Viewpoint Laboratory

簡単に読めて、仕事に役立つ記事を紹介します。写真は「日曜日が待ち遠しい!」ですが、月曜…

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簡単に読めて、仕事に役立つ記事を紹介します。写真は「日曜日が待ち遠しい!」ですが、月曜日も待ち遠しいです。 (写真は、@cinemacinema14さんのtwitterから、カバー写真はjean philippe delhomme公式ウェブサイトからお借りしています)

マガジン

  • 小噺 of the WEEK(2020年2月〜)

    へー、そうなんだ、と思った道すじを言葉を通じてたどります。その道すじが読んでくれた方々にとっても何かのヒントになってくれれば嬉しいです。

  • 「副業解禁」が解放するもの

    このマガジンには、「おいしい副業」や「こうすれば儲かる」的な話は一切出てきませんのでご注意ください。とはいえ、読んでいただくと、日本の雇用の仕組みについてちょっとだけ理解が深まります。「そっか、そんな見方もあるんだ」と思ってもらえると嬉しいです。

最近の記事

有名人より専門家。そして、消えないリスペクト。

実は、今日、取り上げようと思っていた記事は↓でした。 香川選手のドルトムント時代の監督でもあり、リバプールに所属する南野選手の現在の上司でもるユルゲン・クロップ監督。 ヘビーメタルフットボールの愛称通り、彼のチームはハードワークが基本で極限までのタフネスが求められる決して楽ではないスタイルであるものの、いつも選手の笑顔が多いように思えます。プレーする喜びがいつでも表情に滲み出ているような、そんな印象があります。その背景を考えたいな、と思っていた時に目にしたのが↓。結果、今

    • 小噺 of the WEEK(2020年3月1日)

      Facebook。 メッセンジャーとHBD投稿を除けば、あとはリード・オンリー・メンバーに過ぎないぼくですが、そんなぼくでも、Facebookといえばおじさん、おばさん。若者は、とっくにインスタとかTikTokとかでしょ?という、これまたおじさん的決めつけ先入観を持っています(インスタだってFacebookじゃん、という気もしますが、それはさておき) 自分がおじさんなんだから、フィードもおじさんからの投稿で埋まるよね、というところで思考停止せずに、それってほんと?と検証し

      • 小噺 of the WEEK(2020年2月23日)

        とても面白かった前編の後編。面白くないわけがない。 組織における情報共有が切り口になってはいますが、実は語られているのは、複雑な環境下における(複雑とは何かは前編で語られています)組織やリーダーシップのあり方。そして、それをリアルな戦闘に従事する軍隊らしい冷静さ、透徹さを持って組み立て直していく。そんな語りになっています。 さらっと言われていて、マーカーも引かれていない一言にまず魅かれます。 敵を捕まえる手柄ほしさに情報をとどめておく文化を乗り越える必要がありました。

        • 小噺 of the WEEK(2020年2月16日)

          起承転結っておかしくない?と思って生きてきました。 特に「転」。 急やん、突然やん、唐突やん、と不審に思ってきました。 改めて調べてみると、批判もたくさんあるようです。物語や文章の構成は起承転結であるべし、みたいな刷り込みがあるものの、そもそもおかしくないか、という指摘。 Wikipediaには、なぜか経営コンサルタントの方々からの指摘もあって、論理的な正しさとは関係ない、むしろ論理的思考の障害となる、とまで書かれています。ふむふむ。めった切りですね。 この記事の元ネタ

        有名人より専門家。そして、消えないリスペクト。

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        • 小噺 of the WEEK(2020年2月〜)
          6本
        • 「副業解禁」が解放するもの
          5本

        記事

          小噺 of the WEEK(2020年2月9日)

          「パンク」という言葉を聞くと反射的にカッコいいな、と思ってしまいます。反体制チックなところとか、異議申し立ててるっぽい姿勢とか、自分の中の中学生が呼び覚まされて、つい、なんというかイキった感じを出したくなります。 けれども、実際にはすでに思春期なんてとっくに終わって、それなりに、年齢も経験も重ねているので「反体制とか異議申し立てもいいんだけど、その先どうすんのさ?」というのが自然に気になってしまいます。これがバンドだったら、ギターをガッシャーン、マイクをボーーンという感じで

          小噺 of the WEEK(2020年2月9日)

