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地方のヴィジュアル系バンド2022【北海道編】

みなさんこんにちは。ヴィジュアル博士のるです。
noteの更新は約半年ぶり。文章を書くことからしばし遠ざかってしまっており、これではいけない、と勢いで筆を取りました(パソコンなのでキーボードですけど)。

そんな久々の記事は、"地方のヴィジュアル系バンドについて"です。
きっかけはとあるバンドの、「地方のバンドが減っている」という発言。
確かに自分がまだ若かった頃、ヴィジュアル系バンドのイベントツアーのスケジュールを見ると、地方のイベントには必ずといっていいほど"地元枠"というものがあり、数バンドのうち1、2バンドは地元を拠点に活動しているバンドの名前があったものでした。
今は割と地方を巡るイベントツアーでも、首都圏近郊のバンドを中心に形成されているものがほとんどかと思います。(メンバーにその地方出身者がいたりというのは割と見かけるんですけどね。)
そんな全体的に減ってしまっているのか、と思われる地元バンド。自分の備忘録のためにも、選りすぐったものを集めてみました。
まずは北から。北海道を拠点に2022年の時点で現役活動中のバンドたちです。




【KAUXS】
Vo.KANWA
Gt.AKI
Gt.KI-
Ba.U
Dr.峻
https://kauxs

2016年結成。
ロックバンドではあるが、ヴィジュアル系シーンに触れて長い人間ならメンバーの名前に見覚えのある方も多いだろう。1990年代後半から2000年代にかけ、Matina札幌支部であるSTORMに所属し活動していたヴィジュアル系バンド、allure ideaのメンバーを中心としたバンドだ。
メロディーを大切にしつつ、キャッチーさとドラマティックさが混合された熱い楽曲が魅力である彼ら。
その片鱗はフルアルバム「二面性テーゼ」と最新配信シングル「スコール」にて存分に味わうことができる。大人の魅力も加わりながらもソリッドな雰囲気は更に鋭く。極上のロックバンド。


【エラー。】
Vo.くれは
Gt.ゆき
Ba.なつき
Dr.ちゃんかや
https://twitter.com/error_official_

2018年始動。「キラキラ系でもコテ系でもないギラギラ系」を謳い、今の北海道では珍しいカラフルさとダークさの両面を併せ持つ、近年の王道ヴィジュアル系としての道を歩んでいる。
過去にはゴールデンボンバーのVo.鬼龍院翔氏ソロのバックバンドでのライブ出演や、ZOMBIE、アンフィル、未完成アリスといった首都圏バンドとの2マンライブも開催するなど、”北海道のヴィジュアル系バンドといえば”の名を欲しいままにしている、若手の有望株。


【DIMERA】
Vo.Takumi
Gt.Sin
Ba.Hauto
Dr.SHAKE
https://dimera.aremond.net

いわゆるロックバンドではあるが、メンバーの音楽のルーツはDEAD END、Janne Da Arc、DIR EN GREY、the GazettEとヴィジュアル系出身のバンドが多い。
これまでに2枚のアルバムと4作の配信シングルをリリース。ラウドサウンドを武器の一つにしているが、それだけではなく聴かせる楽曲にこそ彼らの魅力はあるといっても過言ではない。男らしさも優しさも感じられる両面性を持ち合わせたハイブリッドなバンド。


【ハラキリカルチャー】
Vo.にゃん
Dr.ペリー
https://harakiri-culture.com

2000年代中盤に結成。メンバーチェンジを経て、現在は白塗りにサイバーチックな見た目のVo.にゃん氏と包帯男の出立ちのDr.ペリー氏の2人体制でマイペースに活動中。
どんよりしたマニアックな空気感漂う音を放つ、けれどコミカルかつシニカルな雰囲気も漂うどこか掴み所のないミクスチャーサウンドが武器。メインストリームではない風変わりなバンドや音楽が好きな方にはオススメできるかもしれない。フルアルバムが2枚出ているので気になる方はいずれかをどうぞ。

【シックス】
Vo.腐ル血
Gt.猛毒アヒル
Gt.ヨッシー
Ba.ヒデト
Dr.ユッチ
https://twitter.com/Uaqh8XZis0SlnqR

結成25周年を迎えたベテランバンドで、北海道のゴシック/アンダーグラウンド音楽シーンの一端を担う重要な役割を持つバンド。度々東京でのライブ開催をしていたり、過去には渋谷REX監修のオムニバスへの参加もあったりなので、キャリアも踏まてその存在を知っている人も多いはず。
その音楽はどこまでも陰鬱でシアトリカル。キャッチーさや明るさといったものとは無縁の、どこまでも深淵の中へと落ちていくような感覚に陥るダークな世界観の徹底した姿は見もの。特にVo.腐ル血氏のステージ上の表現力は目を見張るものがある。


【DISCORD SILENCE】
Vo.春-SHUN-
Gt.TK
Ba.モリソン
Dr.まっさ
Mp.ToSiKi
https://www.discordsilence.com

ヴィジュアル系ではないがヴィジュアルケイリスナーにもオススメしたいバンドなので。
エレクトロダンスロックバンドを謳う彼ら。バンド編成にマニピュレーターを加えた5人組で、略称は「ディスコ」であることからも、踊れて暴れられるサウンドが売り。そのライブでの狂乱っぷりが想像できる音はヴィジュアル系との親和性も高い。
ヴィジュアル系バンドとの対バンや都内でのライブ予定もあり、ジャンルの枠組みを飛び越えたサウンドは聴き応え抜群。
そんな楽曲の大半はサブスクにて視聴可能なので是非。


【lore】
Vo.結映
https://loreofficialweb.wixsite.com/home

ボーカリスト・結映氏のソロプロジェクトで2015年より始動。経営者とミュージシャンの二足の草鞋にて活動する彼の作る音楽はメロディーが映えた、熱くも暖かくもあるアグレッシブなロックサウンド。艶やかで高い歌唱力を誇る歌声がまた楽曲のテイストによく似合う。
現在発売中の音源はシングル「ALOOF OF AHEAD」だけなので、この1枚さえ押さえておけば間違いなし。
SNSを見ている限りだと事業の方も軌道に乗っているようで、天は人に二物を与えることもあるのだな、と感心する。






インターネットの普及により、地方を含めた遠方のバンドやアーティストにも触れやすくなった昨今。
ちょっと足を…もとい指を伸ばして、自分の住んでいる地域以外の地方の音にも耳を傾けてみては。

次回は東北編です。

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