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声が変わる?鼻中隔湾曲症手術の体験レポ(1万字)

 こんにちは。一般社団法人日本声ヨガ協会代表の八田幸子です。

 アレルギー含めて鼻には長年悩まされてきた私ですが、この度
ついに「鼻中隔彎曲症」の矯正手術をしてきました…!!!

人生初の外科手術…ぶるぶる
人生初の全身麻酔…ぶるぶる
術後の変化は?リスクは?
声は変わる?鼻は変わるの?

そんな色々な不安を前にしていた、過去の自分に伝えておきたいことを
体験談として1つの記事にしてみました。

仮死状態の全身麻酔から無事に帰ってこれてよかった…

手術に至った経緯、入院中のアレコレ、術後経過や変化など…
生生しい写真、生生しい話を交えつつ赤裸々にお話ししていきます。

私自身、手術を前に欲しかった具体的な情報がなくて困っていたので、
手術を検討されている・控えている方のお役に立てれば嬉しいです!

手術前後1ヶ月間、リアルタイムに筆圧高めに綴って推敲を重ね、
なんと1万字にのぼりました…!笑 

人によっては10万くらい金額変わる医療費事情について記載しています。
治療費や入院費について無知で損したくない人は読んでみてください。

※同じ鼻中隔湾曲症の矯正手術でも個人差があるため様々です
※あくまで個人の体験と感想であり、手術を推奨するものではありません
診察を受ける際の準備ポイントや1つの参考としてお楽しみください。


こんな方にオススメの記事です

・鼻の通りの悪さや鼻声に悩んでいる方
・鼻呼吸ができず寝ている間に口呼吸になってしまう方
・鼻中隔彎曲症に悩んでいる/手術を検討している人
・手術が概ね決まっていて、損をしないための準備をしたい人
・手術が概ね決まっていて、後悔しないための準備をしたい人

 そして、声の仕事をしているアナウンサー、ナレーター、声優、
ボイストレーナーなど鼻中隔湾曲症矯正手術を検討している方…!
声帯を守るために、絶対に事前相談した方が良いことがあります。
これは凄く大事なことだなと思ったので、後述します。


1. 鼻中隔湾曲症とは?意識したきっかけ

私の場合、夜放送や夜の収録は鼻が詰まりやすく苦労しました。
放送の合間にヨガの片鼻呼吸をして頑張って鼻通気を取り戻してました。

 私が「鼻中隔湾曲症」というものを知ったのはアナウンサー時代でした。
週3〜4本のレギュラーを担当していた当時、特に夜の時間帯の番組やTVCMナレーション収録時に、鼻詰まり、音圧の下がり、声が不安定さが頻発して悩んでいました。

 そんな中、通院していた麻布の耳鼻科で指摘されたのが鼻中隔湾曲症です。手術で改善が望めるとのことで、慈恵医大への紹介状を頂きました。

鼻中隔湾曲症とは

左右二つある鼻の孔の奥は左右の鼻腔に分かれており、間には鼻中隔という仕切りがあります。この鼻中隔が左右どちらか、もしくはS字状に強く曲がった状態を鼻中隔彎曲症といいます。

人が成長するのに従い、鼻も大きくなり、鼻中隔も成長します。その為、10歳頃から彎曲が徐々に強くなっていく場合があり、鼻詰まり(鼻閉)や鼻出血、副鼻腔炎などの原因となることがあります。

鼻中隔の彎曲自体は実は成人の90%以上にあるのですが、彎曲が強く、重度の鼻づまりや副鼻腔炎の症状が続く場合が治療の対象となります。

京都耳鼻咽喉音聲手術医院HPより


2. 手術すべきか迷った5年間

東京慈恵会医科大学附属病院HPより

 病院ではリスクや懸念を、それはそれは丁寧にご説明頂き、おかげで痛みやリスクへの恐怖心のが大きく手術を断念していました。
(リスクをしっかり説明してくださるのは、とてもありがたいことです)

 その際に、矯正手術に代わる改善の手段があることも知りましたが、
レーザーで自分の体を焼く匂いを嗅ぐことや、嗅覚へのリスクなどに
どうしても抵抗があり、こちらも断念しました。