          小噺 of the WEEK(2020年2月2日)

          ネットフリックスの話が好きです。 なかでも、ネットフリックスがまだオンラインDVD配送サービスだった頃の話が好きです。少しうろ覚えですが、ある投資家が、ネットフリックスの競合に投資をしようとした時、当時のネットフリックスが、顧客にDVDの注文を受けてから発送するまでのオペレーションを極めて高いレベルで実現しているのを見て「あれには決して追いつけない」と投資を諦めるシーンが特に好きです。 ネットフリックスといえば、桁外れの制作費でつくる独自のコンテンツ、データをフル活用した

          小噺 of the WEEK(2020年2月2日)

          「副業解禁」が解放するもの(5)〜下ろした荷物〜

          今までの4回を通じて、副業を入り口に日本の雇用の仕組みについてまとめてきました。それは、競争力の向上というリターンがコストを上回る限りに、会社は社員の全人生に責任を負い、社員は全人格的に会社に人生を委ね、貢献を図る、といったモデルのことです。 そうしたモデルは次第に市場のルールへのフィットを失うとともに、意図的に、あるいは意図的ではないにしても、だんだんとタダ乗りする社員が集まってしまうことで、モデル自体も内側から崩壊し、結果、コストがリターンを上回ってきてしまった。にも関

          「副業解禁」が解放するもの(5)〜下ろした荷物〜

          「副業解禁」が解放するもの(4)〜失われたフィット、内側から崩れたモデル〜

          副業は、社員にも、会社にも、世間にも良いという三方よしな面がある。けれど、最近、特に副業が後押しされるのには、その他にもあまり口にはされない理由があって、それは例の「全てを背負うから、すべて委ねて」モデルと関係があるんではないか、と言うのが今日のお話です。まず手始めにスライドを眺めてもらいたいと思います。流れる車窓を見るように。 日本の雇用の仕組みは、「全てを背負うから、すべて委ねて」モデルでした。しかし、そのモデルの成立には前提条件があります。↓でしたね。 会社が受け取

          「副業解禁」が解放するもの(4)〜失われたフィット、内側から崩れたモデル〜

          「副業解禁」が解放するもの(3)〜副業って三方よし?〜

          この「副業解禁」が解放するものシリーズも3回目になりました。ちょこっとだけですが、見てくれてる人もいるようです。ありがとうございます。ちなみに、「それってどういうことなの?」とか「ほんと?」とかいうことがあれば、コメントに薄くぶつけてもらえればと思います。あんまり厚く、熱く、暑くぶつけられるとお返事しないかもしれません。何しろ、シューゲイザーなので。 さて、今日もまずスライドをざっと眺めてみてください。夜空の星を見るように。 副業は三方よし(?) 今まで、副業はバレずに

          「副業解禁」が解放するもの(3)〜副業って三方よし?〜

          「副業解禁」が解放するもの(2)〜もしもあなたの副業が会社にバレたら〜

          「副業はやってはいけない」という雰囲気があったのは制度やルールの問題と日本の雇用の仕組みがそう仕向けてきた、というのが先日のお話です。今日は、もしバレ、つまりもしもあなたの副業が会社にバレたら、を少し解像度高めに整理していきたいと思います。 今日も最初にざっとスライドに目を通してらえると嬉しいです。あんまりに読み込まずに、壁にかかったポスターでも眺める感じで。 もしもあなたの副業がバレたら もしあなたが会社に無断で副業をして、それが会社にバレたら、あなたはどうなるんでし

          「副業解禁」が解放するもの(2)〜もしもあなたの副業が会社にバレたら〜

          「副業解禁」が解放するもの(1)〜全てを背負うから、すベて委ねて〜

          世間で最近、解禁されつつあるものと言えば、会社員の副業です。似たようなものとして”闇営業”も世間を騒がせていますが、こちらは解禁どころか、厳に慎まなければならないようです。少し似たところもなくはない気がしますけど。 副業について、考えてみたいと思います。でも、「こんな美味しい案件がある」とか「楽して稼げる」と言った類の話は一切出てきません。残念ながらぼくにはそんなうまい話を皆さんに提供するだけの甲斐性はありません。すいません。 でも、副業を題材として、日本の雇用の仕組みに

          「副業解禁」が解放するもの(1)〜全てを背負うから、すベて委ねて〜