【No.1151】英語の勉強法とは

英語学習には二つの王道があります。一つ目は、実際の会話を通じて自然な英語を身につける「英会話からのアプローチ」です。これは、例えば英会話教室&留学に行くことや、映画をシャドーイングなどですね。


二つ目は「文法の理解から会話へ」という方法で、英文の構造を理解した上で会話能力を磨きます。日本の学校の英語学習に該当しますね。


*


しかし、これだけ英語学習に苦しんでいる日本人が多いということは、簡単ではないということです。特に文法は、多くの学習者にとって大きな挑戦です。


政府の英語指導の理想は、おそらく、二つ目のアプローチで文法を学び、文法知識に基づいて文章を書き、話せるようになることだと邪推します。しかし、文法の複雑さは、初学者をしばしば困惑させる要因です。そして、この習得には時間と努力を要します。


だから問題は、誰がそんなに根気強く英語学習を続けることができるかということですね。


*


その難解な文法学習(学校の英語で点をとる)効果的な勉強法の一つは、例文や構文を丸々覚えることです。これにより、英語の文章構造や自然な表現を身につけることができます。


例文を暗記することで、詳細な文法理解がなくても、英語のリズムや感覚を掴むことができます。これは、英語という言語の直感的理解に繋がります。


そして、例文を覚えた後、さらに文法を学ぶことで、その例文の構造を後から理解できます。


*


だからきっと、学校の英語の授業はリーディングとグラマーに分かれ、リーディングでは、なぜか教科書の文章を覚えたら点数が伸びるという謎テストになります。


また、グラマーの授業でさえ、赤点回避のためには基本例文を暗記することが求められるのでしょう。


*


話は飛んで、僕は先日来、本業のマーケティングの一環で、チラシ作成のコンサルティングを受けています。


コンサルタントの方は、有名なキャッチコピーの大家のもとで勉強した認定講師だそうです。


いはく、「キャッチコピーを学ぶことは重要だが、理論から学ぶには時間がかかる。だから、例文サンプルをたくさん渡すので、使えそうなものを組み合わせてチラシを作ってほしい。興味があればキャッチコピーの理論も勉強したらいいだろう」


この説にも賛否両論あるかもしれませんが、「即効性を求めるなら、まず真似しろ。真似する中で理論を学び取れ。」という姿勢は一理あるのでしょう。


*


また、先日「センスを鍛える方法」というテーマで、文章を書きました。


要約すると、


センスとは先天性の才能と思われがちだが、鍛えることができる。そのためには、センスのある人を真似ることが重要。真似しながら、センスのある人の考え方を学び取ることで、自分のセンスも磨かれる。


ただ、真似るためにセンスのある人と常に一緒に行動できればいいが、現実的には難しい。だから、センスのある人が書いた文章を「写経」することが一案である。丸々書き写すことでセンスのある人の考え方をインストールできるのではないか。


と書きました。


*


なんだか、英語の勉強方法も、キャッチコピーの勉強方法も、センスの鍛え方も、全部一緒ですね。


1. 真似する。

2. 真似する中で理論を学び取る(感じ取る)。

3. できれば、真似して行動することと並行して、理論法則も学ぶ。


全部一緒だなぁ。



とすると、点数のために例文暗記を課す学校教育もそういうことかなぁと思えます。しかし、やっぱり大変。


また、これで読み書きできても、英会話には別の要素を絡んできます。その要素とは、学んだことを、恥ずかしがらずに、外国人相手に話そうとできるか。会話練習を続けられるかだと個人的には思っています。


とすると、キャッチコピーやセンスも学んだあとに使えるようになるには、恥ずかしがらずに、練習が必要ともいえます。



何事も練習です。ということで、「優柔不断は誤った決定よりなお悪い」という言葉を胸に、今日も1日頑張っていきましょう!






この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?