから最終Fまで
フレットの高さの差が極端なところ
削るべき所をメモしながらまずは全体を軽めに

次にスケールで確認してメモした部分が取れているかどうか見ましょう
力を入れると均一にすり合わせできないとか
部分的に削れすぎちゃうので
撫でるくらいの気持ちでやりましょう

仕上がりの高さは削らない状態が10とすれば
自分は8で仕上がりになるようにしました
高さは好みですが削りすぎも良い事がないので
余力残しがオススメです(*´ω`*)ノ

⑧ヤスリ傷を縦から横へ
縦で削っていた傷はそのままだと
チョーキングで引っかかるので
すり合わせが98%のデキまできたら
横方向 つまりチョーキングする方向に傷を変えます

「なぜ98%か?」
ほぼ完璧に仕上がったけど、あとちょっと攻めるか
という時に失敗しがちです
なので98%を仕上がりのラインにします

これは主観ですが 打ち込むフレットの幅が細いもの
高さが低いものほど修正が効きにくく感じます
なのでそのための余力残し になります

個人の感覚での98%なので 作業に手を抜く
という意味ではなく 後もう1.2度やすりがけしたい
その前で止めるイメージです

紙やすりで400番〜800あたり
大きな傷がなければピカールで磨き上げ
大きな傷というのはチョーキングで
弦が引っかかるレベルの傷です

この工程において大事な要素は....
・ネックのフラット確認と調整
・力加減を思ってるより弱めに
・一部分ではなく 全体を均一に研磨する
何度もなんども細かくスケールで確認するのがクセになるようにクセづけてやると失敗が本当に減ります!

1番やっちゃいけないのが、ガシガシ削ってフレット高さが半分以下になる事
弦を張った時の調整でもうやりようがなくなってしまい最悪フレット抜きまで戻ることになります


魂のこもったリフレットが終われば
そこには美しく光り輝くフレットがついたネックを
見ることができるでしょう....

そうそう1番最後に指板サイドのパテ埋め処理ですが
やった方が見た目など仕上がりは綺麗です
自分は次回リフレットする時の掃除の楽さをとる、
触り心地が気にならなかった 
という理由でやってません笑
お金をもらってリペアしてたら当然やります
自分のなので気にしないでそのままにしちゃいます
ズボラですみません...笑


ここまできたらネック編も折り返し

全工程ものこり3分の1  といった所です

さて、次回は! ナット!愛ゆえに....!!の巻

あ、作業中に集中しすぎてほとんど写真とれてません...

これだけですがのせておきます

ではまた次回に!

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