『生きる LIVING』






本日鑑賞してきました。
主演のBill Nighyがやはり素晴らしい。
彼のことをほとんど知らなかったが『MINAMATA-ミナマタ-』にちょい役で出演してきたのが記憶にあった。
『生きる』(1952)のリメイクと言うことだけれど、『生きる』に感動した人たちが作った映画であることはわかる。
カズオ・イシグロの脚本は『生きる』のダイジェスト版にならず、前作を消化してエッセンスを抽出した感じだと思いました。これは自分ではちょっとできないのだけれど前作と本作の劇中のセリフの数を比較してみたら面白いのではないだろうか。
メインテーマは「自分が死期間近だったらどうする、どんな行動をするのか?」だと思う。
だかしかし、「死期を間近にした人」を目の前にした「周囲の人」のことももちろん語っている。もちろんそんな周囲の人達の偽善や利己主義や無関心については、息子夫婦と主人公のセリフのやり取りでそれは提示されるのだがそれについては映画はそれ以上具体的には語っていない。でも彼の死後、一旦主人公の生き方(死に方)に感じることがあっても、すぐに彼がいない職場でまた以前のように流されていってしまう、そんな人たちのことをさらりと描いているのだが。ワタシはそちらのほうが重いと感じてしまいました。どうでしょうか?




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