見出し画像

地方のヴィジュアル系バンド2022【東北編】

東京や大阪、名古屋といった日本の主要都市から離れ、所謂"地方"を拠点に活動しているヴィジュアル系バンド。
地元の活性化のため、ひいてはヴィジュアルシーン全体の活性化のため、必要不可欠な"地元バンド"という存在を、インターネットの普及により遠方の情報も容易に手に入れることができるようになった今、是非追いかけていただきたくここにご紹介します。
昨日の北海道に引き続き本日は青森、岩手、秋田、宮城、山形、福島の6県にまたがる東北地方のバンドを掲載。是非お楽しみください。



【LIQUID】

Vo.hibari
Gt.Rem
Dr.Tadatoshi
https://liquidsdjpn.com

東北のヴィジュアルシーンにてその圧倒的な存在感を見せ続けてきたVo.hibari氏を中心に結成された3人組で、メンバーの個性による化学反応が楽しめるバンド。
退廃的な空気感にベテランだからこそ醸し出すことのできるお洒落さや味わいを盛り込み、ヴィジュアル系にしか表現ができない音を聴かせてくれる。
時にアーティスティックな面も見せる、大人の色気や魅力といったものをふんだんに味わっていただきたい。
これまでの配信シングルも含めたフルアルバム「L0」が昨年末にリリースされたばかり。この1枚は近年のヴィジュアル史に残るといっても過言ではない出来栄え。


【silk duzz factory】
Vo.菅野 洸
Gt.金野 勇太
Ba.喜島 シュンノスケ
Dr.吉田 忠敏
http://silkduzzfactory.com

アーティスティックさやデカダン、シニカルといった空気感を強く孕んだバンド。
グランジ要素やオルタナティブ要素を含んだ音を巧みに聴かせる、こちらもお洒落かつデカダンな雰囲気を持っている。愛称は"シルダク"。
最新配信シングル「目覚ましの音が君は人間かと問いかける/試験電波放送」あたりに於いてはポストロック的な音も聴かせてくれる。ちなみにドラマーの吉田忠敏氏は前述のLIQUIDと兼任。




【ネオグラフ】
Vo.颯
https://neograph-offiicial.amebaownd.com

「令和最初の仙台V系」を掲げ、2018年に始動したバンド。
所謂キラキラ系に分類されるバンドで、ふんだんに盛り込まれたシンセに絡むVo.颯氏のハイトーンボイスが特徴。これまでに4枚のシングルと1枚のミニアルバム、3作の配信シングルをリリースとライブ、音源リリース共に精力的な活動を続けていたが、昨年夏をもってBa.キョーヘイ氏とDr.晴臣氏が脱退し、現在はVo.颯氏がその看板を背負っている。なお颯氏と晴臣氏は"はやおみセッション"にて不定期活動中。



【アルカナ】
Vo.颯
Gt.孝弥
https://twitter.com/arcn_jpn

前述のネオグラフのボーカリスト・颯氏がギタリスト・孝弥氏と共に始動させたユニット、アルカナ。現時点で表立ったライブ活動はないようだが、始動より半年で3作の音源をリリース。
中でも1stシングル「女花求」は2021年M3秋でのリリースと、活動フィールドも従来のバンドから更に一歩先へと進めている。
5/30にはニューシングル「Re:days」が配信リリースされたばかり。煌びやかなポップロックサウンドに颯氏の突き抜ける高音が響く、アニメソングのようなとっつきやすさのあるサウンド。こういった音が好きなヴィジュアル系リスナーも少なくないはず。


【ウェンズデー】

仙台代表.殺女黒十字まこ
http://wedday.web.fc2.com

ヴィジュアル・ア・ラ・モード。修羅場。VISUAL=JAPAN。はっきり言おう、これらのキーワードを聞いてピンと来ない人は00年代のヴィジュアル系ファンの"モグリ"だ。
そんな強めな言葉を使いたくなるほど、東北のヴィジュアルシーンを語るには、ウェンズデーなしには語れない。
1999年にWed†Dayとして活動を開始した彼らは、東北は仙台を拠点に全国で数多くの伝説を残してきた。激しく暴れられて踊れるアグレッシブなサウンドと、時に真剣に時にシニカルに時にコミカルに、ヴィジュアル系を貫き続けてきたウェンズデー。来たる2022年6月17日にはなんと22周年を記念するワンマンライブも開催される。東北での暴れっぷりは誰にも止められない。



