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「恋のホットコーヒー」【コラム】

来年1日から毎週投稿を始める予定のnote連載コラム「有野優樹の人生ありのまま」今年の更新は、来年からの更新に向けての宣伝期間です!人生ありのままってコラムを始めますよ!っていうね。

さて今回は0.4回目。内容は「人を想う悩み」ってお話。

前回「思い出は買えないよね」

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やよい軒にある100円のホットコーヒー。専門学生の頃、当時お付き合いしていた方と頻繁に通っていた。話したいけど他に行ける場所がない。こんな注文の仕方で本当に情けないけど、料理は頼まずにホットコーヒー1杯だけを頼んでいた。

今考えてみたら、話すことが好きだったのか、恋人のことが好きだったのかわからない。

弱音を吐けば友達やら恋人やらが話を聞いてくれた。その成功体験があると、今でもつい“ぼくなんて‥”と言ってしまう。心の底では“そんなことないよ”と言う言葉を待っているのだろう。

「話を聞いてくれるから好き」と言われたことがありつい「ならぼくじゃなくてもいいじゃん。話を聞いてくれる人なんてたくさんいるでしょ」と言ってしまったこともあった。

出会いはいつでもあるけど、出会った時に別れのことを考えてしまう。それは恋人としてお付き合いするとかではなく、人としての出会いと別れ。

でも、お金も仕事もなかったこの頃の方が心は暖かかった気がする。

デートは公園。冬場の寒い時は、自販機で買ったホットのお茶を握りしめてベンチでお喋り。だから寒い冬は余計に寂しくなるんだ。出会いは別れの始まり。出会わなければ別れることもない。

1人の人と深い仲にならずに色んな人と話すことが好きなのは、別れる時のエネルギーを使わなくて済むからかもしれない。それを先に考えてしまって踏み込めないのかも。

そもそも会う回数が少なかった相手ならば、月1回がふたつきに1回、半年に1回になったところでさほど変わりはない。

でも、毎週のように会っている人と月1回、ふたつきに1回‥となっていったら、寂しくもなるし気持ちも離れていくだろう。正直、今までお付き合いした人とは繋がりがない。喧嘩別れでも円満別れでも、別れたときに連絡先を消してしまうから。

半同棲くらいの(会わない日も数日くらいある)関係性の方がいい。あぁ、だとしても次会うのが1ヶ月後とかはあきすぎかなぁ〜‥。付き合ってても友達でも変わらなくない?って思っちゃうから。いや、なら別に付き合ってても友達でもいいじゃんって話か。

一緒いる時間も大切にしたいけど、お互い1人の時間も大切にしたい。別に何をやるわけでもなく、SNSをなんとなく見たり本を読んだりダラーっとする時間。何にも考えようとしない時間って、意外と必要なのよね。その時間が取られるとしんどいのかもしれない。わがままかっ。



言葉のDIY職人
有野優樹(ありのひろき)

人生、仕事、言葉など「生活の悩み」をテーマに、“書いて考えて解決していくこと”を目的に連載をしていきます!毎週月曜日18時更新!お便りや取り扱ってほしいテーマなどはお問い合わせかこちらのメールアドレスまでご連絡ください!

arino.hiroki@gmail.com

感想は #人生ありのまま

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