見出し画像

広告に見た感動と恐怖

広告代理店に入社して、私はずっとTVCMの制作を担当しています。
TVCMの制作途中の段階からチームに加わり、CGがガタガタな状態から映像が少しずつ完成していくのを見守っていました。

去年私が担当していたCMは、そこそこ有名なタレントさんを起用していたこともあり、OA直前に「CM発表会」なるイベントがありました。
このCM発表会が、現社会人生活の中で現状一番「感動した!」と思える出来事でした。

大学も大学院も制作系の人も多い所に通っていて、世に流れているCMレベルの映像くらい作れちゃう人たちもちらほらいる中で過ごしてきた身としては、CMが完成したこと自体もOAされて実際に地上波で見たことも、正直そこまで感動する出来事ではなかったんです。

学生の頃と同じように、手元のパソコンで見ていた映像が、CM発表会という場でお披露目になった時、
誰が見てもわかるような番組名の腕章をつけたマスメディアの人たちがカメラを構えて撮ってるんです。その映像を。
それを見て、「やってることは同じなのに、学生から社会人になって企業に属するだけでこんなに影響力が違うのか」と思ったのです。
CM発表会を境に、担当していた商品がぐんぐんと売り筋を伸ばしていることがわかるデータも目の当たりにして、さらにその影響力の差を感じたものです。

でも、そんな影響力に感動を覚えたからこそ、本気で「こわい」と思った案件がつい最近、ありました。

こんな特にファンもついていないブログですが、ここから先は内容的に有料公開にさせてもらおうと思います。興味があったら見てみてください。
誰も読まなくても泣かないとは一応決めた。

ここから先は

914字

¥ 100

応援いただけると嬉しいです。これからも頑張ります。