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利喜弥という名前について・上巻

noteで名前を利喜弥にした理由からいこう。
もちろんこれは本名じゃない。
「はじめまして」で話した宗教ズブズブの父も
関わる話だ。説明していこうか。

俺が21歳の頃に両親が離婚し、母も、
俺の2人の姉も父を忌み嫌うものの俺はさして
好きでも嫌いでもないから家族の中で唯一
繋がりを持っている。
自分自身の誕生日が近くなると、寂しいのか
俺に電話を寄越すこともあった。


・突然の父の電話

俺が30歳の夏の頃の話。
バーの出勤日なので16:00の起床を促すアラームが鳴る前に電話が鳴り、父からの久々の着信だったので気分をザワつかせながら電話を取った。

父「おう元気か?仕事はちゃんとやってるか?」

…よくある、久々の父子の電話って感じ。

父「…やねん!ところでなぁ、電話したのもなぁー、
お前は名前を変えた方がええて恩師が言うとったんや!」

……………????
何かすごい事言ってない?大丈夫?
だからちょっと訊いてみた。

俺「…あのさ、それってさ…名乗るだけとかじゃなく戸籍を変えるとかみたいなそういう話?w」

父「おー!そうや!司法書士か何かアレやな、
10万くらいあったら手続きしたらいけるやろ!」

…いやちょっと待てお前お前お前お前お前。
バカ言ってんじゃないよ。俺、寝起き。
いや寝起きじゃなくても飲み込めない話。
俺の現在の名前を変えるって何?

俺「ゴメン、とりあえず今から仕事あるし
また話聞かせて!うん!ね!はい!また!」

注釈

前述の“恩師”は父が入信する宗教団体の教祖。
恰幅のよいにこやかな白髪まじりの
パンチパーマのおじさん。
あ、一応言っておきますが皆さんが耳にした覚えが
ありそうなメジャーな団体とかではないです。


・心のざわつき

ところでまぁヤバい展開になってきた。
ヤバい臭いしかしないよ。
頻繁に、恩師から受けた教えの内容を、
片手の親指〜小指で測るほどの読む気も失せる
長文をだらだら送ってきたり、俺が好きでも
なんでもないコンテンツの、自己啓発とかなんか
そういう感じのYouTube動画を送ってきたりするが
なんか今回の連絡は一筋縄ではいかないみたいだ。

…アラーム代わりの父からの電話を終えて
悶々としながらシャワーを浴びた。
「名前変えるって何なん…」

続きは次の記事に書きます。お楽しみに。

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