【Sider【蘇る死の楽団サイダー】】
(メンバーは多すぎるため割愛させていただきます)
https://ameblo.jp/sider000/

2004年結成。
前述の殺女黒十字まこ氏も「【ファンタスティック】殺女」名義で参加している、東北…もとい全国規模で見ても最大級のヴィジュアル系集団で、今でこそ浸透しきった「継続セッション」の第一人者、とも呼べるであろうサイダー。
解散した東北バンドの曲を蘇らせる集団、というコンセプトの元に活動を開始した彼らも、今ではその参加者は累計60名を超える。更にはメンバーだけでなくお客さんもステージに上げてのはちゃめちゃなライブを展開し、その楽しさに取り憑かれた人も少なくないとか。
セッションバンドでありながらベストアルバムもリリースされているので、音源も要チェック。


【エアりある】
Vo.Hellga×Street
Gt.D
Ba.Tom Miuller
Dr.藤村 大輔
他.登録メンバー多数
https://aireal4real.jimdofree.com

「北東北最古のV系バンド」を謳うエアりある。前身バンドは青森県にて、1997年結成と、意外と本当なのかも知れない。
以前はヴィジュアル系バンドとして”AIREAL”の名義で首都圏で活動していた経歴も持ちつつ、現在は同人音楽サークルへと姿を変え東北を拠点に活動している。
歴史が長いだけあって歴代メンバーも多く、過去にはbeaU、サウイフモノ、現マツタケワークスのИIRO氏(本バンド立ち上げの中心人物だという情報をいただきました。ありがとうございます!)や日々全てを包み込むフカモカのBa.華音氏等も参加している。
音楽性は80年代のハードロック、90年代のヴィジュアル系をベースにした純度の高いロック。そのギャップも魅力の一つだったりする。




【舞い降りたボクの羽根】
Vo.Louis
Vo.Re-ji
https://twitter.com/maiboku_LR

厳密にはバンド形態ではないのだが、メンバー2人がヴィジュアル系バンド出身という経歴を持つボーカルユニット。これまでに3作の配信シングルをリリース。
激しいバンドサウンドからは一転、ロックをベースに置きながらも聴かせる爽やかさと、ツインボーカルならではのユニゾンやハモリ、掛け合いがフルに生かされた楽曲たちが強い武器。
メンズアイドルやボーカルユニットが多数輩出される昨今の音楽シーンに置いて、東北にてその立ち位置を確立する日もそう遠くない。



【子でびる隊変態支店】
Vo.ジェニ子
Vo.TAKE4
Gt.kuchakky
Gt.Quomatz
Ba.右左喜野斧八
Dr.おしょー
https://kodebiru.themedia.jp

こちらもヴィジュアル系バンドではないが、ヴィジュアル系と非常に親和性の高いメタルという音楽性、そしてステージメイクを施しているメンバーがいることから掲載してみた次第。
「お笑いHRHMバンド」とのことだが、その音は正統派なハードロックで、ロックやメタル好きなら聴いてみて絶対に損はないはず。
今年2022年にはなんとあのニューロティカの全国ツアー、仙台MACANAのオープニングアクトにも抜擢されるなど、各方面からの評価も高いことが伺える。


【Rose’n’Ciel】
Vo.RUZE
Vo.char
Gt.SADiY
Ba.erie
Dr.ema.M
http://rosenciel.com

2014年、サークル形式にて発足したバンド。2017年よりバンド形体にて活動を開始した。
音楽性としてはハードロック・メタルをベースにしつつ、ドラマティックさや耽美さ、ラップなども取り入れたミクスチャーサウンドをVo.RUZE氏とchar氏の二人で歌い上げるツインボーカル形式似て表情豊かに聴かせてくれる。
その色々な音に挑戦しつつ、だが一本芯の通ったサウンドを総括し”Subcul Mixtureという新ジャンルを提唱している彼ら。その活動の場は東北だけでなく、定期的な首都圏でのライブも開催。学園祭のステージや東北地方での街の催事イベント等でもその姿を見ることができる。
ギタリスト・SADiY氏はウェンズデーやCULT the Movieといったヴィジュアル系バンドでの活動経歴もあり。




いかがでしたでしょうか。
もしここに掲載したバンド以外にも東北拠点のヴィジュアル系(とそれに近しいバンド)をご存知でしたら是非ともお寄せください。
次回は更に南下していきたいと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?