【No.1292】回り道、いとをかし。

日本にもまだいるんですね。流しのミュージシャン。

居酒屋で飲んでいたら、ギターと携帯型のマイクスピーカーを担いだ女の子に突然声をかけられました。「歌を歌うのでチップください」

まだいるんだ!と感動半分、驚き半分。こういうのを見ると、応援したくなっちゃいますね

僕は学生時代にヒッチハイクで日本一周の旅をしていました。

よく聞かれたのは、何のためにやってるの?ですが、

たまに言われたのが、回りくどいことやってんね、でした。(言い回しはさまざまでしたが)

そうなんですよね。ヒッチハイクの旅もそうですが、流しのミュージシャンをみると「ムダな苦労」に思えるのです。

最近だったら、家で動画を撮ってSNSにあげる方が、一発逆転しやすいのかなって思います

SNSで売れるというのも大変なことは分かりますが、居酒屋で断られる前提で話しかけるのも大変ですよね。

断られるのって結構きついと思うんです。少なくとも僕は、30代半ばでだいぶ慣れてきたとはいえ、今でも断られるのは嫌です。できれば勝てる戦しかしたくありません。

SNSならフォロワーが増えないだけで断られることはありません。それも無視されてるようでキツイですが、直接話しかければ、面と向かって断られる訳です。個人的には、もっとキツイです。

そして、それを積み重ねたところで、プロのミュージシャンになれるかは別です。

今回の流しの彼女も、お世辞にも上手とは言えませんでした。ギターを持ち込んだカラオケかい? レベルです。

でも、応援したくなっちゃうんですよね。

ヒッチハイクの時の「恩送り」といえば偉そうですが、

ムダな苦労をしている人は、なんか良いですよね。

「ムダな苦労」と言ってもディスってるわけではありません。むしろポジティブな意味で使っています。

タイパコスパが優先される昨今で、成果に繋がるかどうか分からない苦労を進んでやっているって、

人によってはムダに見えるでしょう。でも、そういう苦労が糧になって、人間の厚み、面白みを作っていくのだと思います。

ダサかっこいいというか、人間味を感じるかっこよさですね。僕がめっちゃ憧れるかっこよさです。

そんなことを

20歳前後の金髪少女に、山口百恵の「いい日旅立ち」を歌わせて思いました。

♪ああー、日本のどこかにー、私をー、待ってる人がいるー

と信じながら、ムダな苦労を買ってでも続けていきたいですね!

これを読んでくださっている方は、これからヒッチハイクや流しのミュージシャンなどは難しいと思いますが、

実益に繋がるかどうかわからないような、ムダな苦労を、結果の有無に関わらず取り組んでみるのも良さそうですね!

ということで、今日も1日「優柔不断は誤った決定よりなお悪い」「あらかじめ○○していたら、あとで楽になる」という言葉を胸に、結果の有無に関わらず、人生と仕事を楽しんでいきましょう!

■■今日の質問■■

人生は回り道。苦労は買ってでもしろ。だとするなら、最近、回り道な苦労を進んでしているでしょうか?

最近感じた苦労で、どんな苦労が買うべき苦労で、どんな苦労が買わないべきできでしょうか?

■■以上■■

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