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『ゆずり合いにチーム愛を感じた』第126言

わたしは優先席の端っこに座っていた

目の前に

少し歩き方がゆっくり

老人とまではいかない男性

斜めにかけたカバンから

病院の薬の袋?が見える

見上げると

その男性と目があった

(老人扱いしたと機嫌を損ねてもいけないしな)と思いながら

じーーーーーっ

男性のやさしい目を

しばし観察したのち


「座りますか?」

と声をかけてみた

「はい」とうなづくので

席を立って譲った


ところが今度は

わたしの横に座っていた男性が

わたしにこう言った

「じぶんの方が後から来たんで」

そういって席を立った

いやいやいや

「わたし、すぐに降りますので」

きっとあちらも いやいやいや

向こうの方へ行って、

有無を言わさず 譲られた


空いてしまった席に、

譲られてしまった席に、

善意と厚意に報いるべく、、

わたしが譲った男性の左隣に

またわたしが座る構図となる


座るやいなや男性に

「どうもすみません」

ぺこりとお礼を言われ

わたしも いえいえいえ

ぺこりと返礼する


右斜め向こうの方に目をやると

わたしに席を譲ってくれた男性は

立っていた


なんか、いいな

譲って譲られて

譲り合って

優しさの輪ができた この感じ

まるでこの3人が 今だけ

即席のチームになったよう

優しさが循環して

あったかいものを感じた

そうだ、愛だ

ベタだけど、そうなんだ

優しくしたつもりが

優しくされる

チーム愛

あの男性にも幸あれ

そう願わずにいられない

こんなんでいいのにな

これでいい

これがいい

譲ったって もらってるんだば~(●´ϖ`●)


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