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ボーカルの最大の仕事は「選択」である

ボイスリード校長のえはらです。


最近ひっさしぶりにレコーディングをしまして、
自分の歌がすごい"悪くなってる"ことに気づきました


厳密にいうと、
「発声は上手になってるが、作品としては悪くなった。」
という感じです。


僕自身も生徒さんにはつねづね
「声の良さこそ、正義。」
と伝えてはいるのですが、


いざ自分がレコーディングしてみると
全くそこについて考え抜けてなかったことを実感しました。


もしかすると、
これはもっと自分の発声や表現のレベルが上がっていったら
起こらないジレンマである可能性もあるという前提での仮説なのですが、


感覚的に「良い」とされる声と
科学的に「良い」とされる声とでは
想像を遥かに超えるレベルの乖離がある。
特に日本人の場合は、超顕著に。


つまり何が言いたいかというと、
「正しく発声できるようになるほど、
"好み"の世界では通用しなくなる可能性がある」
ということです。


だから、全てのボーカルは
「良い声」の定義を持っていないといけない。
これは言語化できてなくても感覚で理解してれば大丈夫。


でも、
「自分の一番良い声はこれです。」
と自信を持って言える状態は絶対に必要。


そして、その軸を元に
・ジャンル
・曲調
・キー
・声区
などの選択を行なっていくべきと考えています。


そしてそれを”守りながら”音域拡張をする
というのが真に正しいボイトレだよな、と。


「歌える」ボーカルと
「聴かせられる」ボーカルには
天と地ほどの差があるということです。



世の中のアーティスト達は本当にすごい!
自分ももっと頑張ろうと思えました。


ボイトレはあくまで選択肢を増やすフェーズであり
アーティスト性とは「選択」です。


ということで
来月もレコーディングしてみようと思います。


読んでくれてるあなたが
自分の声について考えるきっかけになれば幸いです。


ではでは。

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