【詩】廃屋

  廃屋

盛大に発表されていく廃屋の数を水増しするための年月が
まるで歴史的な日々のように
生存圏を通過する

まるで
情緒であるかのような
廃れ具合の多数性

年月が
真新しい廃屋の奥の
ゴキブリ捕りを腐らせようと
ささやかな善意を振りまいている

新しい自由

新しい害虫

個性豊かな国民たちに
あてがうための廃屋以外
歴史の重みを語るものなど何一つない
新しい国

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