鼻中隔湾曲症矯正手術以外の選択肢

内服
抗生剤、粘液溶解薬、消炎酵素薬、抗アレルギー薬、ステロイド薬、点鼻薬、ネブライザーなど

レーザー
粘膜焼灼で粘膜変性や減量を行う方法


なぜ5年越しに手術を決意したか

 今回、手術を再検討した理由は、またしても耳鼻科での指摘でした。
喉の痛みで診断してもらったのですが、経鼻鏡が奥に入りにくくなっていて
途中で進めなくなってしまったんですね。涙

もう、以前のように「改善できる方法あるよ」的なテンションではなく

右の鼻、ほぼ息できてないね〜…これ、手術した方がいいと思うよ!

ということで、鼻中隔湾曲症による「鼻閉」の影響が大きすぎるために、
紹介状を頂き、今度はまた別の大学病院の耳鼻咽喉科に伺いました。

3. 鼻中隔湾曲症の術前検査と手術内容

 ここからは、大学病院での術前検査や手術内容を詳しくご紹介します。
私の場合、初回相談日を含めて手術までに3回の検査がありました。

術前検査

CT検査機器:東海大学医学部健診センターHPより

9月:嗅裂部・鼻咽腔・副鼻腔入口部ファイバースコピー(経鼻鏡)とCT撮影
   ※記事トップの写真はこのCT撮影の時のもの

12月:嗅裂部・鼻咽腔・副鼻腔入口部ファイバースコピー(経鼻鏡)
   血液化学検査(アレルギーやHIV感染確認)、心電図検査、
   肺機能検査、胸部撮影(X線)…3時間半くらいかかりました!

1月:コロナ抗原検査、鼻腔通気度検査、胸部撮影(X線)


診断結果と手術方法

鼻中が湾曲+粘膜が厚めで通りが悪いのが一目瞭然…!
向かって左の頬のグレー部分は膿とのことで蓄膿症も発見されました。

【診断名】
①鼻中隔湾曲症  ②脂厚性鼻炎
軟骨が曲がっているだけでなく、粘膜が肥大化していることで
鼻の中の空気の通り道が狭くなっていたようです。

【手術内容】
①鼻中隔矯正手術  ②下甲介(かこうかい)粘膜切除術

手術のリスク・合併症

① 出血…術後の鼻血予防で鼻の中にガーゼを挿入します
② 感染…術後に鼻の中の感染予防のため抗生剤を点滴します
③ 痛み…術後に鼻や頭の痛みが数日出る場合は痛み止め使用します
④ 鼻中隔…
鞍鼻(あんび)…鼻筋が低くなって落ち込んだ状態のこと
軟骨や骨を取りすぎると鼻が落ち込んでしまうことがあります
⑥ 鼻中隔…
⑦ 鼻閉(びへい)…術後しばらくは腫れにより鼻づまりが起こります
⑧ 肺塞栓(はいそくせん)…全身麻酔で身体を動かせないため足の血管などに血栓ができることがあります。その血栓が肺の血管に詰まると呼吸困難や心停止することがあります。

病院から頂いた同意書を、わかりやすいように一部補足・要約


4. 手術の流れ、痛みやダウンタイムは?

 手術を受ける上で気になる、痛みとダウンタイム。ここからは、時系列でまとめていきます。

 ちなみに、手術2週間前から毎日体温測定して記録します。

術前入院

13:00 入院受付 2週間前から毎日体温測定して記録したものなど提出
13:30 麻酔説明 全身麻酔について事前の確認やリスクの説明など

「万が一のことがあっても、病院には責任ありません
という書類にサインします(ブルブル)

生殺与奪の権を他人に完全に握らせる状態です…

麻酔中は、筋弛緩薬が静脈や呼気から投与されて、自然呼吸ができなくなり仮死状態に近いです。なので手術中は酸素マスクをつけていて、麻酔科医さんが酸素濃度や血圧を細かくチェック&コントロールしてくれます。

14:00 入院手続き入院病棟へ移動、荷物整理、スタッフさん挨拶
15:00 明日の流れや注意事項確認(当日21時以降食事禁止,24時以降飲食禁止)
17:30 シャワー(丸2日入れなくなるので入念に!)
18:00 夕食
21:00 消灯

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